ぶらり茨城
 『ぶらり茨城』は、いばらきを訪れた時の訪問記をつづっています。
 身近ないばらきの「今」を取り上げます。
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■ かみね公園と常磐線新型車両 ■
日立市(県北) : 2005年4月1日(金)取材

 2005年3月31日をもって、日立電鉄線は廃線となってしまいました。
 廃線の翌日、廃線となった日立電鉄線 大甕駅を散策します。

 日立駅まで行き、かみね公園へ。
 ちょっとした山登りの感覚で公園を登っていくと、そこには茨城百景『神峰ハイキングコースと大煙突』がありました。昭和25年に制定された当時とは風景が異なるでしょうが、それでも眺めは現在でも十分に通用するすばらしさです。

 帰りがけに日立駅に入っていくと、「試運転」の常磐線 新型車両E531系がホームにいるではないですか!(@@)。

 無くなっていく鉄道「日立電鉄線」と新しく生まれる車両の「E531系」。
 無と生の競演です。

 日立電鉄線廃線の翌日。5時30分頃、目が覚めてしまいます。
 カプセルホテル室内から出て、ロビーでテレビを観ます。シャワーを浴びてチェックアウト。


【自動販売機】
 カプセルホテルのあるフロアー入口には、ずらりと自動販売機が並んでいます。

【HOTELサンシティ勝田】
 勝田駅徒歩5分。カプセルホテルとシングルルームを併せ持つビジネスホテル。


■日立製作所の引込み線
 昨日少しだけチェックしていた、勝田駅車両置き場を見に行くことにしました。電車に乗っていると、車両置き場勝田駅からすぐの場所のように感じられますが、実際歩いてみるとちょっと距離がありそうです。

 勝田駅構内を通り、西口に出ます。すると、たくさんの通勤客に巻き込まれます。
 皆さんの行き先を見てみると納得。ここは日立製作所があるんですねー。日立って、あの日立ですね!(@@)。グループがたくさんあるので、ここがどういう役割なのか分かりませんが、通勤する従業員の数から見て大企業であることは十二分に理解できます。

【日立製作所】
 日本の、いや世界の日立製作所のビルヂングがそびえ立つ〜(><)マブシイー。


【勝田駅から伸びる廃線路】
 勝田駅から日立駅方面に向かうと、左手に使われていない線路があります。

【日立製作所方向へ曲がる】
 廃線路は本線からそれていき、日立製作所方向へ曲がっていきます。

 線路沿いを歩いているのですが、1本の古めかしい線路常磐線から離れ、日立製作所の敷地内に入っていくのが確認できました。

 道路に面する線路が柵で区切られているので、現在は使われていないことはすぐにわかります。この線路がどこまで続いているのか不思議に思ったので、敷地の外から追ってみることにします(@@)ハアハア。

【道路を横断する線路】
 日立製作所に続く線路はどこまで続くのでしょうか・・・(´・ω・`)?。


【日立製作所への引込み線】
 線路は道路を横断していますが線路側に柵が設けられており、電車(気動車)が進入して来ないことが分かるようになっています。


【敷地に沿う線路】
 日立製作所の敷地に沿うようにして伸びていく廃線路。

【扉で仕切られている】
 すぐに線路は扉で仕切られてしまいました。完全に日立製作所の敷地です。

 日立製作所の敷地を沿うようにして歩いていきます。基本的に敷地の外からも線路は見えているので追うことは可能です。


【敷地沿いに道】
 道路を歩いていけば、日立製作所敷地内の線路を追うことが可能なようです。

【切り替えポイント】
 手動式の線路切り替えポイントが見えます。ガチャンと線路を切り替えます。


【台車】
 藪に包まれて、さび付いた台車が見えます。まったく使用されていないようです。

【バス停 南田彦】
 勝田駅から徒歩20分くらい歩いてしまいました。まだ続きますが、撤収します。

 20分位歩いたでしょうか。バス停「南田彦」まで来ました。しかし、追っても追っても終わりが見えません・・・。残念ですが、今日はこの後予定がありますから、ここで引き返すことにしました(´・ω・`)。


【日立製作所内の電源車(らしきもの)】
 今にも動きだしそうな電源車らしき車体が見えます。


■勝田車両区(勝田車両センター)
 20分ほど歩いて、当初の目的地であった勝田車両センターに到着しました〜(^^;)。

 敷地内には、フレッシュひたちスーパーひたち車両があります。ばらばらに放置されている常磐線車両もあります。
 一番奥の場所に、E531系の車両を発見してしまいました〜(^O^)。

【勝田車両センター】
 日立製作所から歩きつめて、車両センターを見つけました。


【銀色 485系】
 特急あいづ(特急ビバあいづ)として磐越西線で利用されていた特急車両。

【スーパーひたち&フレッシュひたち】
 どちらも現在の常磐線でメインで利用されている特急車両です。


【常磐線 新型車量E531系】
 現在採用されているE231系を直流、交流両方に対応させた発展系の車両。つくばエクスプレス(TX:常磐新線)の対抗策として「特別快速」で130km/hの運行をする予定です。

 勝田駅に戻ります。

 勝田駅構内のベーカリーで、モーニングをいただきます。これで●●●円とは安〜い(^^)。

【モーニング】
 トーストとゆで卵、アイスコーヒーのシンプルなモーニングセット。おいしい〜(^^)。


■水戸駅で常磐線 2階建て車両
 まず最初に向かうのは大甕駅です。
 昨日で日立電鉄線廃線となり、その翌日に訪問とは、鉄オタの領域を超えました。LOVEです!(><)。

 大甕方面に行く電車が無かったので、いったん、水戸駅に戻ります。

 電車が水戸駅に着くと、ホームの反対側に2階建ての常磐線が入線してきました(@@)。うーん、常磐線に一台しかないという2階建て車両。一瞬だけでしたけど、久しぶりに乗車しました〜(^O^)。

【常磐線 2階建て車両】
 クハ415-1901編成。常磐線に一台しかない車両は、通常の乗車券で乗れます。


【車両内部2階】
 新幹線Maxやまびこみたいな雰囲気。

【車両概観】
 まるでスペースシャトルのようです。


■廃線後の日立電鉄線 大甕駅
 大甕駅に向かう、いわき駅行き常磐線に乗ります。

 25分ほど電車に乗り、大甕駅に到着。常磐線大甕駅ホームに掲げられている看板にある「日立電鉄線」の文字に、ビニルテープ×と施されています。階段を上り高架橋上に上がると、日立電鉄線に続く通路にはベニヤ板が作られていました・・・。

【日立電鉄線の時刻表がはずされている】
 常磐線ホームにある時刻表からは、日立電鉄線の時刻表が取り外されています・・・。


【高架橋に向かう階段】
 「日立電鉄」の部分が×にされていて、乗換えができないことがわかります・・・。

【高架橋階段の突き当たり】
 こちらもまた、「日立電鉄線」の部分が×とされていて、出口しか行くことができません。


【日立電鉄線へ向かうための通路】
 廃線の翌日であるにも関わらず、日立電鉄線への通路はすでにパネルでふさがれてしまっていました・・・(ToT)。

 JR側改札を抜け、駅前の通りを歩いていき、高架橋を渡って日立電鉄線の方に回り込んでみます。


【日立電鉄株式会社の敷地】
 JR大甕駅からぐるりと高架橋を渡り、日立電鉄線の敷地内(駐車場)まで来ました。

【JRと日立電鉄をつなぐ高架橋】
 パネルでふさがれている高架橋も、外見上はつながっており、不具合を感じません。

 日立電鉄線のホームには誰もいませんが、今にも赤い車両日立電鉄線が入線して来そうです。しかし、このホームに再び日立電鉄線が入線してくることは無いのです・・・(−−)。


【日立電鉄線 大甕駅ホーム】
 今にも日立電鉄線の赤い電車が入線してきそうなリアルな雰囲気があります。信号などはまだ、電気が通っており、光っています・・・。


■かみね公園に向かう
 JR大甕駅構内に戻り、日立駅行きの常磐線を待ちます。11時過ぎ、日立駅に到着。

 日立駅には以前に雨の日に少しだけ降りたことがある程度で、じっくりと訪問したことはありません。駅前区画整理が上手で、高層な建物が少ないことが、駅前の広大さをうまく表現しているなーと感じます。狭い空間高層建築物が密集していると、息苦しさを感じてしまいますからね!。

【駅看板 日立駅】
 過去に一度、少しだけ降り立ったことがあるくらいで、じっくりと腰を降ろすのは初めて。


【日立シビックセンター方向を眺める】
 駅前は広く低層に都市計画がされており、歩くための街が形成されています。

【日立駅前の通り】
 バス停が設置され、歩く人に配慮した区画計画がなされています。

 今日訪問するのは、茨城百景に指定されている、かみね公園(神峰公園)です。
 バス停1番線。まだ少し時間があるようなので、駅近くにあるケンタッキーで食事をします。

 まもなくバス
 バスで10分程度で神峰公園口に到着です。

【ケンタッキーでお食事】
 チキンフィレサンドセットに、コールスローをつけるのが、KOUJINN(旅人)流。


【ボンベルタ伊勢甚日立店】
 「閉店売り尽くし」が行なわれているようです。バスの中から撮影・・・。

【バス停 神峰公園口】
 バスで10分ほど。神峰公園口に到着します。印象よりも近い感覚です・・・。


■茨城百景 神峰ハイキングコースと大煙突
 神峰公園山の形状を利用した公園です。公園内には動物園遊園地が設けられています。SLの静態保存もあります。

 傾斜の山道を歩いていき、神峰公園の頂上らしきところまで来ました。展望台があり、さらに歩いていくと駐車場に出ます。その駐車場の一角に、観たことのあるがあります!。
 茨城百景碑「神峰ハイキングコースと大煙突」です。
 こんな簡単に、と言うと誤解を受けそうですが、茨城百景碑が見つかってほっと一安心です(^^;)。

【神峰神社】
 公園の敷地には神峰神社があります。


【SL 8620】
 日立製作所で製造された後、姫路機関区に配属。その後、水戸駅構内で最後を迎えました。

【神峰動物園】
 敷地内には動物園まであり、日立駅周辺の親子で楽しめるコンテンツがたっぷりと存在します。


【根本甲子男 翁之顕彰碑】
 戦後、日立風流物の保護伝承活動を精力的に行なった根本甲子男をたたえる碑が設置されています。現在の日立風流物があるのも、氏の力によるのです。


【展望台】
 かみね公園山頂には展望台があります。あそこからの眺めはよさそう♪。

【バルカン像】
 日立市と姉妹都市にある米国アラバマ州バーミングハム市から送られた像。


【茨城百景 神峰ハイキングコースと大煙突】
 しかし、茨城百景には「日立の大煙突」や「助川城址と海と山の公園巡り」、「高鈴山ハイキングコース」と言うのは存在するのですが、「神峰ハイキングコースと大煙突」と言うのは存在しないはずなのです・・・(´・ω・`)。この辺りが茨城百景を振り返る時に、“柔らか頭発想”が重要となってくるのです。。


【日立市市街地】
 先ほどの展望台から日立駅周辺の市街地を眺めます。水平線と合わせ、美しい街並み。

【日立鉱山の煙突】
 右手に目を移すと日立鉱山。丸印は日立鉱山のシンボルである煙突が見えます。

 かみね公園から見える日立市の風景は、海あり山ありと自然を両方同時に満喫できるすばらしい眺めです(^^)。


■神峰神社と日立風流物倉庫
 しばらく公園内をぶらつき、日立駅に戻ることにします。


【神峰神社 裏参道】
 かみね公園を降りていくと、神峰神社につながる裏参道を発見。進みます。

【日立風流物の山車倉庫】
 駐車場にもなっている敷地には、日立風流物で使われる山車の倉庫が。


【神峰神社 拝殿】
 祭神は伊邪那岐命(いざなぎのみこと)伊邪那美命(いざなみのみこと)で「国生み」「縁結び」の神。さらに、熊野?樟日命(くまのくすひの)で「国土開発」を祀っています。

 再びバス。
 日立駅に着いたのは13時40分過ぎ。
 まだ時間がありますが、今日はこれにて終わりにしようと思います。
 18きっぷ改札に見せ、中に入ります。


■常磐線 新車両E531系
 ホームに向かう途中、常磐線新車両E531系を見つけてしまいました!(@@)。
 どうやら試運転で、実際に線路を走らせて、検査をしているようです。最後の最後で、こういうサプライズがあるとは、なかなか良い旅になりました。

 終わっていく電車(日立電鉄)とこれから始まる電車(常磐線新車両E531)。

【E531系】
 日立駅ホームに停車しているE531系。朝、勝田車両区にいた車両かしら(??)。


【ボックスシート】
 テーブルの出っ張りがありません。イスは片持ち梁構造ですっきり見えます。

【2人シート】
 ボックス席の隣にある2人がけシート。こちらも足元がすっきりしています。


【「試運転」のLED】
 一日も早く、「試運転」ではなく、「土浦」行きの車両に乗りたいものですな〜。

【扉横に外部開閉ボタン】
 外からも開閉ができるボタンが取り付けられています。東京近郊外で利用か。

 上りホーム常磐線が入線してくるので移動します。
 E531系今夏に導入される予定。これから楽しみです(^^)。


【運転席扉】
 運転席に通じる扉。まず我々お客さんの立場では関与できない聖域です?。

【サハE531−1】
 E531として1両目に作られた、という意。のはず・・・(´・ω・`)クワシクナイノ。


もどる:日立電鉄線 廃線の最終列車) (この項おしまい)
 
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更新日 2005/07/08
2005年07月08日 UP

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【サイト紹介】茨城県土浦市で生まれ、すぐに県外で育ちました。「故郷は遠きにありて思うもの」とは言いますが、歳を取れば取るほど故郷への愛着は深まるばかり。1985年(昭和60年)3月17日から9月16日まで茨城県筑波研究学園都市にて開催された『国際科学技術博覧会(通称:科学万博-つくば’85)』〔EXPO'85〕の思い出を皮切りに、幼い頃よく連れて行ってもらった土浦駅を中心に活動の場を広げます。サイト開催当初は茨城県県南地域(土浦市・つくば市)を中心に活動を広げていましたが、現在では県央、県北、鹿行と活動の幅を広げています。時には茨城県を飛び越え、常磐線つながりで「常磐線旧トンネル(廃トンネル)」を福島県まで求めたり、廃線となった筑波鉄道を散策したり。日立電鉄廃線の時には、最終列車に乗ったりします。祭り好き、花火好き、山車好き。茨城県の第一人者になるべく、足を使った泥臭い取材を心がけていく、「いばらき だいすき」なサイトです。将来の夢は茨城県で一花、いや、たくさんの咲かせること。故郷に錦を飾る予定です。

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