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 助川海防城跡とあんず通り 
茨城県日立市(県北) : 2006年3月18日(土)取材

 先週の偕楽園、水戸の梅まつりの帰りに、水戸駅構内にある観光案内所で聞いた話では、「梅の後は桜ではなく、あんず。日立の市役所通り にある“あんず”はお勧めです」とのことでした。梅もまだ満開の状況まで行っていませんが、来月に日立市で「日立さくらまつり」を控えていることと、助川海防城跡(日立市)も観てみたかったこともあり、日立に向かうことにします。


■常磐線 E501系で土浦駅まで
 柏駅4番線ホームで電車を待っていると、KOUJINN(旅人)があまり好きではない、「♪ドレミファソラシド〜」の出発音で有名な、 E501が入線してきます(==)。E501はロングシートであり、旅情も何もあったものではありません。。

 E501は土浦駅が終点。この後、北上する常磐線は12時5分ですから、まだ少し時間があります。一度suicaで改札を抜け、キオスク常陽新聞茨城新聞を購入。

【E501系 車両内部写真】
 上野-土浦区間にて、車両本数が少ないため、あまり乗車する機会の少ないE501系車両。

 土浦駅のNEWDAYSでは、欽ちゃん球団茨城ゴールデンゴールズ(茨城GG)缶バッジを発見します。茨城県の経済に役立っているな〜と感じましたが、製造元や、販売元は商標利用などの観点から、都内に会社を持つ企業が握っているようです。。
 再び、高浜駅、石岡駅と北上していきます。



 【偕楽園】
 偕楽園駅では、先週もお世話になった梅大使さんが笑顔でパンフレットをお配りしています♪。

【柵の向こうが日立電鉄 大甕駅】
 廃線から1年が経とうとしています。すでに線路跡全線においてレールは撤去。大甕駅などで駅舎が確認できるだけになっています(TT)。


■日立駅 駅そばにて昼食のゆで卵そば
 日立駅
 荷物をまとめ、電車を下ります。すでに時刻は13時30分を回っています。

 ホーム駅そば屋さん。天ぷらやきつねを切らしていたため、ゆで卵そばを注文します。300円。これで300円なら、かなり安いかも。営業時間は昼11時から夜の19時過ぎくらいまで。夜は立ち飲みのお店としての要素が強くなるらしく、帰宅する通勤者にお酒を提供しています。

【ゆで卵そば】
 汁は甘め。ねぎはつーんとして、おいしい。そばは日立市内のお店で手打ちとのこと。


■日立駅のHitachiのsuica自動改札
 改札suicaを通し、去年(2005年)11月末ぶりの日立駅前。

 助川海防城跡方面に行く城南台行きのバスを探します。4番線乗り場。日立電鉄交通サービスです。運転手さんに行き先を確認すると、「ここ日立駅前から10分ほどの場所ですよ」とのこと。
日立駅 Hitachiの改札
【日立駅 suica改札横】
 日立の街だけあり、日立駅のsuica改札横には、「Hitachi」のエンボスロゴが確認できます。


【駅前のバス停留所 案内板】
 日立駅駅舎を抜けると、バス路線の乗り場案内板があります。大変便利です。

【城南台行きのバス】
 助川海防城跡に行くには、城南台行きのバスで、バス停「鳩ヶ丘」で下車すればOK。


■路線バスで助川海防城跡に訪問
 バスに乗車し、日立駅前の大通り(銀座通り)を進み、突き当りの常陽銀行のT字路を左折します。日立総合病院のT字路を右折し、山道になります。しばらくすると、バス停「鳩ヶ丘」。さて、ここからが問題です。。辺りを見回すと、ほとんど住宅地。。一部公共施設のような建物も見受けられますが、本日は土曜日なので営業をしていません。。


 近くにおられた地元の方に助川海防城跡の場所について伺ってみると、バス停から少し下った場所。見てみると、ちょうど木がこんもりした場所が見えます。どうやらあそこが公園のようです(^^)。お礼を言って、足を進めます。



【バス停「鳩ヶ丘」】
 日立駅から10分程度。日立総合病院横の山道を登っていった先にあります。

【住宅地を彷徨うと森がある】
 あの森の先が助川海防城跡の敷地でした。。駐車場を通らせてもらい、アクセス。


■助川海防城跡(助川城跡公園)
 助川海防城跡は、一部が公園となっているようです。
 駐車場の隙間からお城跡に侵入します(^^;)。


【表門礎石跡】
 助川海防城の表門があった場所のようです。門の基礎石だけが残されています。

【遠見番所跡】
 助川海防城の本来の役割である、海の監視をする場所と思われます。180度の広角な視界。

史跡 助川海防城跡
【史跡 助川海防城跡】
 江戸時代後期の水戸藩9代藩主徳川斉昭(烈公・れっこう)の時代、外国船の襲来に悩まされていました。外国船(異国船)の侵入をいち早く発見するため、ここ高鈴山(たかすずさん・623.3m)に残されていた建物館跡を利用して城を築きました。初代海防総司に山野辺義観(やまのべよしみ)を任命。この時代は「武家諸法度」(慶長年間)のお触れがあり、水戸城以外の築城が許されていなかった関係で、助川海防城は「屋敷構え」として幕府に申請されていました。


【本丸館跡】
 本丸館には、初代海防総司の山野辺義観の住居があったとされています。

【「尊皇攘夷」の碑】
 水戸藩の教えである「尊皇攘夷」の文字が確認できる碑。


■茨城百景 助川城址と海と山の公園巡り (助川城址と海山巡り)
 木枠の階段を下りていくと、があり、さらに白とピンクのが咲いています。

 どうやらここが「助川城跡公園」の入口だったようです。道の反対側に、遊具が見えます。あちらも公園のようですね。

 丘の上に石台があり、見慣れないが乗っています。近寄ってみると、茨城百景「助川城跡と海と山の公園巡り」でした〜(@@)。うーん、この種の意匠の茨城百景碑は見たことありませんな〜。
助川城跡公園
【助川城跡公園】
 助川海防城跡は、公園として整備されました。


【うす桃色の梅】
 梅の花は白色や桃色が主流でして、この程度の淡い桃色の梅の花は、実際珍しいです。

【「養正館跡」からの眺め】
 ここからもまた、太平洋の海が180度の視界で見渡すことができます。

茨城百景 助川城址と海と山の公園巡り(茨城県日立市助川町)
【茨城百景 助川城址と海と山の公園巡り】
 正しい登録名称は「助川城址と海山巡り」になります。きちんとした土台つきの茨城百景碑は珍しい。包括風景として「大平山、神峰公園(かみね公園)、海浜公園」が上げられます。


■養正館跡と鳩石
 「養正館(ようせいかん)跡」

 徳川家9代藩主斉昭から海防惣司という役割を担った山野辺義観(やまのべよしみ)が天保8年(1837)に開設した、家臣師弟の教育施設。この4年後に弘道館(水戸市)が建てられたことを考えますと、弘道館の建設や思想において、参考になった可能性は十二分に考えられます。

【養正館跡】
 ここ(二の丸)には、文武修行のための養正館がありました。この4年後に、弘道館が完成。

鳩石_はといし_やまのべよしみ
【鳩石(はといし)】
 総司の山野辺義観がかわいがっていた鳩が死んだのを悼み、鳩を彫りました。

【階段を下りていく】
 先ほどのバス停がある道に続きます。こちらの階段から訪問するのが一般的。


【助川城跡公園 案内MAP】
 訪問する順番が上(北)からになってしまい最後の最後で正面入口に向かうという、ヘンな訪問になってしまいました。。


■茨城百景 高鈴山ハイキングコース
 公園の坂道を下りていきます。

 日立総合病院(日製病院)。山道を下りたT字路で国道6号にぶつかります。

 右手の立体歩道橋をよーく観てみると、見慣れた石があります・・・。もしやと思い、行ってみると、茨城百景「高鈴山ハイキングコース」がありました〜(@@)。 「高鈴山ハイキングコース」の碑がここにあるとは、いったい誰が予想したことでしょう!?。

【バス停「日製病院前】
 公園前の坂道を道なりに降りていくと、国道6号にぶつかる手前に、バス停「日製病院前」。

茨城百景_高鈴山ハイキングコース(茨城県日立市助川)
【茨城百景 高鈴山ハイキングコース】
 日立総合病院(日製病院)前の国道六号に掛けられている歩道橋に、茨城百景「高鈴山ハイキングコース」があります。てっきりこの碑はハイキングコースがある、山中に設置されているものとばかり思っていました・・・。


■助川城址(三の丸) 助川小学校
 国道6号沿いを進むと、助川小学校「助川城跡」の碑

助川小学校_入口_三の丸_助川城址_跡(茨城県日立市助川)
【助川小学校 入口(三の丸)】
 先ほどの助川海防城(本丸)から下ってくると、三の丸の位置が、現在の助川小学校の敷地になっているのです。助川小学校正門の脇には、「助川城址」の碑が設置されており、昔ここにお城があったことを窺わせてくれるのです。


■鹿嶋神社 助川ささら倉庫
 道路の反対側に鹿嶋神社があります。鹿嶋のshimaの字が「島」では無く「嶋」なのが気になります。

 狛犬のデザインがぼったりしていて面白い。左手の倉庫は、「旧助川西上町舞屋台」「日立のささら(助川佐々羅)」が収納されているようです。

 日立のささらは、去年(2005年)の日立さくらまつりや神峰大祭礼の時に拝見していますにゃ〜(´-ω-`)ゴロゴロ♪。

【鹿嶋神社】
 鹿島ではなく、鹿嶋。祭神は武甕槌大神(たけみかづちのおおみかみ)。


【狛犬】
 鳥居をくぐってその先に、もったりした表情の狛犬。
助川ささら_倉庫_茨城県無形文化財
【助川ささら 倉庫】
 狛犬向かって左手に、茨城県無形文化財の「助川ささら」が収納されている倉庫。

 祭神武甕槌大神(たけみかづちのおおみかみ)。
 拝殿神殿が新しい建物(鉄筋コンクリート造?)だなーと思っていたら、昭和20年に戦災で消失し、昭和36年に再興されました。


【金馬車(KINBASHA)日立銀座店】
 茨城県内で主力のパチンコ店。本社機能がここ日立市にあります。日立駅前銀座通り。

【日立駅前銀座通り】
 日立駅前商店街もまた、シャッター店舗が多く目に付きます。。


■ボンベルタ伊勢甚 日立店跡と日立あんず並木通り
 日立駅前市街地を横断していくと、昨年(2005年)閉店となったボンベルタ伊勢甚 日立店が現れます。先日のニュースによると、ここに専門店などが入り、再びお店が入るそうです。一日も早い復興をお祈りするばかりです。


 さらに横断していって、「日立あんず並木通り」
 今年はまだ、も満足に咲いていない中、あんずには少し早い季節のようです。じっくり観察していくと、一部つぼみか開きかけているのもあります。。

【旧・ボンベルタ伊勢甚 日立店】
 日立駅前 大通りの中心的役割を担ってきたボンベルタ伊勢甚は2005年に閉店。。


【日立あんず並木通り】
 駅前大通りの一本北側にある、日立市役所前を貫く大通り。日立あんず並木通りと命名。

【時期尚早な感じ】
 今年(2006年)は3月下旬になろうとしているのに、まだまだ寒い日が続きます。。

日立あんず並木通り_杏(あんず)_茨城県日立市
【日立あんず並木通りの杏の花】
 水戸観光案内所(水戸市・水戸駅構内)にてオススメいただいた「日立あんず並木通り」の杏(あんず)ですが、今年(2006年)は寒い日が続くため、杏の花がつぼみのままです。。梅→杏→桜と続く中で、「♪梅は咲いたが、杏はまだかいな〜」って感じです(^^;)。


■東横インで弁当を食べる
 日立駅前に戻ります。
 東横イン日立駅前店にチェックイン。部屋に荷物を置き、写真のデータ整理をします。

 夕飯の買出しは、東横イン隣のイトーヨーカドーへ。いろいろ買ったら、夕飯代1600円オーバー(@@)。これだけ出せば、かなり良いものを食べられたと、ちょっとがっかりします・・・(´=ω=`)。

【鳥そぼろ弁当】
 節約のつもりでイトーヨーカドーで食料等を調達。色々買いすぎたら、1600円オーバー(TT)。



つづく:かみね公園と神峰動物園と神峰神社
 
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関連リンク
かみね公園と常磐線新型車両(20050401)
日立さくらまつり2005 日立風流物(20050409)
日立さくらまつり2005と北茨城市の観光事情(20050410)
泉神社と泉が森(20050504)
平成17年度 日立神峰神社 大祭禮(20050504)
廃線 日立電鉄線のその後(20051225)



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