ぶらり茨城
 『ぶらり茨城』は、いばらきを訪れた時の訪問記をつづっています。
 身近ないばらきの「今」を取り上げます。
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■ 泉神社と泉が森 ■
日立市(県北) : 2005年5月4日(水・祝)取材

 2005年5月4日、県北方面日立市に旅に出ました。
 目的は7年に1度行なわれると言う、「日立神峰神社 大祭禮」です。この祭礼では、日立市4町の山車がすべて同時に展示されるのがポイントです。

 日立駅に行く前に、大甕駅で下車します。
 先日、廃線となった日立電鉄線 大甕駅ホームを眺めます。

 大甕駅から向かうのは、茨城百景の包括風景に指定されている「泉ヶ森」。
 泉ヶ森で湧き出す水の透明度に、かなり驚きます。そして、泉神社。

 茨城県日立市で、7年に1度行なわれると言う『日立神峰神社 大祭禮』が5月3日〜5日の3日間行なわれます。
 例年、「日立さくらまつり」「日立風流物」が行なわれます。
 日立市には4基の山車があるのですが、日立さくらまつりでは年番長ならぬ、4年に一度、交互で1基ずつ山車を確認することができます。つまるところ、4基の山車をすべて確認するためには、毎年日立市に来るとして4年も掛かってしまうのです(@@)ウーン。
 ところが、この『日立神峰神社 大祭禮』では4町4基の山車がすべて勢ぞろいし、一般に公開されるのです〜(^O^)。
 7年に一度のめぐり合わせ・・・。これを運命(さだめ)と言わずに、なんと言うのでしょうか・・・(*^^*)。
 残念ながら、大祭禮開催期間(5月3日〜5日)の内、訪問できる日は4日しかありません・・・。本来であれば、日立まで訪問する場合は最低1泊して活動するところなのですが、日帰りです・・・。さらに、お金を節約するため、特急を使わずに鈍行で行きます・・・。片道3時間の長旅なのです・・・(=▽=)エヘヘ。


■常磐線を北上する〜常陽新聞を購入したい
 9時前に最寄り駅。新松戸駅柏駅と乗り継ぎます。

 柏駅で北上する常磐線を待っていると、100系緑色の成田線が入ってきたので思わず撮影。100系もそろそろ無くなっていくはずですし、貴重な車両なのかもです。

 白電が入線してきました。乗車。

【100系車両】
 都内の車両から少なくなっている100系。成田線の一部で使われています。


【アイスコーヒーを持ち込む】
 柏駅で時間がある場合、ベッカーズ(beckers)で購入する時があります。

【利根川横断】
 柏駅を出た常磐線は少しして利根川を横断します。あの船は何?(´・ω・`)。

 車両は勝田駅行きです。今乗っている前方4つの車両は、土浦駅で切り離し。逆に言えば、土浦駅まではだんだんとお客さんの数が減る一方なので、ゆっくりした気分で鉄道の旅を堪能できるのです(^^)。


【圏央道】
 牛久-ひたち野うしく間の線路を横断するように作られている道路。

【土浦市 桜川】
 霞ヶ浦に流れ行く桜川を常磐線で渡ると、まもなく土浦駅に入線します。

 土浦駅で後方の車両に移ります。
 1番線ホームにあるコンビニNEW DAYS茨城新聞を購入。本当であれば常陽新聞も購入したいのですが、なかなか常磐線キオスクNEW DAYSでは常陽新聞を買うことができません。土浦駅だと、改札を抜けた先のキオスクで購入することができるのですが、電車はあまり時間を置かずに出発するので、改札を抜けている余裕が無いのです・・・(==)。事情は良く分からないので迂闊なことは言えませんが、誤解の無いように言うならば、常陽新聞新社営業さんにはもっと、JRに新聞を置いてもらうよう、営業努力を望みたいところでございます・・・<(_ _)>ヨロスコ。


■水戸駅にて乗り換え
 11時20分過ぎ、乗ってきた常磐線水戸駅に到着します。向かいの3番線には勝田駅より先になる、いわき駅行きの電車が待っていますので、乗り換えます。

 トイレ前のボックス席が空いていたので確保(^^)♪。ボックス席の目の前に「常磐線新車両試乗会」のポスターが貼られています。今夏導入される、E531系新型車両試乗会の案内です。(2005年)6月11日(土)に行なわれるようです。

 水戸駅を出発。

【試乗会のポスター】
 今夏、常磐線に導入される新型車両E531系の試乗会。TXの対抗策です。


【那珂川】
 水戸駅を出発してすぐに現れる川。

【久慈川】
 東海駅を出て、大甕駅に向かう途中。


■旧・日立電鉄線 大甕駅
 12時前にまもなく大甕駅というところ。
 大甕駅は先日廃線となった、日立電鉄線接続駅でした。廃線から1ヶ月以上が経過しました。このまま日立駅に行っても、日立風流物の公開スケジュール時間には早すぎるので、大甕駅でいったん降り、旧・日立電鉄線大甕駅ホームを確認することにしました。

 日立電鉄線大甕駅ホームは、現在も残されています。しかし、だんだんとホーム上の設備が無くなっていっていることが確認できます。自動販売機が無くなったり、木製のベンチが無くなっています・・・(´・ω・`)。

【駅看板 大甕駅】
 看板下部につけられていた広告が消され、非常にすっきりしてしまった看板です。


【旧・日立電鉄線 大甕駅ホーム】
 ベンチやゴミ箱、自動販売機が無くなり、すっきりしたホームになっています。


【待合室】
 プレハブ自体は残されていますが、広告のアクリル蛍光灯などが外されています。

【改札 兼 駅員室】
 建物内にある設備などは残されているようで、備品などがガラス越しに見えます。


■泉神社に向かう
 JR大甕駅の改札を抜け、向かうのが泉神社です。

 大甕駅から徒歩15分くらいの場所に泉神社があることを調査済みです。と言うのも、泉神社茨城百景に指定されていて、何かの機会があれば一度、訪問するつもりでした(^^)。

 からふらふら歩き、国道245号線まで出ます。すると目の前に「茨城百景指定泉神社」看板塔を発見します。

【大甕駅前と案内板】(3コマ)
 JR大甕駅前には周辺の案内MAPが設置されており、泉神社の場所を確認できます。


【商店街を歩いていく】
 大甕駅を出て左側(北方面)に歩いていくと、大甕駅前商店街の通りになります。

【案内標識】
 泉神社や泉が森の方向に歩いていることが分かります。


【ドウダンツツジ】
 スズランのような花。界隈の建物の植樹としてあちらこちらで目にします。

【日立市泉が森公民館】
 地域の集会場所として利用されているようです。今日は人気がありません。


【観光案内版「海と泉と森のみずき」】
 日立市泉が森公民館の敷地内には、周辺地域の「見どころ」をまとめたステキな案内板が設置されています(^^)。


【泉神社看板塔】
 道なりに進み、国道245号線まで出ると、手書きの看板。茨城百景の文字が見えます。

【左折して細い道を進む】
 看板の手前を左折すると、民家に包まれた小道になります。奥に森が見えます。


■茨城百景 泉神社
 泉神社はすぐに見つかります。
 鳥居の横に茨城百景碑を発見!(^O^)9゛。

 茨城百景は昭和25年に制定され、基本的に百景碑も昭和25年に設置されているのが、一般的です。しかし、泉神社百景碑昭和38年に建立されています。どことなく意匠もこれまで見てきたものと異なりますし、なにか訳ありのような気がします・・・(^^;)。

【泉神社】
 敷地は山のようになっており、木がこんもりと覆っています。


【茨城百景 泉ヶ森】
 正式な名称は「河原子海水浴場と水木浜」になります。「泉が森」は包括風景。碑のデザインがこれまで見たものと異なり、建立も昭和38年と本来のもののような感じがしません。しかし、「ここにある」ことが大変評価できます(^^)。


【聖徳太子堂】
 泉神社鳥居の左手には、別の敷地で聖徳太子堂と呼ばれるお堂が設置されています。

【聖徳太子本堂】
 旧札の肖像としても知られる聖徳太子は、商売繁盛、学業成就の神様としても有名。


■イトヨの里 泉が森公園
 すぐ隣には、「イトヨの里 泉が森公園」があります。公園内には池があり、そこで魚のイトヨが放されています。イトヨはこの池で卵を産み、生態系が循環しています。

 何より驚いたのが、池の水きれいさです。がたいへん透き通っており、池の底がはっきりと見て取れるのです。これには理由があり、泉ヶ森から湧くが常に注いでいて、さらにビオトープ効果でを浄化させているのです(@@)。こんなにきれいなは、生まれてこの方、見たことがありません・・・。

【イトヨの里 泉が森公園】
 泉神社鳥居の右手に、公園があります。


【イトヨの里 泉が森公園】
 園内は広場と水辺で構成されています。

【まちづくりグリーンリボン賞】
 受賞しており、プレートが埋められています。


【透き通る水】
 人工的な水辺でも、ここまで透き通った水(川原)を見ることは難しいのに、ここ「イトヨの里 泉が森公園」では湧き水とビオトープ効果でこんなにも透明な水を作り出しているのです!!(><)。


■泉神社
 泉神社へ。
 泉神社の祭神は天速玉姫命(あめのはやたまひめのみこと)で、泉大明神と呼ばれることもあるそうです。泉神社“泉”って、湧き出している“泉”のことを指し示しているんですね〜。

 泉神社の拝殿は比較的新しく作られたようです。「昭和56年に起工された」と近くの石碑で確認することができます。碑によると、不慮の火災による、拝殿消失が原因だそうです・・・。

【お宮/泉が森 湧き水】
 「お宮」は改修工事のため、今年(2005年)8月まで祭神を移設しているとのこと。


【泉神社 拝殿】
 約25年前の仕事なのに、彫り物部分はしっかりしているし、屋根の反り具合も良い感じ。

【泉神社 神殿】
 こちらに御祭神「天速玉姫命」が祀られています。泉大明神と呼ばれています。


【肘木も良い感じ】
 肘木もしっかりと組まれています。彫が弱いのは昭和の仕事なので仕方の無いところ。

【龍の彫り物】
 龍の彫り物は以前のものを使っているのでしょうか。それとも新規かしら。良い立体感。


【泉が森 湧き水】
 先ほども撮影した湧き水がたまっている池を別の角度から撮影。うーん(@@)、泳いでいる鯉のシルエットがくっきり見えるほど透明〜。自然のままの状態でKeepされているとすれば、これほどすばらしいものは他に考えられません〜(≧O≦)。


【透明すぎる泉が森 湧き水】
 湧き水はクリアーすぎて、鯉が空中を飛んでいるかのようです・・・。


【温存されるご神木】
 泉神社のご神木。昭和の初めに落雷により損傷を受けました。現在は温存しています。

【慰霊塔】
 廃戦時に破棄された戦没者の墓を、昭和46年に有志が募り、再建しました。

 大甕駅に戻り、日立駅に向かいます。


つづく:平成17年度 日立神峰神社 大祭禮
 
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更新日 2005/08/16
2005年08月16日 UP

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【サイト紹介】茨城県土浦市で生まれ、すぐに県外で育ちました。「故郷は遠きにありて思うもの」とは言いますが、歳を取れば取るほど故郷への愛着は深まるばかり。1985年(昭和60年)3月17日から9月16日まで茨城県筑波研究学園都市にて開催された『国際科学技術博覧会(通称:科学万博-つくば’85)』〔EXPO'85〕の思い出を皮切りに、幼い頃よく連れて行ってもらった土浦駅を中心に活動の場を広げます。サイト開催当初は茨城県県南地域(土浦市・つくば市)を中心に活動を広げていましたが、現在では県央、県北、県西、鹿行と活動の幅を広げています。時には茨城県を飛び越え、常磐線つながりで「常磐線旧トンネル(廃トンネル)」を福島県まで求めたり、廃線となった筑波鉄道を散策したり。日立電鉄廃線の時には、最終列車に乗ったりします。祭り好き、花火好き、山車好き。茨城県の第一人者になるべく、足を使った泥臭い取材を心がけていく、「いばらき だいすき」なサイトです。将来の夢は茨城県で一花、いや、たくさんの咲かせること。故郷に錦を飾る予定です。

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