ぶらり茨城
 『ぶらり茨城』は、いばらきを訪れた時の訪問記をつづっています。
 身近ないばらきの「今」を取り上げます。
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■ 鹿島鉄道 鉾田線 ■
2004年12月29日(水)取材



 私の心のふるさとである茨城に向かうため、朝8時ころに起床。
 車で行くので、心なしか気楽です。雪が降りしきる中、茨城に目指します。

 今回の茨城訪問は、親の実家がある千代田町に年に一度の里帰りなのです。里帰りって言っても、すぐ隣の土浦駅にはちょくちょく“お忍び”で訪問していますし、つい先週は、さらに先の石岡駅まで出て地磁気観測所に行ったりしているのです・・・。そんな訳で表向きの“久しぶりの帰郷”を演じながらの訪問です(^^;)。

【利根川を渡る】
 天候が悪い中、年末の挨拶で我が故郷茨城に向かいます。


■茨城県 谷田部地域に現存する科学万博の遺構情報
 茨城訪問の中で、目的があります。
 それは『いばらき だいすき』掲示板sue-sie-sueさんからいただいた情報で、「水海道方面から国道354号線を東のほうに進んでいったときに、びっくりドンキーがあるのですが、その十字路にある構造物が科学万博の遺構ではないのか!?」の確認なのです(><)。
 地図上で見る限り、その場所は交通機関の鉄道で行くにはアクセスが困難のような感じがします。こうして今回、車を使って茨城に行く流れで、遺構を確認するのはちょうど良い機会でもあります(^O^)。


■つくばエクスプレス みらい平駅
 雪がますます大粒になって行きます。
 関東鉄道 常総線の高架橋下をくぐり、谷和原村に入っていきます。常磐高速道を渡ったところで右手に広い更地が見えてきます。この更地は、2005年の秋に開業する「つくばエクスプレス(常磐新線)」「みらい平駅」です。ここは昨年も来ましたが、その時とまったくといって良いほど何も変わっていません(^^;)。
 雪が大降りになってきているので、車から降りずに撮影し、元来た通りに戻ります。


【道路上部に橋】

【つくばエクスプレス みらい平駅】
 関東鉄道常総線の線路が上部に見えます、右手に小絹駅がある場所です。  2005年夏に開通する、TXの「みらい平駅」。周辺整備が進んでいません。


■びっくりドンキー脇に科学万博の遺構
 再び常磐自動車道をくぐり、細い道を通り抜けると国道354号線と合流します。交差点を右折し、いよいよ遺構があるびっくりドンキーの交差点に向かいます。
 交差点近くにあるコンビニで車を止め、目的地へ。
 銀色の細長い台形のようなモニュメントがありました。よーく目を凝らして見ると、「EXPO'85」の文字が見えます。間違いなく、これが科学万博の遺構です(TT)。


【びっくりドンキーの交差点】

【台形のモニュメント】
 掲示板でご報告いただきました、つくばのびっくりドンキーがある交差点。  色はシルバーです。何が書かれているかは確認することができません。


【科学万博のモニュメント】
 上部にうっすらと三角形の科学万博のシンボルマーク跡が見え、真ん中辺りに「EXPO’85」という文字を読み取ることができます。


■珍来 つくば店で昼食
 11時を回ったところ。
 まもなくお昼なので、珍来で昼食をいただきます。定番の餃子定食。


【珍来 つくば店】

【餃子定食】
 珍来の餃子やチャーハンが好きです(*^^*)。開店時間が11時なのは2003年のまつりつくばの時に確認済みです。  支店によってついてくるスープがチャーハンスープだったり、みそ汁だったり、たまごスープだったりします(^^)。


■ララガーデンつくば
 履いてきていた靴が水漏れするので、近くにあるララガーデンつくばに寄ります。
 ABCマートで靴を購入。

【ララガーデンつくば】
 2004年3月19日にオープンしたショッピングモール。


■帰省するも、すぐに旅に出てしまう私・・・
 寄り道を繰り返しながら、親の実家に到着しました。
 おばあちゃんにちょっと早いお年玉を上げます(*^^*)ナガイキシテネ♪。

 本当はゆっくりしていきたいところですが、こんなに早い時間帯に神立駅地域にいると、体がうずいて仕方がありません(><)。あいさつもそこそこに、外出することにしました。

 最寄の神立駅へ。

【神立駅】
 少しずつ設備が改良されていますが、基本的な建築は昔からの物を使っています。

 下りの電車を待ちます。どこに行くか決めていませんが、石岡駅から出ている鹿島電鉄 鉾田線に乗りたいなーと思い、石岡駅まで行くことにします。


■鹿島鉄道 鉾田線ぶらり旅
 石岡駅に到着。
 鹿島電鉄 鉾田線は、ホームまでは来たことがありますが、乗車するのはこれが初めてです。JRのホームに比べ、屋根だとか待合室だとかに、古さを感じさせてくれます。旅をしているな〜って感じもします(*^^*)。


【石岡駅 5番線ホーム】

【KR-500系】
 1〜3番線が常磐線で、4,5番線が鹿島鉄道。現在、4番線は使われていません。  鹿島鉄道 鉾田線で新しい部類に入る車両。平成1年に発注しました。


【車両内部】

【操作盤】
 主要座席がボックス席(*^^*)。旅気分、最高満点です〜(@O@)ウレピー。  ローカル線の運転席はガラスでさえぎられているものの、近い視点にあります。

 しばらく撮影をし、係員の方から「一日乗車券」(1100円/大人)を購入し、気動車に乗車します。
 今乗車している気動車は路線の終点である鉾田駅まで行かず、途中の常陸小川駅までしか行きません。
 目的のない旅なので、終点がどこであろうとも関係ありません(^^)。



【玉里駅】

【四ケ村駅】
 石岡駅から3つ目の駅。国道355線と並行するように路線があります。  石岡駅から5つめ。次が終点の常陸小川駅です。

 気動車常陸小川駅で止まります。


■常陸小川駅

【常陸小川駅ホーム】

【駅看板】
 鹿島鉄道鉾田線はまだ続きますが、この駅が中継地点になります。  手書きの看板が良い感じです(^^)。今のJRに無い、別の旅情を感じます。


【フレームの改札】

【駅看板】
 さびたフレームの改札がすばらしいです〜(>O<)。  関東鉄道常総線と同じ規格のフレームデザインです。


【駅舎 待合所】

【窓口】
 木製の座席。JR水戸線でもこうした駅舎が現存します。  ここできっぷを購入したり、精算したりします。


【鹿島鉄道 常陸小川駅 駅舎】
 開業は1929年(大正13年)。第1期線開通の終着駅だったそうです。


 常陸小川駅前は周辺に施設らしい施設もなく、のどかな田舎の駅前って感じです・・・。すぐ隣の線路に気動車「DD901」が止まっていますので撮影。


【DD901】
 貨物輸送全盛の時代に活躍したDD901。静態保存されています。


【鉄道設備】

【「ガンバレかしてつ!」のパネル】
 使われなくなった設備機器が並べられています。  鹿島鉄道を応援する方々によって設置されたパネルのようです(^^)。

 駅ホームの施設なども撮影していると、まもなく15時40分過ぎ。鉾田駅行きの気動車が入ってきます。


■玉造町駅
 気動車に乗り込み、次に下車したのが玉造町駅です。
 この駅もまた、駅員さんのいる駅でした。一日乗車券を見せ、駅前に出ます。駅前は広いのですが、この駅前もまた、しっくり来るような商店街がありません・・・。


【玉造町駅 看板】

【ホームから線路を渡る】
 常陸小川駅から5つ目の駅。玉造町って結構有名かもです〜。  玉造町駅は島式ホームで、駅舎が線路を渡った先にあります。


【改札へ】

【沿線バス路線】
 シンプルな通路。日立電鉄 常北太田駅に似ているかも。  駅舎内に路線バスの路線を示した看板が設置されています。


【玉造町駅 駅舎】
 駅前は広くロータリーが作られています。1928年(昭和3年)開業。


■浜駅
 鉾田駅行きの気動車はしばらくないので、いったん石岡駅方面行きの気動車に乗ります。下車したのが、浜駅です。先ほど来る途中、霞ヶ浦が良く見えたのが、浜駅付近だったのです。浜駅無人駅。下車する際に、運転手さんに一日乗車券を見せます。


【浜駅 看板】

【駅舎】
 玉造町駅から石岡方面にひとつ戻った駅。  駅舎と言うより、待合所という感じです。


【駅舎内】

【木造の椅子】
 木造の内部が歴史を感じさせます。  時代を感じ取れる素材です。

 浜駅ホームには小さな木造の待合室が設置されています。
 とりあえず、霞ヶ浦方面に歩いてみます。雪だか雨だかが降っているので、傘を差しながらです。田んぼのあぜ道を通り抜け、高台を登ると霞ヶ浦が見えます。
 ちょっとばかり霞ヶ浦は荒れています。


【「アサザ群生地」の看板】

【ホームを渡る】
 時期が違うのですが、行ってみます。  踏切がありませんので、注意して渡ります。


【霞ヶ浦沿い】

【波が荒い】
 霞ヶ浦に沿うようにして、道が作られています。  天候が悪いからか、波が荒いです。


【何も無い】
 その昔、浜駅からは鹿島神宮方面へ行く定期船の発着地だったのですが、土地改良工事によりその面影は無くなってしまいました・・・。

 辺りを歩き回り、再び浜駅に戻ります。


【橋の上から撮影】

【アサザのチラシ】
 あたりを歩き回り、橋上より車両を撮影。  駅舎にアサザについてのチラシがあります。


■桃浦駅
 さらにもう2つ石岡駅寄りの桃浦駅にも降ります。
 桃浦駅もまた無人駅。駅舎があり、それなりに立派ですが、駅前は何もないといっても過言ではありません・・・(^^;)。


【桃浦駅 看板】

【さびたフレームの改札】
 浜駅からさらに石岡方面に2つ戻ります。  昔は賑わっていたのだろうなーと感じます。


【桃浦駅 駅舎】
 1926年(大正15年)開業。昔は霞ヶ浦の桃浦海岸の最寄り駅だったそうですが、今はその名残がありません。雪が強くなってきました・・・。

 しばらく辺りを撮影。雪がさらに強くなっていきます。
 鉾田駅行きの気動車が入ってきたので乗り込みます。


■鉾田駅
 鉾田駅に着くころには、辺りは真っ暗です。幸いなことに、鉾田駅周辺は様々な施設やバスロータリーなどもあり、気持ち的に安心します。コンビニがあったので、おにぎりとお茶を購入。少しばかり離れた鹿島鉄道 大洗鹿島線新鉾田駅まで歩いて移動です。その昔、鉾田線鹿島参詣鉄道と呼ばれ、鹿島神宮につながる路線になる予定だったのですが、鉾田止まりになってしまった歴史があります。


【鉾田駅ホーム】

【途切れる線路】
 鹿島鉄道の終発着駅です。  「鹿島参拝鉄道」計画時は、鹿島神宮方面まで続く路線のはずでした・・・(´・ω・`)。


【駅長室】

【きっぷが入った箱】
 古い書体の文字に歴史が感じられます。  手売りきっぷで見かけるきっぷの入った箱。むかーし、JRでも見たことがあります。


【鉾田駅 駅舎】
 独特なデザイン。LEDでライトアップされている鉾田駅は、関東の駅百選にも選ばれている、対外的にも認められた駅舎です。


■鹿島臨海鉄道 大洗鹿島線 ぶらり旅
 鉾田駅から鹿島臨海鉄道 新鉾田駅が近いはずなので行ってみることにします。
 徒歩で10〜20分ほど。コンビニの店員さんに教えてもらったとおり、歩いてくと高架式の鹿島臨海鉄道 大洗鹿島線の高架線路が見えてきました。さらに、新鉾田駅もすぐに見つかります。駅構内に入り、きっぷを購入します。時刻を調べると、まもなく水戸駅行きの気動車が出発する時間。気動車に乗り込み、ボックス席を確保します。程なくして出発します。

 すでに夜。
 大洗鹿島線のこの区間はトンネルが続いたりしているものの、景色を楽しむような環境ではありません。先ほどコンビニで買ったおにぎりやらお茶などをいただきます。
 このとき頭によぎったのは、大洗ターミナル。ここから北海道苫小牧行きのフェリーが出ている、ということ。
 気がつけば、大洗駅で下車する自分がいました・・・(==)。

 大洗駅から大洗ターミナルは、徒歩で行くことのできる距離です。


【大洗駅 駅舎】
 大洗ターミナル最寄り駅。私自身、2回目の訪問です。


 大洗ターミナルで、北海道の苫小牧に行くチケットが取れれば、予定を大幅に変更して北海道に行くことにします。もし駄目なら、大洗駅に戻り水戸駅に行って水戸駅周辺のビジネスホテルに宿泊します・・・。

 大洗ターミナル受付で「本日23時59分発の北海道苫小牧行きの空席はありますか?」と確認。すると、空きがあるとのこと!!。
 決まりです。これから北海道に行きます(^^;)。


■「ぶらり北海道」に変更
 時刻は19時30分過ぎ。フェリーの出発までにはまだまだ4時間以上あります・・・。待合室でTVを観たり、カップめんを食したりして出発を待ちます。


【2階 待合所】

【1階 受付カウンター】
 まだ出航の4時間前なので、まったく人がいません。  やはりまだ、人がまったくいません。


【大洗港フェリーターミナル】
 ここ茨城から、北海道に行くフェリーが1日2便就航しています。


 22時30分ころ、フェリーに乗り込みます。
 2等寝台に荷物を預け、フェリー内を散策します。


【乗船開始】

【長い廊下】
 船内整備も済み、乗船が開始されます。  フェリーに続く廊下は大変長いのです。


【船内】

【車庫が見える】
 あのエスカレータを上ると、エントランスです。  反対側には車庫が見え、トラックがいっぱい。


【2等寝台】
 上下2段の3列。寝台列車と同じような感覚です。

 まもなくフェリーは出航。
 窓から港を見ると、トラックが一列に並び、パッシングしながらクラクションを鳴らして出航を見送ってくれます(^^)ノ~~~~~~~.


【トラックがパッシング】

【茨城が離れる】
 出航しました。窓から眺めると、トラックがパッシングしています〜(^O^)ノシ。  ゆっくりとフェリーは茨城の土地から離れていきます。さようなら茨城(TT)。

 出航後、下着とタオルを持って風呂場へ。
 風呂は24時30分でいったん閉まってしまうので、早めの入浴が必要なのです。

 2時ころ、人の少なくなったエントランスを撮影し、就寝します・・・(==)zzZ。


【エントランス】

【喫煙所】
 正面にTV。右手に受付があります。  自販機もたくさんあります。


【健康チェアー】

【扉】
 有料の健康チェアーも設置済みなのです。  あの扉から入ってきました。動物預け所につながっています。


【レストラン券売機】

【フリースペース】
 明日の朝食が楽しみです(^m^)。  レストラン営業時間外は、フリースペースとして提供されています。

 ここから先は、茨城県から離れてしまう話になりますので、ここまで。
 いつか語られる時に、この先を語ろうと思います<(_ _)>。


(この項おしまい)
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更新日 2005/05/10
2005年05月10日 UP

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【サイト紹介】1985年(昭和60年)3月17日から9月16日まで茨城県筑波研究学園都市にて開催された、『国際科学技術博覧会(通称・科学万博−つくば’85)』〔EXPO’85〕や、茨城県県南地方(土浦市・つくば市)のイベント、JR常磐線(旧トンネル)、廃線となってしまった筑波鉄道(つくばりんりんロード)を中心に繰り広げる、「いばらき だいすき」なサイトです。

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