ぶらり茨城
 『ぶらり茨城』は、いばらきを訪れた時の訪問記をつづっています。
 身近ないばらきの「今」を取り上げます。
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■ 茨城紅葉の旅2004 ■
その4〜茨城交通 湊線
2004年11月23日(火・祝)取材


 最終日の今日、行き先を決めていません・・・。
 昨日行くことのできなかった竜神峡に再チャレンジか、まったく別のところに行くか・・・。チェックアウトすべく、荷物をまとめながら行き先を考えています。
 決めました!。今日は茨城交通湊線阿字ヶ浦に行きます!!(><)。

 水戸駅構内に入りロッカーに大きい荷物を預け、3番線の下り常磐線に乗り込みます。阿字ヶ浦行きの茨城交通港線は、ひとつ先の勝田駅で乗り換えなのです。

 出発した常磐線は、すぐに勝田駅に到着します。

【駅南第一ホテル】
 3泊4日お世話になりました(−−)。


【勝田駅の看板】

【茨城交通湊線】
 水戸駅から北へ一つ目の駅です。  勝田駅の1番線が茨城交通のホーム。


■茨城交通湊線
 勝田駅1番線から茨城交通は出ます。次の気動車は10時01分。まだ30分近く時間があるので、茨城交通改札窓口フリーきっぷを購入しておいて、一旦駅舎を出ます。前にも勝田駅は写真を撮っていますが、今回も撮影。まだ10数分時間があるので、駅の駅そば天ぷらうどんを食します。若干、うどんを茹ですぎのような気がしますが、がしょっぱめでおいしく、ねぎも風味が抜群です!。


【勝田駅 駅舎】

【天ぷらうどん】
 平成13年に改築された駅舎。近代的な駅舎になるのはちょっと残念です・・・。  茨城のうどんは汁がしょっぱめ。コシのない、ぶつぶつ切れるうどんが特徴です(^^)。


 まもなく気動車が来てしまうので、大急ぎで改札を通り抜け、1番線に向かいます。

 1番線ではすでに1両編成茨城交通車両が出発を待っています。1両編成ですか〜。経営的に苦しいのかにゃ〜(´=ω=`)と、邪推してしまいます・・・。


【茨城交通湊線の気動車】
 時間帯にもよるのでしょうが、1両編成車両。


【電車止め】

【運転席】 
 始発でもあり、終着駅でもある証です。  こうして運転席が見れるのもローカル線の良いところです。


 気動車が出発します。単線ローカルな路線。しばらくすると、那珂湊駅に到着です。那珂湊駅では様々なカラーリングに施された気動車が置かれています。


【那珂湊駅に入線】

【鹿島線のような配色】
 旧国鉄配色のような車両が見えてきます。  クリーム色とブルーの配色は鹿島線みたい。


■阿字ヶ浦
 10時20分過ぎ、茨城交通湊線終点である阿字ヶ浦駅に到着します。
 駅ホームでしばらく撮影。臨時の改札や、コンクリートでできた造作物、現在は使われていなさそうな車両などを撮影します。ホームから階段で線路に下り、駅舎に入ります。駅舎無人駅。その昔、阿字ヶ浦海水浴場で賑わった時期もあるそうです。しかし、車社会化の流れや、阿字ヶ浦海水浴場汚染化などが叫ばれ、最近はあまり流行らないそうです・・・。

【終着駅 阿字ヶ浦駅】
 阿字ヶ浦駅は島式ホームです。


【途切れた線路】

【駅看板】
 車両を逃がしていたであろう線路も、今では途切れて使えなくしてあります。  終点なので、隣は磯崎駅しかありません。



【阿字ヶ浦駅 駅舎】
 切妻屋根の昔ながらの雰囲気のある駅舎です。昔の海水浴シーズンは賑わったそうですが、今はどうなのでしょうか。

【窓口】
【駅看板】
 きっぷは窓口で手売りのようですが、無人駅のためブラインドが下ろされています。  丸太字ゴシックで書かれた「阿字ヶ浦駅」の文字。昔ながらな雰囲気です。


 阿字ヶ浦に来た理由は茨城交通港線完乗、というのもあるのですが、茨城百景のひとつに「阿字ヶ浦」が指定されていて、その茨城百景碑を散策するのが目的でもあるのです。駅前看板が設置されていて、阿字ヶ浦海水浴場へ行くための道筋が書いてあります。
 まずは阿字ヶ浦海水浴場へ行くことにします。


【駅前にある看板】

【堀出神社】
 「ようこそ阿字ヶ浦へ」の看板。阿字ヶ浦海岸に行くための道順が示されています。  阿字ヶ浦駅から歩いてすぐのところに、堀出神社があります。


【小池吉兵衛翁之像】

【堀出神社の鳥居】
 明治時代において地域の発展に力を注いだ小池吉兵衛の像です。  付近に茨城百景の碑らしきものを探してみましたが、見つけることができませんでした。

 茨城百景「阿字ヶ浦」には、包括風景として「比観亭址」「酒列磯前神社」「海水浴場」が含まれています。主題の「阿字ヶ浦」だけにこだわると見つかるものも見つからなくなる可能性はありますので、気をつけて散策します。


 案内看板にあった地図の方向へ歩いていくと、阿字ヶ浦に出ました。です。さすがに11月のこの時期だと海水浴って訳には行かないので、海の家などはまったく営業していません・・・。

 海水浴場に沿うようにして続く道を歩いていきます。どこに茨城百景碑があるか分かりません。遠くに原発の煙突が見えます。
 かなり歩いてみましたが、茨城百景碑は見つかりません・・・(´・ω・`)。
 いったん戻ることにします。

【木々の中を歩く】
 駅前の看板の道順通りに歩きます。行く先には阿字ヶ浦海岸があるはずです。


【海の家が密集した場所に出る】

【阿字ヶ浦海岸】
 さすがに季節外れなこともあり、海の家などは営業していなかったりします。  茨城百景に制定されている、阿字ヶ浦海岸。このどこかに茨城百景碑があるはず。


【波打ち際】
 海水が透明で非常にきれい。海水浴に十分適しているように見えます。


【遠くに原発】

【サーフィンを楽しむ】
 人は原子力発電の力を借りなくては生活できないのは事実なのです。  サーフィンを楽しむ方がおられるほど、阿字ヶ浦は認識のある海岸のようです。


■比観亭跡、酒列磯前神社
 道なりに歩いていき、阿字ヶ浦駅に向かう道へも曲がらずにまっすぐ歩きます。坂道を上り詰めると、「酒列磯前神社(さかつらいそさきじんじゃ)」の看板。酒列磯前神社包括風景茨城百景に含まれています。しかし、「比観亭址」の文字を見つけたので、歩いていきます。

 比観亭址に着きます。残念ながら、この場所にも茨城百景碑はありませんでした・・・。しかし、科学万博のときに作られたであろう、ゴミ箱を発見します(@o@)。20年もの歳月の間、こうして残っていることに感動します。

【坂道を歩いていく】
 阿字ヶ浦海岸から戻り、先ほどの阿字ヶ浦駅の道を曲がらずにまっすぐ歩いていきます。


【「酒列磯前神社」】

【「比観亭跡」の看板】
 茨城百景碑を探すために「比観亭跡」も訪問することにします。


【比観亭跡からの眺め】
 阿字ヶ浦海岸を眺め渡すことのできる、比観亭跡。この眺めに感動した徳川治保が日除けをこの地に作ることを指示。治保はさらに比観亭の「記」を作るように長久保赤水に命じたところ、赤水は「記」を「碑」と聞き間違え「碑文」を作ってしまったと伝えられています。

 ここ比観亭は、阿字ヶ浦海岸の眺めが良いことで知られているようです。しかし、草木が生い茂り、隙間からしか阿字ヶ浦海岸が確認できないことが残念です・・・(´・ω・`)。


【比観亭跡】

【科学万博のゴミ箱】
 寛政2(1790)年水戸藩第六代藩主徳川治保(はるもり)が作らせました。市指定文化財。  どういう経緯でここに来たのかは分かりませんが、20年もの間よくぞ残っていました(TT)。



 続いて向かったのが、先ほども看板があった「酒列磯前神社」です。
 神社の入口から本堂まで続く道は、椿の木に覆われ、トンネルのようにさえ感じられます。木漏れ日がところどころ道を照らし、神秘ささえ感じさせます。

 酒列磯前神社の祭神は少彦名命(すくなひこなのみこと)少彦名命医薬の神様温泉の神酒造の神です。薬関係の神であることから、医薬業関係者からの信仰を集めています。
 徳川斉昭が腰掛けたという石。

【酒列磯前神社】
 薬関係の神様ということもあり、医薬業関係者からの信仰を集めているとのこと。


【酒列磯前神社の自然林】
 ひたちなか市指定の天然記念物。昭和54年指定。隣接する椿山との関連からもヤブツバキなどの大木もあります。熱帯系の植物が多く、この茨城県県北地区では非常にめずらしい自然林です。


【酒列磯前神社 拝殿】
 立派で重厚な切妻屋根の拝殿。この日は特に参拝者もおらず、静で威厳のある空間と時間を作り出しています。


【屋根飾りも立派】

【「徳川斉昭公お腰かけの石」】
 こういう細かい部分にまで細工がしてあるのも、観るべきポイントです。  斉昭公がこの石に腰掛けて休んだといわれている石。



■磯前方面に歩く
 階段を下り、海沿いの道を歩きます。
 しばらく歩いていくと、街の案内板があります。茨城交通湊線の駅があり、ここからだと磯前駅が近いようです。茨城百景の石も見つからなかったし、そろそろ次の目的地である那珂湊駅に移動することにします。

 川子塚前方後円墳

【細い階段を下りていく】
 海岸沿いをさらに歩いていくため、酒列磯前神社の脇に通る、細い階段を下りていきます。


【道沿いを歩く】

【磯前の海】
 右手の山が酒列磯前神社。まっすぐ道沿いを歩いていきます。  岩場がゴツゴツしています。海水浴ができるような地形ではありません。


【観光案内MAP】

【川子塚前方後円墳】
 茨城百景碑も見つからないし、駅に戻ることにします。近いのは磯前駅のようです。  磯前駅に戻る途中で発見。市指定の史跡。5世紀末から6世紀頭に作られたそうです。



 磯前駅方面が分からなくなってしまったので、近くの酒屋で買い物ををするついでに聞きます。どうやらあの鉄塔がある場所の下あたりだそうです。
 気動車田んぼの中を走っていくのが見えました(^^)。

 本来であれば通ってはいけない線路をまたぎ、磯前駅駅舎改札がある方向に回ります。

【あの鉄塔の下に磯前駅】
 酒屋の方に駅の方向を教えていただきます。


【田んぼの中を走る】

【磯前駅】
 茨城交通湊線の気動車が走っています。  線路側から撮影。無人駅です。


■那珂湊にて回転寿し
 次に向かったのが那珂湊駅です。茨城交通湊線ではかなり大きい駅。

 ホーム屋根のつくりが歴史を感じさせます。木の柱は、昭和の雰囲気がぷんぷんしてきます(^^)。ホーム駅舎駅周辺を撮影し、がある方向に歩いていきます。
 ここも茨城百景に指定されています。「那珂湊海水浴場」です。

【那珂湊駅ホーム】
 大きな広いホームに掛かる屋根。木造で木組みまで見えます。歴史ありって感じ。


【那珂湊駅 改札】

【券売窓口】
 鉄パイプで作られた改札が懐かしい。少し前までJRもこういう駅改札が多かったんですよ。  自動券売機ができる前までは、こういう窓口できっぷを手売りで購入していました。


【那珂湊駅 駅舎】
 寄棟の瓦屋根。こちらもまた、歴史の感じられらる古びた駅舎です。



 駅前の大通りをがある方向へ歩いていくと、魚市場があります。魚市場に来るのも、目的のひとつです。

 今年(2004年)の1月17日に、新宿タカシマヤタイムズスクエア「いばらき!新発見フェア」が行なわれました。そのときに、イートインで食事を提供していたお店のひとつが「ヤマサ水産」さんなのです。そのヤマサ水産さんのおすしを食べに来たのです!!(><)9゛。

【駅前の紅葉】
 今回の旅の目的のひとつ、紅葉。少しばかり枯れていますが、抑えておきます。

 黄色い建物が見えてきました。あそこがヤマサ水産さんの回転寿しです。2階が入口。たくさんのお客さんで賑わっており、30分くらい待ちました・・・(^^;)。
 やっと順番が回ってきまして、席に案内されます。目の前におすしがぐるぐる回っています。ネタが大きく、市場の寿司は違うな〜と感心してしまいます(^-^)モグモグ。


【ヤマサ水産】

【2階が回転寿司】
 黄色い建物が目印。那珂湊駅から徒歩10分。地元のお客さんで賑わっています。  回転寿しは2階でいただくことができます。


【サーモン(210円)】

【カツオ(210円)】


【キンメダイ(210円)】

【キングサーモン】

 お腹がいっぱいになったところでお店を出て、市場の通りを歩いていきます。
 海門町ふれあい公園まで来ました。さらに街中を歩いていくも、茨城百景碑は見つかりません・・・。今回はあきらめることにして、那珂湊駅まで戻ることにします。

 途中に「?(夕に寅)賓閣跡」「四郎介稲荷神社」など歴史を感じさせる建造物が立ち並びます。


【海門町ふれあい公園】

【夕焼けに鳩】
 市場から少し離れた海岸沿いに設けられた公園。釣りをする者、ボールで遊ぶ子供。  路肩の石にハトがクルック〜♪。


【(夕に寅)賓閣跡】

【四郎介稲荷神社】
 階段を上るとすぐ。徳川光圀建立。宴会の場として利用されたそうです。  (資料なし)


■那珂湊駅で科学万博のグッズをGet!
 那珂湊駅
 ホーム勝田駅行きの気動車待ち。何気なくホームの駅長室前で売られている、鉄道備品のコーナーを眺めていると、どこかで見たようなネクタイピンが!!(@@)。な、なんと、科学万博-つくば'85おみやげではないですか!!。伺うと、1つ300円で8個あるとのこと。色はブルーのみ。ちょっと考え、すべて購入することにしました〜(><)。ちょっとだけどきどき。そしてわくわく。

 ホーム気動車が入ってきたので、乗車します。単線の線路が気動車の後ろの窓から流れていきます。

【鉄道不用品販売】
 那珂湊駅構内のコーナー。駅長室内を何気なく覗くと科学万博のネクタイピンが!?。


【科学万博のネクタイピン】

【流れ行く単線の線路】
 阿字ヶ浦駅構内で売られていたネクタイピン。8個すべて購入してしまいました。  茨城交通湊線の旅も終わろうとしています。単線が郷愁を感じます。


■水戸駅、そして旅の終焉
 勝田駅。そして水戸駅。預けてあったロッカーから荷物を回収します。改札前のスターバックスホットコーヒーを購入。

 今、水戸駅では大規模な改良工事中が行なわれています。駅構内の拡張トイレのバリアフリー化の他、駅ビル・エクセルの改装も行なわれています。その中で、スターバックス水戸駅から撤退するようです。
 水戸に来るたびに利用していただけに、ちょっとだけさびしくなります。

【スターバックス 水戸駅店閉店】
 水戸駅の改良工事に伴い、水戸駅構内のスターバックスが閉店となるそうです。

 さあ、まもなく上りの常磐線の時間です。5番線ホームに行かなくては。









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更新日 2005/04/03
2005年04月03日 UP

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