ぶらり茨城
 『ぶらり茨城』は、いばらきを訪れた時の訪問記をつづっています。
 身近ないばらきの「今」を取り上げます。
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■ 関東鉄道常総線 三妻-石下ウォーキング ■
〜水海道近郊名所巡り
水海道市、石下町(県西) : 2005年2月13日(日)取材


 水海道市にも茨城百景碑があるのです。
 水海道茨城百景『水海道近郊名所巡り』とあります。これまた“近郊”なんていう抽象的な表現があり、絞りきれない感があります(−−)。

 水海道市水海道駅は過去に2回訪問しています。最初が2004年7月に行なわれた水海道市 祇園祭。2回目が同じく2004年の11月に岩井市で行なわれた岩井将門まつりのときにバスに乗車するために訪れています。
 時間はすでに10時を回ろうとしているので、出発することにします。


■常総線一日フリーきっぷを購入
 柏駅常磐線に乗り、取手駅

 取手駅改札を抜けます。関東鉄道常総線窓口に回り、窓口『常総線一日フリーきっぷ』を購入します。1500円。このきっぷ土曜休日に発売され、関東鉄道常総線取手-下館間乗り降り自由になるのです。少なくとも水海道駅まで行きますし、何回か乗り降りする予定なので、1500円の元は取れるかと思います。

 11時54分に気動車取手駅ホームを出発します。

【常総線一日フリーきっぷ】
 関東鉄道常総線 取手-下館間が一日自由に乗り降りできます。大人1500円。


【関東鉄道常総線 気動車】
 2両編成の気動車。首都通勤圏内で通勤利用者が多い路線です。稼ぎ頭。

【運転台】
 電車運転マニヤにとっては、運転台が間近に見られるのはたまらないはず。


■改良中の守谷駅
 乗車した気動車水海道駅終点です。今回訪問しようとしている茨城百景『水海道近郊名所巡り』では水海道駅のさらに先の三妻駅に行く予定です。

 このまま乗車していってもこの気動車三妻駅には行きません。一本後の気動車は終点の下館駅に行きます。いずれにせよ一回はどこかで待たなければなりません。そこで考えたのが、守谷駅で下車すること。守谷駅といえば今年の秋(夏?)に開通する、つくばエクスプレス(TX、常磐新線)乗換駅になり、現在駅舎駅周辺を整備しているのです。

【守谷駅 看板】
 つくばエクスプレエス(TX:常磐新線)の乗換駅になるため、ただいま駅舎改良中♪。

 12時10分頃、守谷駅に到着。
 駅ホームエスカレータエレベータの設置が終わっていますが、まだ稼動しておらず現在はホームの上を歩いて渡り、地上仮設ホームを使う仕組みになっています。


【守谷駅ホーム】
 常総線としては1〜4番線まであります。クロスするように上層にTX路線ができます。

【エスカレーター工事中】
 ホームは橋上になります。バリヤフリー化のため、エレベーターも導入されます。


【守谷駅 線路】
 2,3番線線路は工事中のため、使われていません。現状では仮駅舎を使う通路として、線路に下りて横断することができます。


【左手の小屋が仮駅舎】
 守谷駅の新駅舎は現在工事中で使用できないので、一時的に仮駅舎で運営中です。

【守谷仮駅舎 改札】
 駅舎は一時的に利用されるもののため、それほど金額をかけて作られていません。


■守谷駅周辺を散策する
 駅ホームを撮影し、いったん駅舎を出て辺りを確認します。というのも、茨城百景の中に『守谷城址』というのもあり、守谷駅のすぐそばにあるかもしれないからです(ーー)シラベテイマセンデシタ。

 辺りをきょろきょろ見回すも、駅周辺整備のため、これといったものがありません・・・(><)。唯一、神社らしきものがあったので、近づいてみることにします。

 遠目に見て、神社にはいくつかが確認できます。いくつか見える石が茨城百景碑であるかどうかは、この位置から見ても判断できません。と言うのも茨城百景の碑は意匠が統一されているようで統一されていないこともあり、きちんと確認するまでは結論は下せないのです。しっかりと近づいて確認します。

【守谷駅 駅前ロータリー】
 駅前ロータリーもまだまだ整備中です。遠くに見える高架線路がつくばエクスプレスです。


【栄町 明治神宮】
 駅から2,3分離れたところに、小さい神社が見えます。石(碑)もいくつか見えています。

【百景碑ではなかった】
 「忠魂之碑」(中)や「日露戦役記念碑」(左)。移設したようで地盤が新しいコンクリ。

 残念ながら、この「栄町明治神宮」には茨城百景碑はありません。

 守谷駅に戻り、気動車を待ちます。
 終点の下館駅まで行く気動車が入ってきます。


■三妻駅
 三妻駅で下ります。
 三妻駅無人駅気動車に乗車されていた車掌さん「一日フリーきっぷ」を提示します。
 ホーム駅舎を撮影し、GPSにスイッチを入れて出発です。


【三妻駅 看板】
 上部がアールを描いている、関東鉄道独特の意匠を持つ駅看板です。

【ホーム】
 ホーム上に屋根が無いため、待合室が設けられています。島式ホームです。


【三妻駅 構内】
 駅車内はきれいに整備されています。土休日は無人駅になります。

【三妻駅 駅舎】
 住居と一体型になった駅舎。委託駅なのかしら?(’’)。


■鬼怒川沿いウォーキング
 駅前の寂しい商店街を歩き、鬼怒川に向かいます。

 すると、すぐ右手に大きい木が見えてきました。「ムムム・・・もしかしたら碑があるかも知れない」と思い、期待して近づきましたが、はいくつかあれども、茨城百景碑はありません。

 二十三夜供養碑があります。先日の土浦ツェッペリン号のときも二十三夜尊がありましたが、二十三夜系は茨城で結構多いのかしら?(´・ω・`)。この神社八幡神社と書かれています。

【三妻駅 駅前商店街】
 商店なのか住宅なのか分かりづらい道が、駅前に伸びています(−−)。


【三妻の八幡神社】
 駅前通りからひとつ角を曲がった先にある神社。ちょっとした遊具があります。

【二十三夜尊 供養の碑】
 気にすると、いたるところで見かけられる「二十三夜尊」の文字。

 民家のある小道をあるいて、鬼怒川を目指します。


【なにしてるワン!】
 八幡神社から鬼怒川方面に向かう民家のところで、かわいい柴犬?が(^^)。

【坂を上る】
 すこし坂になっています。ここを上れば、向こう側に鬼怒川が見えるはず。



 坂を上るとそこには、鬼怒川が広がります。

 私のイメージでは川の向こう側に渡りたいのですが、近くにがありません。左手の遠くにが見えたので、歩くことにします。道路は車が頻繁に行きかい、2斜線あっても窮屈な感じがします。

 に向かうT字路の近くに、神社が見えます。遠目にいくつかのが見えるので、下りていくことにします。ここは三嶋神社です。ここにも二十三夜の石があります。

【右側に鬼怒川】
 鬼怒川と聞くと「温泉」と連想するのは、私が無知だからかしら?(’’*)。


【「水神宮」の碑】
 鬼怒川のほとりに、ちょこんと小さな碑が設置されています。

【鬼怒中学校】
 中学前にバス停があるも、通学時間のみの運行で、今の時間帯はありません。


【T字路】
 右に曲がると三妻橋。左手の坂の下には、三嶋神社があります。

【三妻橋】
 鬼怒川を横断することのできる橋。歩行者用の橋が右柵の向こう側にあります。


 鬼怒川を渡ります。


【三妻橋 歩行者用】
 車用の橋とは別構造。
 潮来大橋と同じ事例かしら(´・ω・`)?

【鬼怒川】
 天気が良くないからか、何となく澱んでいるような感じがします。


 三妻橋三妻橋は2車線の道路。車用の橋とは別に、歩行者用の橋が掛けられています。構造を見るに歩行者用の橋は後から作られたもののようですね。
 を渡ってすぐにいくつかのが置かれた場所に出くわします(@@)。まさか、百景碑!?と思い、恐る恐る近づくと百景碑ではなく、「馬頭観世音」の石「供養塔」でした・・・。


【日本廻國塔(にほんかいこくとう)】
 弥勒菩薩が民衆を救う(廻國という)ことにまつわった碑(塔)のようです。

【馬頭観世音】
 馬が農民に利用されるようになった江戸時代、馬の供養や五穀豊穣を祈り設置。



 大花羽小学校前に出ます。

 しばらく街中をふらついてみましたが、左手にこんもりとが見えます。確たる情報も持って無いし、“感”の方向に行ってみることにします。

 を抜けると少し大きな道路に出ます。道路を道なりに歩いていくと、工業団地のような場所に出てしまいました。大生郷工業団地というらしいです。

【大花羽小学校】
 こういうアングルだと、不審者が撮影しているみたいですにゃ〜(´=ω=`)。


【森の方向へ】
 民家の集まる場所から、畑のど真ん中を通り、森の方へ歩いてみます(´・ω・`)。

【大生郷工業団地】
 森を抜け、しばらく道なりに歩くと、工業団地がずーっと続きます(´=ω=`)フゥ。

 工業団地を通り抜け、再び鬼怒川方向に歩いていきます。


【飯沼排水樋管】
 鬼怒川の近くまで歩いてくると飯沼排水樋管があります。

【川沿いを歩く】
 右の畑のさらに右手に鬼怒川が流れています。川から少し離れています。

 飯沼排水樋管(いいぬまはいすいひかん)という場所まで出ると、鬼怒川沿い。
 「排水樋管」とは、堤防に1つの管を通し、管を使い不要な水だけを排出させる機能を持たせた構造物のことを指し示します。

 工事している道路を気をつけながら石下駅方面に行きます。


■「平親王将門公一族墳墓之地」など
 鬼怒川沿いを歩いてしばらくすると、左手にがあります!!(@@)。

 一見すると、碑の意匠茨城百景碑に大変似ています。
 しかし、には「平親王将門公一族墳墓之地」と書かれています。
 この場所には、もともと平将門平良持(良将)らの墳墓があったそうなのですが、940年、将門のいとこの平貞盛押領使・藤原秀郷に討たれて将門が亡くなったときに、将門がこの地に埋葬されたそうです。

【なにやら碑があります】
 草木が生い茂っていたのに、急に碑が登場。案内板も設置されおり、まさか!と思います。


【平親王将門公一族墳墓之地】
 平将門を含めた主要な親族がこの辺り(下総)に埋葬された趣旨のことを書き記した碑になります。しかし、下総と言っても広域で、千葉県の一部と茨城県県西の部分を含めた土地を指し示します。


 少し歩いていくと、熊堅神社なる敷地に着きます。
 ここは「石下町営公園墓地」につながっており、一般のお墓もある土地のようです。
 茨城新聞創刊100周年記念キャンペーンの碑を見つけます。


【熊堅神社 と 神子女古墳慰霊の碑】
 うっそうとした木々の中に、碑が2つ。左手が「熊堅神社」と書かれており、右手は「神子女古墳慰霊の碑」と書かれています。


【町営の墓地】
 神子女霊園と称し、石下町の町営墓地が連設されています。

茨城新聞創刊100周年記念の碑
 県内でよく見かける碑。茨城新聞社が創刊100周年を記念し設置したようです。



 篠山水門を通過。

 ずっと右手の遠くに筑波山が見えていたのですが、ここに来て、ライトグリーンの瓦を持ったお城が見えてきました。「あれ?お城?(´・ω・`)?」って感じです。

 石下大橋に到着し、を使って鬼怒川を渡ります。

【篠山水門】
 鬼怒川の水門のひとつ。


【遠くにお城が見える】
 広大な関東平野に、ぽつんとライトグリーンの瓦を持ったお城が見えます。

 もしかしたら、あのお城の敷地に茨城百景碑があるかもしれない、ってことで時間も時間ですしお城を目標に歩いていくことにします。


【石下大橋】
 鬼怒川沿いの道から、石下大橋に移り、鬼怒川を横断します。

【「石下小学校跡」の碑】
 昭和53年に新敷地に新小学校ができ移転したため、旧校舎はなくなった模様。


■地域交流センター 豊田城
 だんだんと近づくお城
 お城「豊田城」と呼ばれ、地域交流センターで図書館や展示室の機能を持たせています。豊田城周辺を散策してみます。


【豊田城 地域交流センター】
 図書館や展示室を持たせた地域の交流センターになっています。最上階の7階は展望台になっており、筑波山などを眺めることができます。

 「石下町地域交流センター建設の碑」「長塚節之像」などはありますが、茨城百景碑はありません・・・(==)。


【石下町地域交流センター建設の碑】
 真ん中のデザインは「豊田家旗印」。豊田氏とは桓武平氏一族のこと。

【長塚節之像】
 歌人 長塚節の小説「土」は、農民の苦しい生活の様子を書き表した名作です。


■石下駅
 15時30分を過ぎたところです。
 まだ日は高いですが、これ以上動いても日が暮れてきて写真も撮れないし、戻ることにします。一番近いのは石下駅

 石下駅は少し大きめな駅舎です。鉄筋コンクリート造。

 駅前にはつくばタウンホテルがあり、路線バス土浦駅行きつくばセンター行きがあります。

【高架橋を渡る】
 石下駅駅舎は豊田城方面とは反対側にあるので、高架橋を渡ります。


【石下駅】
 駅前のロータリーは広く、タクシーや路線バスが出ています。しかし、バスの本数は少なめ。本体がクリーム色で屋根がライトグリーンなのは豊田城と同じ。


【つくばタウンホテル】
 出張や旅に立ち寄るには便利な、石下駅前にあるホテルです。

【駅前通り】
 ローカルな土地にありがちな、民家、商店の続く駅前通り。


 それにしても、茨城百景碑が見つかりませんでした・・・。
 『水海道近郊名所巡り』は範囲が広すぎます・・・。
 次回、『水海道近郊名所めぐり』に来る時は、石下駅から探索をスタートせねばなるまい・・・(`・ω・´)シャキーン。


(この項おしまい)
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更新日 2005/06/01
2005年06月01日 UP

関連リンク
小貝川 岡堰と守谷城址(20050423)
水海道市 祇園祭2004(20040717)
【サイト紹介】茨城県土浦市で生まれ、すぐに県外で育ちました。「故郷は遠きにありて思うもの」とは言いますが、歳を取れば取るほど故郷への愛着は深まるばかり。1985年(昭和60年)3月17日から9月16日まで茨城県筑波研究学園都市にて開催された『国際科学技術博覧会(通称:科学万博-つくば’85)』〔EXPO'85〕の思い出を皮切りに、幼い頃よく連れて行ってもらった土浦駅を中心に活動の場を広げます。サイト開催当初は茨城県県南地域(土浦市・つくば市)を中心に活動を広げていましたが、現在では県央、県北、鹿行と活動の幅を広げています。時には茨城県を飛び越え、常磐線つながりで「常磐線旧トンネル(廃トンネル)」を福島県まで求めたり、廃線となった筑波鉄道を散策したり。日立電鉄廃線の時には、最終列車に乗ったりします。祭り好き、花火好き、山車好き。茨城県の第一人者になるべく、足を使った泥臭い取材を心がけていく、「いばらき だいすき」なサイトです。将来の夢は茨城県で一花、いや、たくさんの咲かせること。故郷に錦を飾る予定です。

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