ぶらり茨城
 『ぶらり茨城』は、いばらきを訪れた時の訪問記をつづっています。
 身近ないばらきの「今」を取り上げます。
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■ 平成16年度 土浦祇園祭 土浦八坂神社神輿巡幸 ■
2004年7月24日(土)取材

■土浦祇園祭 土浦八坂神社神輿巡幸
 茨城県県南の中心地である、土浦市。
 ここ近年、大手のデパートが次々と営業を終了し、商業圏として苦悩の時代を迎えています。
 その中で、歴史に根ざすのが『土浦祇園祭 土浦八坂神社神輿巡幸』です。

 祇園祭には「八坂神社」と「鹿島神社」など、どの神社に対してのお祭りなのかが異なります。
 ここ土浦は、京都の「八坂神社」なのですね。


 今年もやってきました、土浦祇園祭
 今日24日は、礎会による「土浦八坂神社神輿巡幸」と銘打って、山車やら神輿やらで土浦が大変賑わうのです。
 去年も来ましたし、今年も早い段階から訪問が決まっていたので、ウキウキ気分なのです(*^^*)。

 12時前に家を出て、最寄り駅に向かいます。
 いやー、今日も暑いですな〜(@@)。

 新松戸駅で乗り換え、柏駅で乗り換えます。
 キオスクで飲み物を購入し、土浦駅方向の先頭車両で待っていますと、白電が入線して来ました。もちろん、ボックス席を一人で陣取り、旅気分です♪。昼過ぎの時間帯で下り電車だと、非常に空いていて好きな場所を確保できるのが良いですね〜。

 取手駅で左手に、関東鉄道ディーゼル車が出発を待っているのを撮影。そういえば先週の同じとき、水海道の祇園祭に行くために、あの車両に乗ったんですね〜(==)。なんか、遠い昔の出来事のようにも思えます。。

【関東鉄道常総線】
 水海道の祇園祭の時に乗りましたね〜。

 まもなく13時50分になろうとしています。
 関東鉄道のバス停留所を越え、桜川を越えると土浦駅です。
 終点扱いの車両だったのに、1番線に入らずに3番線に入ったのが、少し新鮮です(^^;)。


【大きな入道雲】

【桜川を渡ると土浦市街】
 今日も暑いぞ〜(@@)フウフウ。  土浦に来たなーって感じがします。


■土浦駅駅舎を抜けると早速山車が
 改札を抜け、土浦駅西口に出ます。

 日差しが一段と照りつけます(@@;)フー。
 耳をすませば、左手からお囃子が聞こえてきました。桜町の方角です。目を凝らすと、桜町の細い道から、山車がゆっくりとこちらに向かってきています(^^)。

 階段を降り、山車に向かって軽く走ります。
 山車桜町一丁目のものでした。先頭には獅子がいて、くねくねと踊りを披露しています。

【土浦駅駅舎 西口左手】
 桜町方面からお囃子が。よく観ると、山車がこちらに向かって進んでいます。

 笛の合図とともに、子供や大人たちがを引き、山車を引っ張ります。 桜町の細い道から出てきた山車お囃子を奏でながら、土浦駅前に出てきました。心なしかお囃子にエコーがかかっているような感じがします(^^;)。
 ※「祭」と書かれたうちわをもらいました。


【「桜町一丁目」の山車】

【「祭」と書かれたうちわ】
 桜町の小道から、お囃子を奏でながら山車が登場。桜町一丁目の山車です。  桜町一丁目の山車を撮影していたら、うちわをいただいてしまいました(^^)。


■かつて土浦の経済を支えた建物たち
 旧・丸井土浦店の前を通り、中央通商店街のほうに歩いていきます。
 右手に旧・東武ホテルを眺め歩いていくと、左手に大きな駐車場が現れました。ここが、今春に解体された、小網屋の跡地の駐車場です。
 老舗の建物が解体されるのは悲しいです。しかし、小網屋に限っては、解体されたことで日が差し込むようになり、この辺り一体が明るくなってよかったな〜と思うのは私だけではないはず(^^;)。


【旧・丸井土浦店】

【旧・土浦東武ホテル】
 本館には図書館が入るとの噂があります。  学習塾と老人ホームが入るとの噂が。


【旧・小網屋方面】

【旧・小網屋跡地】
 小網屋が無くなったからか、土浦市街の空が広くなったような気がします。  広い駐車場。賛否両論でしょうが、小網屋が無くなって、すっきりしました。


■高架橋下に御仮殿

【御仮殿】
 右手には礎會の神輿。写真外左には将門囃子を演奏する山車があります。

 高架橋下には、今年も御仮殿が組まれています。
 さらに礎会の提灯がくくりつけられた神輿もスタンバイしています。
 御仮殿の左手には、「江戸囃子 将門囃子杜中」山車お囃子を演奏しています。特に見学人がいるわけではありません。しかし、もともとお祭りというのはを奉るために行なう行事であり、人に見せるための祭りというのは、もっと後になってからの風習だそうです。それを考えると、見学人がいようがいまいが、こうしてお囃子を奏でているのは、正しいお祭りのあり方なのかもしれません(−−)。


【将門囃子を演奏する】

【礎會が担ぐ神輿】
 見学人がいなくてもお囃子を演奏しています。  土浦で八坂神社の神輿を担ぐことを任とする礎會。その八坂神社の神輿。


■中央通商店街を歩くと山車に遭遇
 中央通商店街亀城公園のほうに向かって歩きます。

 土曜日だというのに、中央通商店街は相変わらず人手がまばらです。そろそろここも区画整理のレベルでいろいろと考えてもいいのかもしれないですね〜(−−)。私としては、ここの区域はずーっと商業地域であって欲しいのですが・・・。

【中央通商店会】
 バス停桜橋にて撮影。年々シャッターなお店が増えていくのが悲しいです・・・。


■「中央二丁目」の山車
 バス停桜橋を歩き、UFJ銀行のところで山車がにぎやかにしているのを発見!(^^)。駆け足で近寄ります。商店街の一本裏手の細い道に、山車が入っていくところです。ちょうど目にしたのは、中央二丁目の山車ですね(^^)。“お花”(お金)を下さったスポンサーにお礼の踊りを披露しています。
 近くにいらっしゃった方に伺うと、このお囃子は「石岡囃子」と言うそうです。


【「中央二丁目」の山車】
 中丸はやし連による山車。石岡囃子を演奏しています。


■「文京町」の山車
 続いて現れたのは、文京町山車です。
 先頭に獅子がいます(^^)。


【「文京町」の山車】
 先頭に獅子がいます。これは屋台と言ったほうが良いのかしら?。


【先頭の獅子】

【「文京町」の文字が見えます】


■「生田町」の山車
 その次は生田町山車です。
 小さいひょっとこが一生懸命踊っているのが、可愛らしい(^^)。


【「生田町」の山車】
 小さなひょっとこが元気よく踊っています。


■「千束町」の山車
 続いては、千束町山車
 やはり子供のひょっとこが踊っています。


【「千束町」の山車】
 こちらもこの時間は、小さなひょっとこが踊っています。


【「千束町」側面部】

【「千束町」背面部】


■「田中一丁目」の山車
 その次は、田中一丁目山車です。


【「田中一丁目」の山車】


【「お花」をいただきました】

【「田中一丁目」背面部】
 提灯を掲げ、お花のお礼である踊りを披露していただくよう、案内しています。


■「千束町」の山車
 土浦セントラルシネマのところで待ち伏せをします。山車はすべてこちらのほうに進んでくるからです。

 山車“お花”をいただいたところ、ひとつひとつで停車し、踊りを披露します。
 ちょうど目の前に来た千束町山車は、おかめが踊りを披露しています。
 私は山車の踊りの中でも、おかめの踊りが一番好きです(*^^*)。
 ちょうどこのタイミングで、どの山車おかめの出番のようです。千束町田中一丁目田中二丁目おかめが続きます。中でも、田中二丁目おかめは踊る前と踊り終わった後にお辞儀をするのが好感触です(*^^*)。

【千束町】
 新川ばやし 新城組社中によるおかめの踊りです。


【田中一丁目】

【田中二丁目】
 こちらもおかめが登場。新川ばやし 親友組社中です。  踊る前と踊った後に、こうしてお辞儀をする礼儀正しいおかめ。


■遅い昼食で後半戦を乗り切る
 16時近く。
 まだ昼食を食べていなかったので、びっくりラーメンにてラーメン餃子セットにトッピングでキムチをいただきます。


 暑いのでコンビニスポーツドリンクを購入します。本日2本目です(@@)。

【びっくりラーメン土浦店】
 会社名は「らーめん一番」というそうです。


■モール505 沿いで山車を迎える
 ドリンク休憩を終え、続いて待ち伏せをしたのが、モール505沿いの道。
 文京町生田町千束町田中一丁目田中二丁目と通り過ぎていきます。


■「文京町」、「生田町」と山車がお目見え

【いきいき館 最上屋】

【お花を直接渡されることもある】
 お花をもらってお礼参りをしています。  山車が来てからお花を渡しています。


【「文京町」の山車(屋台)】
 荒々しく獅子が舞い踊りました。


【「生田町」の山車】
 子供ひょっとこと、笑いの踊り。波長が取れた踊りを見せてくれます。


【千束町】

【引き手が赤で統一】
 文京町と生田町の山車に合流してきました。  田中一丁目は赤い袢天で統一されており、かっこいいです。


【田中一丁目】

【田中二丁目】


■礎會(いしずえかい)
 まもなく礎会神輿が始まる17時10分頃です。
 礎会のメンバーは、高架下に集合することになっています。急がねば!。


【御仮殿前に集合】

【神輿に水を掛ける】
 礎會の面々が御仮殿前に集合しています。  結束されているところに水を掛けています。縄が解けないようにするためでしょう。


【礎會の代表引継ぎ】
 8代目から9代目に引継ぎ。そして神輿が担ぎ出されるのです。

 礎会のメンバーが集まり、会の挨拶が行なわれています。
 どうやら会の代表が8代目から9代目に引き継がれるようです。歴史ですね〜(^^)。


■神輿巡幸
 しばらくして、礎会による八坂の神輿が担ぎ出されます。
 2番手には女神輿、3番手には茨城神輿連合が続きます。

 旧・土浦東武ホテルの裏の道に神輿たちは入っていきます。
 旧・西友土浦店のところで休憩に入ります。
 先頭では礎会による、お花をいただいた店舗への“恒例の一本締め”を行なっています。
 ※お花・・・特に金額は決まっておらず、ピンきり。千円のところもあれば、1万円のところもあり、あくまでも善意によるもの。

【神輿出陣】
 儀式も終わり、いよいよ出発です。



【旧・土浦東武ホテル裏手の道】

【一旦休憩】
 ゆっくりとゆっくりと神輿は進みます。  神輿を馬の上に置き、一本締め。


【恒例の一本締め】

【恒例の一本締め】
 お花をいただいたところへのお礼です。  お花をいただきました。


【女神輿】

【ウララ広場まで先導する】
 一本締めの準備をしています。神輿待ち。  思いのほか神輿が遅く、ついてきません。


 神輿山車イトーヨーカドーウララ広場のところに集まります。
 早く着いている山車は、お囃子を奏でて祭りの雰囲気を高めています。


【一足早く到着した千束町】

【ウララ前の田中二丁目】
 すでに到着している千束町の山車はお囃子を演奏して、場を盛り上げています。  こちらもお囃子を演奏。礎會の神輿が来るまで場をつないでいきます。


 19時15分過ぎ、いよいよ礎會による神輿ウララ広場に入ってきます。


【礎會の神輿がウララ広場に入ってくる】
 女神輿、茨城神輿連合の神輿が入ってきた後に、礎會の神輿が入場です。

 ※提灯を持って羽織袴の人・・・祭典委員(総括)。実行委員・・・お祭りを実行する。先導、中江、会計、山車の頭−上と連携する。お花をくれた人に失礼の無いように、お花をくれたところに長い提灯を掲げる。首を振る。下から指示。進行責任者−赤い旗。狭いところでは人形が下がる。各団体ごとに祭典委員、実行委員がいる。人数の固定は無い。人数がそろわないので、朝いきなりお願いされることもある。事務方が引っ張り出されることもある。育成会が子供たちを管理。綱の内側に入れる。交通規制が効かない。育成会は白いはんてんを着ているのが子供たち。お花を頂戴する会計。青い葉っぱは“榊(さかき)”という。榊(さかき)をやっているところとやっていないところがある。お礼状を送ることもある。事務仕事もある。いろいろケースバイケース。真鍋の祇園祭とはまた別。10年位前に真鍋も日付を変更した。子供の頃は学校を休めた。4当番、4ブロック。本当番、送り当番。4年に3回出ていたが、今は本当番だけが参加。よって、現在では4年に一回しか参加しない。千束町、生田町、文京町、田中一丁目、二丁目。三丁目は人数が少なく参加できなかった。キララは出す町内と出さないところがある。

 市長などの挨拶の後、神輿山車屋台による競演が始まります。
 ここで祭りは一気に盛り上がります。


【神輿が担がれる】

【荒れ狂う獅子】
 ウララ広場前に来た礎會の神輿は、休むことなく威勢良く担がれています。  文京町の獅子は、これでもか!とばかりに荒れ狂っています。


【勢いの止まらない神輿】
 歴史のある礎會の神輿は、担ぎ方も勢いも他を圧倒しています。


【ホワイトスモークの演出】

【本部ステージ】
 千束町の山車からは、白い煙がブシューと、吐き出されています。  提灯を掲げ、祭りに参加しているのが見て取れます。


■山車や神輿が広場を後にする
 そして時間が来ると、山車が一基一基と広場を後にします。


【礎會の神輿 会場を後に】
 20時20分頃、礎會の神輿がイトーヨーカドーの広場を後にします。

 ウララの裏側にある、桜町商店街の細い道を、山車たちが入っていきます。こんな細い道に良く入っていきますね〜(^^;)。意外とぶつかることなく、山車はゆっくりと商店街を進んでいきます。ところどころでお店からお花をもらい、それに対し山車が御礼を行ないます。


【桜町商店街】

【一般の家庭でも】
 細い道を山車が入っていきます。  お花をもらったら、踊りを披露します。

 ゆっくりとゆっくりと山車土浦の街中を進んでいきます。
 何時までも終わりそうも無いくらい、熱気に包まれています。
 これが土浦。これが茨城

 お花をいただければ、おすし屋さんでも、  商売をやめてしまったところでも、

一般の家庭でも、  焼き鳥屋さんでも披露します。


 安心して土浦駅に戻ることができます。
 Tシャツもタオルも汗でびっしょりです。
 しかし心の中は、すっきりとした印象で、さわやかでした。

 興奮冷めやらぬなか、帰宅の常磐線に乗り込みました。


この項、おわり
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更新日 2004/11/15
2004年11月15日 UP

関連リンク
平成16年度 真壁祇園祭典(20040724)
水海道市 祇園祭2004(20040717)

平成17年度 土浦祇園祭 土浦八坂神社神輿巡幸(20050723)
平成15年度 八坂神社祭礼 土浦祇園祭(20030721)
【サイト紹介】1985年(昭和60年)3月17日から9月16日まで茨城県筑波研究学園都市にて開催された、『国際科学技術博覧会(通称・科学万博−つくば’85)』〔EXPO’85〕や、茨城県県南地方(土浦市・つくば市)のイベント、JR常磐線(旧トンネル)、廃線となってしまった筑波鉄道(つくばりんりんロード)を中心に繰り広げる、「いばらき だいすき」なサイトです。

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