ごあいさつ
旧科学技術庁が1978年に国際科学技術博覧会開催プロジェクトのコンセプトを発表し、日本における科学万博開催が発想されてから、今年はちょうど25年になります。この発想が実を結び、日本で3番目の国際博覧会「科学万博―つくば‘85」が1985年茨城県つくば研究学園都市で開催され、「人間・居住・環境と科学技術」のテーマのもと、会期中2千万人を超える人々が訪れました。その開催から15年後の2000年にノーベル化学賞、2001年にノーベル化学賞、2002年には、2人の日本人がノーベル物理学賞・化学賞の同時受賞を成し遂げました。
一方2年後の2005年には、日本において4番目の開催となる「愛知万博」が予定されています。
科学万博が発想された25年前は、人間は科学に不信感を持ちかねない社会状況にありました。そして今は、科学は人間の生活にとって欠くことのできないものとして、節度ある信頼関係が醸成されつつあるように思います。
そこで本県で開催された「科学万博―つくば‘85」にスポットを当て、当館が所蔵している当時の関係資料を振り返り閲覧する中で改めて科学技術の進歩を見つめなおす機会とするため本展示会を開催いたします。
茨城県立図書館
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