ぶらり茨城
 『ぶらり茨城』は、いばらきを訪れた時の訪問記をつづっています。
 身近ないばらきの「今」を取り上げます。
TOP blog 豆日刊茨城 ぶらり茨城 いばらき りぽーと 雑記 リンク集




■ 平成17年度 石岡のおまつり 1週間前の“たたき初め” ■
石岡市(県南) : 2005年9月10日(土)取材

 石岡のおまつり(茨城県石岡市)の1週間前。石岡市街地では“たたき初め”と呼ばれる行事が行なわれるそうです。
 石岡市街地に残されている建築群は評価が高いのですが、お祭りが始まってしまうと、お祭り主導の取材になってしまい、建物をうまく取材することができません。なので、お祭りの1週間前と言うタイミングで訪問し、事前取材をしておくことにします。


 今週末(2005年9月17日〜19日)は、茨城県石岡市で“関東三大まつり”のひとつ、『石岡のおまつり(常陸國總社宮大祭)』が行なわれます。石岡のおまつりを直前に控え、石岡駅周辺を取材することにします。
 一週間前の今日は、“たたき初め(たたきぞめ)”と呼ばれる行事も行なわれるそうです。他にも、石岡市街地の街並みを、イベントが無い今日みたいな時に、ゆっくりと堪能するのも目的です(^^)。


■石岡駅を目指す
 常磐線に乗り、目指すは石岡駅

 9月になったとは言え、まだまだ気候は夏。景色も草木が青々としており、まだまだ夏模様は秋に変わりません(==;)。

 15時50分過ぎ、石岡駅に入線します。石岡駅のホームには、大きい獅子のモニュメント『石岡のおまつり』の告知もなされており、いよいよお祭りがやって来る、そんな感じ。

【夏草の茂る風景】
 まだまだ車窓からの景色は夏一色です。


【石岡駅 駅看板】
 我が土浦駅から3つ目の駅。その昔、国府が設置。常陸国の中心地でもありました。

【獅子のモニュメント】
 『石岡のおまつり』のPRを行なっています。2005年は9月17日〜19日の3日間。


■石岡 観光案内所(石岡駅)
 改札を抜け、石岡駅と同じ建物に該当する、石岡観光案内所に入ります。

 観光案内所は、来たる「茨城県知事選挙」「衆議院選挙」前日投票所の役割をも担っていて、いつもと雰囲気が異なります。

 展示してある獅子の模型を撮影したり、石岡駅周辺の佃煮屋さんなどの情報の確認を行ないます。

【石岡市 観光案内所】
 JR常磐線 石岡駅に隣接する観光案内所。今日は前日投票所としても利用されています。


【獅子の模型】
 案内所では時期に応じて、展示物が変わることがあります。獅子のかわいい模型を発見!。

【良い彫りをしてますな〜】
 模型であっても、もともとの獅子が良い仕事をしているから、模型にも反映されるのです。



【大形屋本店】
 鉄筋コンクリート造の店舗を構える大形屋さん。駅前の好立地にて営業。

【飯田屋】
 駅前通を少し進んだところで営業。お店の意匠が佃煮屋さんテイストで良い感じ♪。


■石岡市街地の建築群
 中町の通りにやって来ました。

 蔵造りの建物や、大正ロマンを感じさせるような店舗が続く、味わいのある通りです。しかし、目の前の通りは車がガンガン通過し、建物の良さを味わうためにゆっくりできるような環境ではありません・・・(==)。

【十七屋商店】
 履物(靴)を中心に販売をしています。


【久松商店】
 1階では挽きたてのコーヒーを、1杯200円でいただくことができます。

【福島屋砂糖店】
 右手の通路には線路が敷かれ、荷物の移動に台車が利用されていたことが想定できます。


■年番町 中町の旧タイプ山車
 今年(2005年)の年番町である中町の駐車場には、1基の古い山車が停められています。この山車は、中町の山車の旧タイプです。飾りなどは取り付けられておらず、躯体だけの状態。

 構造部材の木は乾燥劣化が激しく、5月に行なわれた石岡皐月祭の時に、「動かすことは困難な状況」であることを再認識します(−−)。

【「年番中町」の看板】
 お祭りが行なわれる関係で、明日(9月11日)から20日まで駐車場利用が不可になります。


【石岡のおまつり 年番町 中町の旧・山車】
 石岡のおまつりで、今年(2005年)の年番町は中町。中町の中で、こちらの山車は“旧タイプ”で痛みが激しく、静態利用のみとなっています。


【組手部分】
 構造部材の組み合わせ部分。ここまで手の込んだ組み手は、今後見られなくなるでしょう。

【補強プレート】
 部材のエンド部分は、意匠を兼ね合わせた保護プレートが巻かれています。良い打刻です。


【回転台とワッパ】
 回転台は滑りをよくするため、油を大量に染み込ませています。ワッパは小ぶり。

【回転止め金具】
 山車の回転を制御するための金具。上部の釘は、金具が誤って外れるのを防止するため。


■國分町のたたき初め
 じっくり山車を撮影していると、中町の通りに賑やかなバスがやってきます。車の全面には「國分」の文字。どうやらあのバスが「たたき初め」のようです。「お祭をする準備ができましたよ!」と言う意味合いを含んだたたき初め

 バスの中では若者たちがお囃子を奏で、賑やかにしています(^^)。

【中町通りに國分町の車】
 賑やかなお囃子を奏でながらのバス。


【國分町の“たたき初め”】
 観光客や地元の方が見ている訳でもないのに、こうして“たたき初め”が行なわれると言うのは、この行為自体が歴史的に定着している表れでもあります。逆に言えば、KOUJINN(旅人)がこうして待ち構えて撮影しているのは、彼らにとって驚きなのかも・・・。


■石岡の街並み
 一本裏手の道に入ります。
 道路が整備され、街を良くして行こう!という空気が伝わります。
 珍来


【歩道が整備されている】
 中町の大通りから、一本裏手になる通り。歩道部分にタイルを用い、視覚的に歩行者を守ります。

【珍来】
 KOUJINN(旅人)が好きな珍来チェーンとは、異なるような気がします・・・。


■山口酒店さんの建築美
 駅前通りの山口酒店さんにて買い物。

 建物は古く、天井は板張り。地面は土間と、理解している人が見れば、ゾクっとするような建築が残されています(^^)。

【山口酒店】
 鉄筋コンクリート造の建物にはさまれるようにして建つ、山口酒店さん。


【屋根は板張り】
 最近の建築では、良くても石膏ボードを吊るくらいですが、こちらは板張りです(@@)。

【床は土間】
 地面はコンクリートを敷かず、土が露出したままの土間。これまたスゴイ(@@)。


■稲荷神社の山車と京藤さんの獅子
 稲荷神社のところに、ブルーシートがかぶせられた山車が準備されています。
 きものの京藤さんではお祭用品も売られています。ショーケースには、2つの獅子


【稲荷神社境内のブルーシート山車】
 中町地域の稲荷神社境内には、ブルーシートに包まれた山車が、来るべき時に備えてスタンバイしています。


【ワッパ(車輪)ははずされている】
 勝手に動き出すのを防ぐためか、ワッパは軸棒に取り付けられていません。

【京藤さん】
 稲荷神社前でお祭り用品などを販売する、着物の京藤さん。


【ショーウィンドーの獅子(左)】

【ショーウィンドーの獅子(右)】


■たたき初め車
 中町国分町たたき初め車。


【中町のたたき初め】
 中町の駐車場前にて会います。

【國分町のたたき初め】
 どうやら本日のたたき初めは、中町と国分町しか参戦していないようです・・・。


■そばの東京庵さんで試される!?
 時間は17時30分を回りました。
 そろそろお腹の空く時間。前から気になっていた、そばの東京庵さんに入ります。

 建物内部は木造の建具などが残される建築。昭和初期を思わせるような建築と、白熱灯暖かい照明が上手にマッチし、古さが一巡して新しさを演出しています(^^)。

【東京庵】
 建物は重要文化財に指定されています。


【東京庵 店内】
 建物の構造や内装を生かし、白熱灯の照明で暖かい空間を演出してます。もしかしたら、照明デザイナーが室内設計を担当したのかもしれません。

 ざるそばを注文します。
 出てきたざるそばは、セイロに盛り付けられておらず、丼ぶりに入って出てきました(@@)。今まで生きてきた中で、ざるそばを注文して、そばが丼ぶりに入って出てきたことは一度もございません。これは何かの間違いなのか!?さてはお店の方がKOUJINN(旅人)を試そうとしているのか!?。KOUJINN(旅人)は表面上、冷静を保っていますが、いろんな考えが頭の中をぐるぐると駆け回ります(@@)グルグル。


【どんぶりで出てきた ざるそば】
 生まれてこのかた、ざるそばを注文して、どんぶりにそばが盛られて出てきたことは一度もございません。もしかしたらKOUJINN(旅人)は試されているのか!?とか、いろいろ考えてしまいます(@@)。

 もしかしたら丼ぶりで出てくるのは、東京で言うところの“通”もしくは“粋”なことなのかもしれない。と、自分に言い聞かせ食べ始めます。
 食器には驚かされましたが、食べてみると非常においしいおそば♪(^-^)モグモグ。汁もおいしいし、満足します。


■ハースブラウンで電車待ち
 たたき初めを観ることができたし、石岡の街並みも堪能しました。東京庵さんのおいしいおそばでお腹も膨らんだし、準備は整った。

 来週末の『石岡のおまつり』が楽しみです!(^^)。

【ハースブラウン 石岡店】
 電車が来るまで、駅構内のベーカリーで待ちます。この時間(19時)は、店内も空いています。


(この項おしまい)
 
Indexにもどる
TOPにもどる

取材・掲載 お問い合わせ
更新日 2006/04/18
2006年04月18日 UP

関連リンク
平成17年度 石岡のおまつり(常陸国総社宮大祭)(2日目:大祭)(20050918)
平成17年度 石岡のおまつり(常陸国総社宮大祭)(初日:神幸祭)(20050917)

石岡皐月祭(20050508)


 
【サイト紹介】茨城県土浦市で生まれ、すぐに県外で育ちました。「故郷は遠きにありて思うもの」とは言いますが、歳を取れば取るほど故郷への愛着は深まるばかり。1985年(昭和60年)3月17日から9月16日まで茨城県筑波研究学園都市にて開催された『国際科学技術博覧会(通称:科学万博-つくば’85)』〔EXPO'85〕の思い出を皮切りに、幼い頃よく連れて行ってもらった土浦駅を中心に活動の場を広げます。サイト開催当初は茨城県県南地域(土浦市・つくば市)を中心に活動を広げていましたが、現在では県央、県北、県西、鹿行と活動の幅を広げています。時には茨城県を飛び越え、常磐線つながりで「常磐線旧トンネル(廃トンネル)」を福島県まで求めたり、廃線となった筑波鉄道を散策したり。日立電鉄廃線の時には、最終列車に乗ったりします。祭り好き、花火好き、山車好き。茨城県の第一人者になるべく、足を使った泥臭い取材を心がけていく、「いばらき だいすき」なサイトです。将来の夢は茨城県で一花、いや、たくさんの咲かせること。故郷に錦を飾る予定です。

TOP blog 豆日刊茨城 ぶらり茨城 いばらき りぽーと 雑記 リンク集

Presented by KAS.
Since 2001/11/14