ぶらり茨城
 『ぶらり茨城』は、いばらきを訪れた時の訪問記をつづっています。
 身近ないばらきの「今」を取り上げます。
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■ 袋田の滝〜氷瀑祭り2005 ■
大子町 : 2005年1月15日(土)取材

 2005年1月15日茨城県大子町の袋田の滝へ行きました。
 袋田の滝は過去に2回訪問しており、今回が3度目です。
 この時期、袋田の滝では『氷瀑祭り』と称して、袋田の滝を観光地としてアピールしています。最近では温暖化の影響で、滝が凍りにくい状況にあるようですが、この日は完全ではなかったものの、凍る袋田の滝を観ることができ、満足します。さすが氷瀑祭り。

 8時30分に起床。
 朝から雨が降っています。天気予報では雪になるといっていますし、普段なら外出をためらってしまうところ。しかし、今日は袋田の氷瀑祭りに行くのです!。雪が振るってことは、寒いってことですし、袋田の滝も凍るってもんです(^m^)。

 ふにゃふにゃしながら家を出たのが10時過ぎくらい。
 最寄り駅18きっぷの5回目にはんこを押してもらいます。18きっぷは今月20日までの有効期限ですので、ぎりぎり使い切ることができました。
 18きっぷは1回分が2300円です。普通に乗車券を購入すると、袋田駅までは2940円です。片道だけでも十分に18きっぷの元が取れる計算になります(^O^)。

 新松戸駅で乗り換え、柏駅
 11時20分に常磐線いわき駅行きが入線してきます。ボックスシートに一人陣取り、旅気分満喫です(^^)。

 取手駅ひたち野うしく駅と、乗客はどんどん減っていきますが、土浦駅から乗る人の割合が増えていきます。その後も、石岡駅(鹿島鉄道鉾田線接続)、友部駅(水戸線接続)と乗客は増えていき、水戸駅のひとつ手前の赤塚駅でも乗るお客さんが多くなります。

 13時、水戸駅に到着。

【柏駅に入線する白電】
 常磐線と言えば、白い403、415系のこの車両。ボックス席がたまりません(^^)。


■袋田駅を目指す
 まだお昼を食べていません。
 袋田駅方面行きの水郡線の出発まで10数分あります。
 18きっぷ改札で見せ、駅ビル内のパン屋サンジェルマンにて調理パンホットコーヒーを購入します。聞けば、サンジェルマン水戸駅の改装工事に伴い、水戸駅ビルから撤退するそうです・・・。水戸駅に来るたびに、何度かお世話になっていたので、ちょっとだけ残念・・・。スターバックス駅ビルから撤退してしまったし、水戸駅ビルの方向性がどうなっていくのか、気がかりです・・・。

【サンジェルマン】
 水戸駅駅ビルが改装工事中。その流れでサンジェルマンは水戸駅ビルから撤退。

 再び18きっぷを改札で提示し、2番線ホームに下ります。
 気動車の中でお昼をいただこうかと思っていましたが、やっぱりというか座れる席がありません・・・。立ち客が少ないのがとりえです。とりあえず、3両編成車両の一番後ろでしばらく待つことにします。今までの経験であれば、2つ3つ駅を過ぎるころになれば、どこかしら座席は空くはずです。


【水戸駅 2番線ホーム】

【水郡線 キハ110系】
 進行方向を眺めます。1,2番線は水郡線のホームです。  気動車でブルブルいいますし、シュポ!って汽笛を鳴らすこともあります。

 出発。常陸青柳駅常陸津田駅後台駅と過ぎていくなかで、1人がけの座席が空いたので確保。早速、ホットコーヒー調理パンを取り出し、いただきます(^-^)モグモグ。
 相変わらず外は雨。窓が水滴でぬれているので、車内からの撮影には適していない天気です。たまに窓の外を眺めたりしながら、袋田駅の到着を待ちます。


【常陸鴻巣駅】

【静駅】
 水戸駅から7つめ。ロッジ風でありながら、緑色の屋根が特徴的です。  水戸駅から9つめ。現代建築な原色(赤、黄、青)を使い、フレームチック。

 下小川駅を過ぎるころから、眼下には久慈川が流れます。水郡線の線路の下をくぐって流れたり、沿って流れたりと、くねくね景色を楽しませてくれます。あいにくの雨で久慈川は増水し、茶色くにごっていたりしますが、それでも都会の景色などよりは十分楽しめます。


【久慈川】
 水郡線の線路を弄ぶ(もてあそぶ)かのように、久慈川がくねくねと眼下に現れては消えたりします。いつもより増水している感じがします。


【砕石車両】

【待合所】
 西金駅で見かける砕石を運ぶ車両。  上小川駅ホームにある、木造の待合所。


 いよいよ袋田駅に到着。

 5,6名のお客さんが降り、袋田駅駅舎内に入っていきます。私も18きっぷを車掌さんに見せ、駅舎内に入ります。
 袋田の滝「氷瀑まつり」が行なわれている期間にしては、いまひとつお客さんの姿が少ないように思えます・・・(´・ω・`)。

 駅ホーム駅舎駅周辺を撮影。
 以前は無かった(?)、立派なトイレ駅舎正面の右手に作られています。

【袋田駅に到着】
 何名かの現地の方々が下りられますが、観光客って感じではありません・・・。


【袋田駅 駅舎】

【公衆トイレ】
 つい数年前にできたロッジ風の駅舎です。旧駅舎はこの左手にありました。  あれれ(´・ω・`)?。こんなきれいなトイレって、前からあったかしら?。


■袋田の滝へ
 駅前の道を歩き始めます。バス袋田の滝まで行く方法もありますが、袋田駅から袋田の滝までの道は勾配も少なく、距離も程よい長さなのです。今まで2回、袋田に来ましたが、2回とも歩いています(^^)。

 一眼レフカメラ「D70」を装備し、傘を差してとことこ歩きます。
 道案内順に歩いていきます。紅葉の秋の時期に来たときは、袋田の滝に向かう自家用車が渋滞を作り、「たくさんお客さんが来てるんだなぁ〜」という印象がありましたが、今回は歩けど歩けど、観光客らしい人もいなければ、観光客が運転する車にすれ違うこともありません・・・。何度か工事用の大型トラックが私の横を猛スピードで通り抜けて行ったりして、ちょっとだけ怖くなったりします・・・(´=ω=`)ブルブル。
 もしかしたら「氷瀑まつり」はとっくに終わってしまっていて、袋田の滝としては“時期はずれ”のタイミングで来てしまったのかもしれない、と思うほどでした・・・。


【駅前通り】

【線路越え】
 袋田駅からは大きな通りはひとつしかないので、とりあえずこの道を行けば良いのです。  袋田の滝は線路をはさみ、袋田駅とは反対側にあるのです。単線の線路です。

 茨城百景の碑「袋田温泉と四度瀧」を撮影。
 袋田温泉「思い出浪漫館」前にある、「関鉄之介歌碑」などを撮影しながら歩きます。


【茨城百景碑 袋田温泉と四度瀧】
 袋田駅と袋田の滝の、ちょうど中間に当たる位置に存在します。


【袋田の滝の提灯】

【関鉄之介(せきてつのすけ)歌碑】
 袋田の滝まで続く街灯に設置された提灯。こういう努力が観光地の質を上げていきます。  桜田門外の変で総指揮を執った関鉄之介の歌碑。思い出浪漫館のバス停前にあります。

 袋田の滝お土産街付近まで来ました。
 「袋田の滝 氷瀑まつり」ポスターが貼られており、今の期間が「氷瀑祭り開催中」であることを確認します(^^;)。
 ところが、界隈のお店が土曜日だというのにシャッターが下りていたりして、こころなしか寂しい雰囲気をかもし出しています・・・(´・ω・`)。


【そば屋が並ぶ】

【色落ちした看板】
 この辺りだと“奥久慈そば”になるのでしょうか。時間があればいただきたいものです。  こういう色落ち系の看板は観光地としての質を下げてしまいます。耐光性のある素材で。


【こんにゃく資料館】

【豊年万作】
 土曜日なのに「本日休業」とのこと(´=ω=`)。  この辺りでは一番大きい宿泊施設。日帰り入浴も受け付けています(1000円)。


【滝川】
 袋田の滝から流れてきた川です。滝川は久慈川に流れ込みます。


■袋田の滝
 まずは袋田の滝を拝まなければならないので、お土産街に目をくれず、袋田の滝トンネルまで行きます。

 袋田観瀑施設管理事務所入場券代わりになる「袋田観瀑施設利用券」を購入します(300円)。

 いつもよりひんやりと感じるトンネル内を撮影をしながら歩いていきます。

【お土産街】
 ひっそりとしていて、以前みたいな活気がありません・・・。


【袋田観瀑施設管理事務所】

【猫ちゃん】
 階段(スロープあり)を上って、あの事務所で利用券を購入します。  事務所に続く階段には、猫ちゃんがたくさんいます(´-ω-`)ゴロゴロ♪。


【観瀑台につづくトンネル】
 雪が降ったからか、いつもよりトンネル内がひんやりする気がします。


 吊り橋観瀑台に出ます。
 すると、目の前にある袋田の滝は、完全ではありませんが、凍っているではありませんか!!(*^^*)。いやー、凍っている袋田の滝を観るのは、これが初めてです〜。

 最近は地球温暖化の影響で氷結しにくいとの話を聞いたことがありますが、これは大変ラッキーです。ひさしぶりに良い景色を観て、「おぉー」と声を出してしまいました(*^o^*)オォー。

【吊り橋観瀑台へ】
 袋田の滝を斜めから観れる観瀑台です。


【氷結する袋田の滝】
 完全ではありませんが部分的に凍っています。氷瀑祭りです。凍っているのを観るのは初めてだったので、思わずw(゜O゜)wオーって言ってしまいました。



 さらに「観瀑台」に移動します。
 こんなにすばらしい景色なのに、いまいち観光客が少ないのが納得できませんが、すべてを独り占めです。しばらく撮影していると、ちらほらいた観光客もいなくなり、私一人で観瀑台を独り占め状態になってしまいました(^^;)。こうなればやり放題です。三脚を使って袋田の滝を撮影したり、観瀑台自体の撮影をしたり。


【観瀑台】

【右手には吊り橋観瀑台】
 アーチ型の通路から観瀑台へ出ます。  先ほどは、あの場所から撮影しました。


【袋田の滝】
 春夏秋冬4回は観る価値がある、という理由で「四度の滝」と呼ばれます。「滝が4段でできているから、四度の滝と呼ばれる」という説もあります。


【凍っています】
 もうちょっと寒いと完全に凍って、「氷瀑」って感じになるんでしょうね〜。


■袋田の滝周辺
 たんまり撮影して、すっごーく満足です(*^^*)。
 さて、袋田駅に戻ろうか、と思っていたら、17時より袋田の滝ライトアップが始まるとのこと。あと40分程度ですし、こういう機会はそうそうありませんから、ライトアップまで観て行くことにします。


【水戸の御老公様一行】

【奥久慈自然休養林】
 助さん角さんと水戸光圀で記念撮影をすることができます。水戸駅前にもありますねー。  国営林。管轄は東京営林局大子営林署と書かれた石が、この奥にあります。

 お土産街をふらつき、菊池みやげ店さんで「よかったら見ていって下さい〜」と上手な接客で店内にご案内していただき、休憩させていただくことに。

 注文した味噌こんにゃくは、こんにゃくが大変やわらかく、味噌もこのお店特別性とのことで、ゆずが入っていておいしいです(^^)。
 おみやげで購入させていただきました。

【菊池みやげ店】
 お土産街の一番奥にあるお店。上手な誘導でお店に入ってしまいました。接客上手。


【味噌こんにゃく】
 ゆず風味の味噌と、やわらかくてコシのある、熱々のこんにゃくがおいしい〜。


■袋田の滝ライトアップ
 まもなく17時。
 お店を出て、再び袋田の滝に向かいます。ライトアップの時間になったからか、それとも17時以降は入場料が無料になるからかは分かりませんが、先ほどより観光客がたくさんいらっしゃいます(><)。

 袋田の滝では今の時期、17時以降は入場料が無料になるのです。それを見計らってお客さんが来たとしか思えないです・・・。

【ライトアップされた観瀑台】
 17時から袋田の滝周辺はライトアップされ、たくさんの観光客が集まってきました。


【吊り橋観瀑台から】
 夜のライトアップされた袋田の滝もなかなかですにゃ〜(^^)。でもこうなると、「四度の滝」ではなく、夜の部門も含め「八度の滝」になってしまうにゃ〜(´-ω-`)。西行法師もまさかライトアップされた滝は計算に入れておるまい。


【吊り橋】

【ゴミ箱】
 吊り橋もLEDランプで光っています。  科学万博仕様かと思いましたが、違うようです・・・。茨城県内で結構見かける仕様です。


【正面から】

【観瀑台から吊り橋】
 観瀑台から迫力のある滝を撮影。  吊り橋は乗らずに遠くから見たほうが吉。


【滝川もライトアップ】
 緑色と赤色のライトアップがきれいですね〜(´-ω-`)。

 袋田の滝以外にも、吊り橋やらライトアップされた岩岩を撮影します。


■暗闇の中、観光地としての袋田の滝を考える
 期待していなかった袋田駅行きのバス停に行ってみると、今日のバスはすべて営業を終了しています(><)ギャフン。
 うーん、「袋田の滝 氷瀑まつり」と銘打っているのだし、今日は土曜だし、ライトアップして“夜の袋田の滝”をアピールしているわけですから、この辺の観光客に対する“気配り”というのはどうにかならないものでしょうか・・・。
 今の時代、車社会でありますが、それでも公共交通機関を使ってこの観光地に来るお客さん(←自分・・・)もいるのだから、なんとかあと2本くらい、遅い時間帯のバスの本数を確保してほしいですにゃ〜(´=ω=`)。

 真っ暗で、街灯も満足に照らされていない通りをとぼとぼ歩いていきます・・・。
 自分は土地勘が少しあるから袋田駅まで戻れるけれど、始めて来るお客さんだったら袋田駅に戻るのは無理だろうなぁ〜と暗い夜道の中、歩きながら考えます。


■袋田駅で70分待ち
 18時ころ、袋田駅に到着です。
 駅舎内には誰もいません。窓口も本日の営業を終了しております。
 前回の氷瀑祭りのときと同じように、気動車は17時52分に行ってしまった後でした・・・。次の気動車は19時09分と、なんと70分も待たなければなりません!!(@@)。


【袋田駅マニア その1】

【袋田駅マニア その2】
 気動車が来るまで70分待ちなので、 無駄に袋田駅駅舎内を撮影してみます・・・。

 うだうだしながら気動車を待ちます。

 日帰りする予定でしたが、本日は宿泊していくことに決めます。先日の“ぶらり北海道”で感じが良かった、東横インをWebで検索。すると、水戸南口店に空きがあるようなので、すかさず電話で予約を入れます。これで今日の宿は確保できました(^^)。

【雨にぬれる袋田駅】
 70分待ち・・・(´=ω=`)。


■一度、常陸大子駅まで行き、折り返しで水戸駅に戻る
 時刻表を見ていると、下りの気動車が次の常陸大子駅で終点です。
 18時51分に下りの気動車袋田駅に入ってくるので、これに乗ってしまい、常陸大子駅で降り、折り返しの水戸駅行きの上りの気動車に乗ることにしました(^^)。今回は18きっぷですので、きっぷ的な見地から行っても問題ありません。18時51分、下りの常陸大子駅行きの気動車が入線。

 ひとつ隣の常陸大子駅で下車し、いったん18きっぷで改札を抜け、駅舎駅前を撮影します。
 駅隣のコンビニで肉まんとお茶を購入し、水戸駅行きの気動車に乗り込み、出発を待ちます。

【「なつかしの写真展」】
 常陸大子駅構内でパネル展が行なわれています。水郡線の様々な写真が展示中。

 19時05分、気動車は出発。ゆっくりと水戸に向かって進みます。


■(おまけ)東横イン 水戸南口店
 20時38分、水戸駅に到着。
 雨風が強くなってきています。1,2番線ホームは改修中で屋根が無く、傘を差します。

 改札18きっぷを提示し抜けます。
 パン屋で夕食となる、調理パンを3つ購入。南口に出て、東横インを確認。歩きます。傘が持っていかれそうなくらい、強い雨風。
 ホテルにチェックインし、部屋へ。きれいな部屋にほっとし、ゆっくりと明日を迎えることにしました・・・。

【東横イン 水戸南口店】
 桜川沿いにあります。東横インはグループ全体で設備の統一が図られていてレベルが高い。


【デスク周り】

【蛇口周り】
 TV、冷蔵庫はもちろん、金庫もあります。LANも全室引かれています。  恒例のユニットバス蛇口周りの汚れチェック。きれいに掃除されています。


その2:大子の歴史と奥久慈ウォーキング
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取材・掲載 お問い合わせ
更新日 2005/05/13
2005年05月13日 UP

関連リンク
2003年の秋に紅葉を楽しみ、温泉に入りました
茨城 再発見の旅2003 その2 〜紅葉の袋田の滝、露天風呂(20031102)
2003年1月の氷瀑まつりに行ってきました
袋田の滝〜氷瀑祭り (20030125)
【サイト紹介】茨城県土浦市で生まれ、すぐに県外で育ちました。「故郷は遠きにありて思うもの」とは言いますが、歳を取れば取るほど故郷への愛着は深まるばかり。1985年(昭和60年)3月17日から9月16日まで茨城県筑波研究学園都市にて開催された『国際科学技術博覧会(通称:科学万博-つくば’85)』〔EXPO'85〕の思い出を皮切りに、幼い頃よく連れて行ってもらった土浦駅を中心に活動の場を広げます。サイト開催当初は茨城県県南地域(土浦市・つくば市)を中心に活動を広げていましたが、現在では県央、県北、鹿行と活動の幅を広げています。時には茨城県を飛び越え、常磐線つながりで「常磐線旧トンネル(廃トンネル)」を福島県まで求めたり、廃線となった筑波鉄道を散策したり。日立電鉄廃線の時には、最終列車に乗ったりします。祭り好き、花火好き、山車好き。茨城県の第一人者になるべく、足を使った泥臭い取材を心がけていく、「いばらき だいすき」なサイトです。将来の夢は茨城県で一花、いや、たくさんの咲かせること。故郷に錦を飾る予定です。

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