| お問合せ | サイトについて |







 日枝神社 流鏑馬祭り 
茨城県土浦市(県南) : 2006年4月2日(日)取材

 平成の大合併により土浦市に編入した、旧・新治村。
 旧・新治村の日枝神社(ひえ・じんじゃ)にて、鎧武者が馬に乗り、弓矢で的を射る神事、『流鏑馬祭り』が行なわれます。

 10時頃、家を出ます。
 今日は茨城県土浦市(旧・新治村)の日枝神社(ひえ・じんじゃ)にて、「流鏑馬祭(やぶさめ・まつり)」が行なわれるのです。
 先月、新治村土浦市に吸収合併され、新・土浦市になりました。その記念すべき合併後の流鏑馬祭なのです。


■常磐線の白電
 10時45分、柏駅常磐線白電が入線してきます。
 このところ常磐線新型車両E531系に乗る機会が増え、白電に乗るのは久しぶりかも〜(*^^*)。左手のボックス席を確保。土浦駅を目指します。

 天気予報では、本日午後から雨が降る模様。

【常磐線 白電】
 新型E531系が増えていく中、残り少なくなっていく“白電”。

 11時30分頃、土浦駅に入線します。
 suicaを改札に通し、KIOSK茨城新聞常陽新聞を購入します。
 バス乗り場5番線に行くと、下妻駅行きのバスが出発を待っています。バスは11時50分出発なので、バスに乗り込み出発を待ちます。


■バスの中からの風景
 同50分。バスは出発。
 イトーヨーカドーうらら広場ではイベント。亀城公園では土浦さくらまつりが開催されています。亀城公園のさくらまつりは今日がイベントデーで、様々な催し物が執り行われています。


 神社の桜や、常陽新聞本社前の新川沿いの桜も今が見ごろを迎えています。

 本日向かう、日枝神社の最寄バス停はいくつかある中の「高岡」に決めています。
 およそ20分ほどで、バス停「高岡」に到着。

【外国車の販売?】
 イトーヨーカドーのうらら広場で、車の即売会が行なわれているようです。


【亀城公園】
 土浦さくらまつりが開催中。

【新川】
 常陽新聞新社に続く、新川。


■バス停「高岡」から日枝神社へ歩く
 バス停「高岡」前には、商工会館があります。
 GPSと持ってきた地図を見比べながら、日枝神社の方角に歩き始めます。集落の中を歩いていくと、辺りは開け、田畑が広がります。周囲は筑波連峰。

 時折吹く強い風を浴びながら、一歩一歩日枝神社に向かいます。地図上では3,4キロ程度の距離がある感じなので、徒歩で30分程度と踏んでいます。

【バス停「高岡」】
 日枝神社に近いであろうバス停。それでもここから徒歩で30分近くの距離があります。


【旧・新治村商工会館】
 まだ「新治村」のプレートが残る、商工会館。

【高岡地区のしだれ桜】
 商工会館から日枝神社方面に行く途中の集落に咲いている、しだれ桜。


■日枝神社(茨城県土浦市:旧 新治村)
 沢辺地区の処理場を越え、山王橋を渡ると、車がたくさん停まっているのが確認できます。どうやらあそこら辺に日枝神社があるようです。

 警備員も数名いて、事前準備は万端。日枝神社の碑もあります。

 境内の方向と思われるこんもりとした木々の中に入っていくと、鳥居。
 この参拝道がそのまま流鏑馬の会場と使われるようで、右手にを設置する設備が確認できます。

【車がたくさん停まっている】
 先の木々の辺りが日枝神社と思われます。


【日枝神社の碑】
 側面には「敬宮愛子内親王殿下御誕生」の文字。比較的最近建てられた碑のようです。

【参拝道(流鏑馬会場)】
 神社の境内に踏込むと、ここが流鏑馬の会場であることが分かります。


【日枝神社】
 境内には幟が立てられています。出店もいくつか出ているし、たいへん賑やか。

 参拝道を歩きつめると、日枝神社の拝殿が現れます。左手にはいくつかの出店。
 拝殿前のスペースでは、田宮囃子保存会によるお囃子の演奏が行なわれます。


【田宮囃子保存会によるお囃子】
 こういう時代に、文化が継承されていることに驚きと敬意を感じます。

【流鏑馬の的】
 流鏑馬の的は、竹に薪が固定された状態のものを使用します。


■名馬 ハーフディンガー
 お囃子演奏の時間を利用して、日枝神社の神殿などを確認するために、ぐるりと回っていくと白いお馬ちゃんがいました〜(^^)。

 三頭のお馬ちゃんは、大変おとなしい。しかし、足腰は立派で、その辺のロバ馬とは異なります。係りの方にお伺いすると、この馬はハーフディンガーというオーストラリアの馬だそうです。大変おとなしいながらも、流鏑馬のようなアクティブな動きにも対応できる優れた馬。まつりつくば馬に乗るイベントなどにも参加しているとのこと。
 こうしたおとなしいながらも、実力のある馬を育てることが、馬主として冥利に尽きるそうです。

【ハーフディンガー】
 力強くもおとなしい馬。なでなでしても、暴れることなくじっとしています(^^)。

 花火が打ちあがります。


■土浦市関係者の挨拶
 拝殿前では、土浦市長をはじめ、土浦観光協会長などが集まり、挨拶が行なわれます。

 何せ、土浦市新治村が合併しての始めての流鏑馬。市長も今回初めて(旧・新治村の)流鏑馬をご覧になられるそうです。

【関係者による挨拶】
 土浦市内の各長による、挨拶が始まります。

 流鏑馬会場に移動。「一の矢場」と呼ばれる場所で、カメラを構えます。

 ここで流鏑馬について。
 土浦(旧・新治村)の流鏑馬は、村に農作物を荒らす大猿が出て、その大猿を退治することが目的となって始まりました。よって、動く動物を狙い済ませる必要があるため、他の流鏑馬と異なるのが、馬を的(猿)の前で止まらせてから弓を射るのです。他の地域では馬を走らせながら弓を射るパターンが多いことと思われますが、この辺りが特徴になっています。


■日枝神社 流鏑馬祭
 最初は「従羅天(じゅらてん)」
 「村に大猿が出て、退治するために弓の名手を呼びに行く」というシーンになります。馬に乗った男が名手を呼びに馬を走らせます。その後に、たくさんの子供たちが追いかけていきます。

 役員の行列があり、神輿が静かに担がれていきます(神輿渡御)
 「人身御供」。子供がお供えとして差し出されるシーン。俗に言う「生贄(いけにえ)」のことです。
流鏑馬 写真
【従羅天(じゅらてん)】
 村に大サルが出没し、退治してもらうため弓の名人を呼びに行くシーン。

流鏑馬 写真
【神輿渡御】
 役員の後を神輿が担がれていきます。
流鏑馬 写真
【人身御供】
 子供(稚子・ちご)が生贄として差し出される。


 人身御供で何回かの往復の後、が用意されます。いよいよ流鏑馬が始まるようです。

 勢い良くやってきたの前で止まり、が射られます。スパーンとに突き刺さり、辺りから拍手が起こります(^人^)パチパチ。

【的が用意される】
 的は大サルの代わりとして使われます。

日枝神社 流鏑馬祭り 写真
【弓を射る】
 流鏑馬でよく観るシーン。多くは馬を走らせながら弓を射りますが、土浦の流鏑馬は「動き回る(逃げ回る)大サルを確実に仕留める」のを目的とするため、馬を静止させて射るのです。


【何度も往復する】
 拝殿と的の間を7回往復します。

【的を奉納する】
 矢が当たった的(大サル)を奉納します。

 流鏑馬が終わるのを待っていたかのように、がぱらぱらと降ってきます。
 風も強くなってきました。


■茨城百景 山の荘
 境内の石を確認していくと、真四角の茨城百景碑を発見します(@@)。もともと別の場所にあったものが、道路拡張工事で破損してしまい、再建された旨が表記されています。


【茨城百景 山の荘】
 茨城百景は昭和24年に制定され、碑が各地に建立されました。この「山の荘」は、昭和62年の道路拡張時に本来の碑を壊してしまったため、再建したとのこと。

 天気が良ければ、小野小町の墓などにも立ち寄るつもりでしたが、本日はこのまま駅方面に戻ることにします。しばらく雨宿りしていると、雨脚も弱くなってきたので、歩き始めます。
 石造五輪塔金嶽神社


【石造五輪塔】
 永正12年(1516)、天台宗の頭白上人が母の供養のために建立。

【金嶽神社】
 天正2年(1574)に小高知常が創建したのが始まり。何度かの移設再建でこの地に。


■雨脚が強くなってきたので帰ることにします
 小高地区のところで、再び雨脚が強くなってきたので、持参した雨具に身を包みます。さすがゴアテックス製の雨具は、防水効果が高い♪(^^)。

 バス停「高岡東」バスを待ちます。およそ30分ほど。バスはノンステップタイプ。
 すっかり遅くなってしまったのと悪天候で、亀城公園さくらまつりはパスすることにします。。

 土浦駅構内のマクドナルドで軽く食事。
 18時過ぎ、2,3番線ホームに下ります。少し早い時間のためか、車内は混んでおり、座ることがやっとできる程度。。ゆっくりボックス席に座って帰宅することができませんでした・・・。


(この項おしまい)
 
Indexにもどる
「いばらき だいすき」TOPにもどる

関連リンク
土浦紅葉紅葉(もみじ・こうよう)と常福寺(20051113)
第74回 土浦全国花火競技大会(20051001)
平成17年度 土浦祇園祭 土浦八坂神社神輿巡幸(20050723)




Presented by KAS.
Since 2001/11/14