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 筑波山神社 御座替祭(春季祭) 
茨城県つくば市(県南) : 2006年4月1日(土)取材

 茨城県つくば市筑波の筑波山神社にて、「筑波山神社 御座替祭」が行なわれる情報をつかんでいました。
 さらには、今年の梅の開花が遅れ、昨日(3月31日)で終了となってしまった、「筑波山梅まつり」のリベンジも兼ね、つくばに訪問なのです!!。


 「御座替祭(おざがわり・さい)」の情報があまりにも少なく、「筑波山神社のどこの場所で行なわれるのか」とか、「何時から始まるのか」などといった情報はほとんどありません。なので、ある程度の事態に対応できるよう、11時頃に筑波山に到着できるように出発します。


■つくばエクスプレスでつくば駅に向かう
 南流山駅つくばエクスプレスに乗り換え。タイミング良く「快速」運転の車両が入線します。快速運転だと、南流山セントラルパーク(駅)守谷(駅)の到着後、つくば駅に到着してしまう速い電車です(^m^)。

 ※途中で、煙が発生している場所あり

【TX車両からの景色】
 遠くに煙が立ち上がっています。火事?。


■シャトルバスで筑波山へ
 つくば駅に到着。
 エスカレータを上ってつくばセンターバス乗り場に移動します。
 本日(4月1日)より運行を開始している、つくバスがちらちらと確認できます。

 筑波山神社駅行き(急行)は、通常用いられている路線バスの車両
 順番にバスに乗り込んでいくと、立ち乗り客が意外と多く出ます。筑波山梅まつりの時は、バスが乗客でいっぱいになる前に出発していたのに、ずいぶん押し込むなーといった印象を受けます。。

【本日運行開始の“つくバス”】
 旧・つくつくバスとのりのりバスが統合されてできたバス。写真は北部シャトルバス。


【急行筑波山 行き】
 TX開業当初は大型シャトルバスの運用が多かったようですが、最近は路線バスを多用。

【40分の旅道中】
 TXつくば駅から筑波山(男体山入口)までは、渋滞が少なければ40分ほどで到着します。

 およそ40分ほどかけ、バス停「筑波山神社入口」に到着。
 バスをぞろぞろと降ります。目の前のお土産屋さんでドリンクを購入し、ひとまず休憩。ここで本日の大まかな予定を確認しておきます。


【本日の目標】
 ・筑波山 梅林の梅を確認する
 ・筑波山御座替祭を確認する



■筑波山梅まつり後の梅林
 まずは筑波山 梅林へ。

 名目上、「筑波山 梅まつり」が終わってしまった関係で出店も出ておらず、人気の無い梅林が広がっています。つい昨日まで梅まつりで賑わっていたとは思えません・・・。梅林の中に入っていくと、なかなか咲かなかった梅の花がいっぱいに咲き乱れています(^^)。
 本当の意味で、この時期が梅まつりだったんじゃないでしょうか。。

【梅林 入口】
 梅まつりが終わり、ひっそりとしています。


【筑波山 梅林】
 前回の訪問時よりも梅の花が咲いています♪。


【紅梅】

【“展望あづまや”からの眺め】


■筑波山神社へ
 筑波山神社入口の鳥居には、「筑波山神社春季御座替祭」垂れ幕

 少し中に入ると、目の前に「御神橋」があります。御神橋は、4月1日と、11月1日の御座替祭の時のみ開門されます。

【筑波山神社 入口】
 鳥居には「御座替祭(おざがわりさい)」の文字が入った垂れ幕が。


【開放された御神橋】
 筑波山御座替祭の時のみ通行が許可される、御神橋。春の4月1日と、秋の11月1日のみ解放されます。通常は柵が設置され、通れないようになっています。


■がまの油売り口上
 山門前の広場では、がまの油売り口上

 さらに階段を上っていくと、筑波山神社 拝殿があります。通常、神社というのは手前に拝殿があり、奥に神殿があります。しかし、山岳信仰である筑波山神社拝殿の裏に神殿は無く、が取り付けられていて、筑波山が眺められるようになっています。筑波山そのものが祭神である、という考え方なのです。

【がまの油売り 口上】
 TXが開業してからの筑波山では、定期的に「油売り口上」を行なうようになりました。


■筑波山 男体山と「カタクリの花まつり」
 宮脇駅へ。

 ケーブルカーのチケットを購入し、筑波山頂上口に向かうことにします。
 梅の時期が終わった筑波山男体山側では、女体山へ続く山道にて「筑波山カタクリの花まつり」が行なわれているのです。

【筑波山ケーブルカー 宮脇駅】
 筑波山神社 拝殿近くにある、ケーブルカーの麓側の駅。筑波山 男体山。


【わかば号】
 2機あるケーブルカーのひとつ「わかば号」。対になるのは、「もみじ号」。

【筑波山頂駅 周辺】
 ケーブルカーで約10分。男体山頂上側の駅。実際の頂上はもう少し登山する必要があります。


【カタクリの花】
 男体山の一部では、カタクリの花が咲きます。まだ一部咲きのため、咲いている花を探すのが困難です(^^;)。

 ニュースでは「カタクリの花が咲き始めた」となっていますが、まだまだ一部咲きもいいところ。実際には良く目を凝らさないと、カタクリの花を見つけることができないくらい咲いていません・・・(==)。

 14時30分くらいに、御座替祭の一団筑波山の麓にやってくるとの事なので、再びケーブルカー宮脇駅に戻ります。


 先ほど観光協会の窓口でいただいた地図は、筑波山全体を知るにおいては役立ちますが、御座替祭を追いかけるには不向き。。窓口の方に、「歩道橋のところを降りていけば(御座替祭の)一団に会えますよ」と言われていましたが、迷いました(=_=)ウーン。
 KOUJINN(旅人)は、時々方向音痴になってしまうのでした。。


■御座替祭の一団を待つ
 日本ユースホテル協会「筑波山荘」の通りに来ることができました。
 すると、下のほうから賑やかな一行がやってきます!!。御座替祭の一団です!(≧▽≦)。

 先頭に天狗猿田彦太鼓“はっぱみこし”神輿(小サイズ)と続いていきます。
 神輿は大きいものがで利用され、小さいもの山用とのこと。

【ユースホテル 筑波山荘】
 会員なら安く宿泊できるユースホテル。


【御座替祭の一団が来る】
 ユースホテル前で待っていると、御座替の一団が太鼓を鳴らしながらやってきました。


【猿田彦】
 一団を率いるのは、天狗の猿田彦。

【榊(さかき)】
 神事の際に備えられる植物。


【神輿 陸用】
 筑波山から見て、麓の“陸”で使われる神輿。現状では、こちらに神様がおられます。

【神輿 山用】
 筑波山中にて利用される小型の神輿。山中を担ぐため、小型軽量化されています。


■御座替祭を考える
 衣装もきちんと用意されており、御座替祭はかなり本気なお祭りであることが分かります。なのに、お祭りを見学している観光客はほとんどいません。。一部のマニアなカメラマン達だけです・・・。
 世の中のお祭りには2種類あります。
 ひとつはクローズなお祭りで、「うちうちに行なわれるおまつり。
 もうひとつはオープンなお祭りで、いろんな方々に公開されるお祭りです。

 もしかしたら御座替祭クローズなお祭りなんじゃないかな〜と思い、近くにおられる関係者の方に、その辺りをお聞きします。すると、御座替祭は“オープンなお祭り”であるとのこと。
 つまりは、「十分なアピールができていないため、観光客がお祭りそのものを知りえることができず、訪れていない」、ということが分かります。
 せっかくのこれだけのすばらしいお祭りなのに、オープンなお祭りなのに、もったいない・・・。ぜひ秋の御座替祭(11月1日)では、もっともっとアピールして、たくさんの観光客に観ていただきたいものですな〜(^^)。


【御座替祭 筑波山神社へ向かう】
 天狗の猿田彦は、一本足の下駄を履いているため歩きつらそう。。


 一団はところどころで休憩を入れ、筑波山神社方面に進んでいきます。
 だんだんと開かれた道に出るに従い、一般の観光客の目に留まり、写真を撮影する者、興味を持って眺める者、が出てきます(^^)。やっぱり“需要”はあるんです!。


■筑波山神社に到着
 筑波山神社境内に入ります。鳥居をくぐり、御神橋をわたり、山門をくぐり、どんどん筑波山神社拝殿に近づいていきます。一団は拝殿内に入り、この後、儀式が執り行われるのでしょう。


【御座替祭 筑波山神社 境内】
 筑波山神社境内の急な階段を上っていきます。このあたりまで着ますと、一般の参詣者(お客様)たちにも存在が気づかれ、写真撮影が頻繁に行なわれます。


【筑波山神社 拝殿】
 拝殿まで来て、ゴール。

【拝殿内】
 神輿が祭られ、式が始まりました。


 もうすぐ16時。
 今回はこの辺で帰ることにします。
 筑波山神社御座替祭。とても神秘的な行事であることが分かりました。もっともっと知ってもらいたい。そんなお祭りでもありました(^^)。



(この項おしまい)
 
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関連リンク
第33回 筑波山梅まつり(20060311)
筑波山 徒歩下山(20051103)
第32回 筑波山梅まつり(20050226)




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