ぶらり茨城
 『ぶらり茨城』は、いばらきを訪れた時の訪問記をつづっています。
 身近ないばらきの「今」を取り上げます。
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■ 佐原の大祭(夏祭り) ■
佐原市(千葉県) : 2005年7月17日(日)取材

 NHKで放送されていた、千葉県佐原市の『佐原の大祭』。どこかで見たことのあるお祭りだなーと思っていたら、9月に茨城県鹿嶋市の鹿島神宮で行なわれる『神幸祭』や『還幸祭』などの山車が似ているのでした。千葉県と茨城県の鹿行地域は地理的に非常に近く、文化が近寄るのが原因かもしれません。。
 そうと分かったらじっとしていられないのがKOUJINN(旅人)なのです・・・(´-ω-`)。荷物をまとめ、電車に飛び乗り、佐原駅を目指します。
 佐原で山車を拝見。生涯初めての“のの字廻し”に感動してしまいました♪。

 NHK佐原のお祭りの様子を拝見したんです・・・(−−*)。

 昨年9月に鹿島神宮で拝見した、神幸祭行宮祭還幸祭で登場した山車車輪(ワッパ)が大きく、山車の頂上にそびえたつ大きな人形。曳き手が扇子を持って山車の前で踊る姿。NHKで拝見した佐原のお祭りが、どこをとっても鹿島神宮でのお祭りに似ているんです!(−−*)。
 さらに、おまつりの第一人者である石土様より、「茨城県の鹿行地域のお祭りは千葉県の佐原のお祭りの影響を受けている」旨のお話も承り、これは行かなければならない!!という、いばらきだいすきな血がふつふつと沸いてきてしまったのでした!!!!!!!!!(>皿<)ギー。


■夏草の成田線
 最寄り駅から電車を乗り継ぎ、柏駅
 柏駅からは成田線に乗り換えます。向かうは成田駅東我孫子湖北と進んでいくうちに、車両は緑色の田んぼであったり、緑色の草に包まれていきます。

 線路にかぶるようにして成長した青々とした草の間を、成田線はサーっと草を掻き分け、進んで行きます。

 9時過ぎ、成田線成田駅に入線。
 9時35分の電車まではまだ時間がありますので、ホームを散策したり、ドリンクを購入して出発を待ちます。

【草に包まれる線路】
 夏の気候で育った草が、電車の窓をサーッと撫でていきます。車両後部から撮影。


【成田線の田園風景】
 住宅地を過ぎ、いよいよ成田駅に近くなると、一気に田園風景となります。

【成田線 E231系】
 茨城県の鹿行方面に行くために、成田駅にて総武線に乗り換えです。


【成田駅 看板】
 次の駅表示が下総松崎となっているのは、特急あやめ号用のためのもの。

【成田駅 改札】
 改札は橋上型。しかし、成田山方面は地形の関係上、フラットな出口です。


■佐原駅に向かう
 ボックス席を確保。出発。
 千葉県下総町田園風景を眺めます。茨城県であればこのは、河内米になるのでしょう。。


【総武線(成田線) 113系】
 ロングシートとボックス席が混在する、旅情たっぷりの田舎電車♪(^^)。

【ボックス席を確保】
 旅情を味わうには、やっぱりボックス席ですな〜。シートのへたれ具合が◎。


【千葉県下総町の田園風景】
 車窓には青々とした田園風景が流れていきます。遠くの山々には、古墳かお城の跡か神社などがからむ、歴史がありそうです。


■佐原駅にて
 10時5分過ぎ、電車は佐原駅に入線します。
 数年前に改築された高架橋を渡り、suicaに対応していない改札できっぷの精算をします。

 佐原駅駅構内にある駅そばカレーライス390円をいただきます。
 別のおじいさんは、メニューに出たての冷やし中華を注文しています。厨房にいるおばさんの手際が悪く、麺がのびのびになっています・・・(==)。盛り付けも恐ろしいほどヘタで、見た目にまずそう・・・。カレーを食べ終わってからおじいさんのほうを見ると、冷やし中華にほとんど手をつけず、返却口に返していました。。

【佐原駅ホーム】
 鹿島線へ分岐する駅です。今回は佐原の大祭を取材するため、ここ佐原駅が下車駅になります。


【改築された高架橋】
 老朽化のため、改築された高架橋。

【佐原駅 駅看板】
 0〜3番線まで存在します。


【混雑する改札】
 駅員在中の改札。suicaは非対応です。suicaで来た私は、現金で払います。

【処理連絡票】
 現金で支払うともらえる証明書。suicaの入退場処理は対応駅で行ないます。


【駅そば SLそば佐原店】
 食べてみたかった、佐原駅にある駅そば。駅舎からもホームからも入れます。

【カレーライス】
 ハズレの少ないカレーライスを注文♪。盛り付けはヘタだが、中辛でおいしい。


■佐原駅周辺の風景
 10時20分、駅構内を撮影し、お祭り会場に向かいます。
 駅前でパンフレットをいただき、街中を歩きます。駅前には観光協会。駅周辺には地元の大きいデパートらしきお店がありますが、すでに撤退してしまっているようで、シャッター店舗になっています・・・。

 電柱に張られている「お祭り会場」のポスターを参考に、会場に向かいます・・・。

【佐原駅 構内】
 待合室が広いのは地方ならでは。東北方面(日本海側)の駅舎で良く見られます。


【JR成田線 佐原駅 駅舎】
 切妻瓦屋根。明治31年に開業された駅です。駅前にはお祭りの案内所が設けられています。タクシーの他、路線バスもありますが、本数に注意が必要。


【パンフレット】
 A4サイズの3つ折タイプ。今回の夏祭りと、10月に行なわれる秋祭りを掲載。

【駅前を眺める】
 バスロータリーが広がり、左手に関鉄バス営業所。右手には閉店したお店が見えます。


【電柱に張られた案内】
 お祭り会場は駅から少し離れています。電柱の案内に従い、街中を歩きます。

【観光案内所】
 水郷佐原観光協会の出張案内所。店内には休憩スペースも設けられています。


■佐原の街並み
 道路を歩いていくと、「祭礼につき 車両通行禁止」看板を見つけます。どうやら、こちらにてお祭りが行なわれているようです(^^)。

 ついつい気があせり、歩調が早くなりますが、よくよく辺りを見渡すと、重厚な歴史を感じさせる建物が続きます。こういう街並みは以前、真壁町で見たことがあります。ここ、佐原においても街並みを保存し、観光の名所にする活動が行なわれているのですね〜(^^)。

【「祭礼につき車両通行禁止」】
 ここからお祭り会場になります。


【腹新呉服店】
 明治28年頃築。火災に備え、前面と側面を土蔵造りにしてあります。

【小堀屋本店】
 明治25年築。醤油醸造を家業としていた後、天明2年(1782)そば屋を開業しました。


【正文堂書店】
 明治13年築。2階は倉庫だったのを客座敷に改造し、3階を物置にしています。

【「正文堂」の看板】
 明治期の商業建築に見られる、看板形態。看板の縁の造りこみにも注目です。

 建物を撮影しながら歩くので、なかなか山車に巡り合えません(^^;)。

 小野川
 川を眺めると、サッパ舟による川下りが。


【小野川】
 江戸時代より佐原の経済を担った川。佐原では米がよく穫れ、運送に舟を使い、江戸(東京)まで送りました。「佐原の大祭」は夏と秋に行なわれますが、小野川を境に東側の町が夏の大祭担当地域。西側が秋の大祭の担当地域になっています。


【サッパ舟】
 小野川をサッパ舟で川下りが楽しめます。有料。

【「佐原の町並」の案内板】
 「米穀諸荷物を運ぶ舟や旅人の舟などが小野川を昼夜を問わず行き来した」と表記。


■佐原の山車:八日市場
 お囃子が聞こえてきます。
 街並みを眺めながら歩調を早くすると、目の前に人形ではなく、大きなを載せた山車が現れました(^O^)。山車八日市場によるもの。は口がぱくぱく動いていて、かわいいです(^^)〜♪。

 山車は高さがあり、ワッパ(車輪)も直径7,80センチあるでしょうか。いかにも佐原地方山車だなーと感じます。テコ棒の丸太も太い。

【山車がやってくる】
 街並みを眺めながら歩いていくと、前からお囃子を奏でながら山車がやってきました。


【八日市場の山車】
 山車の上に載った人形は、藁で編んだ“鯉”。口をぱくぱくさせて、かわいいー(^^)。

【八日市場の山車のワッパ(車輪)】
 鹿島神宮のお祭りで使われる山車と比較して、構造や雰囲気がたいへん似ています。


■佐原の風景 ひばり
 蜷川家具店の軒先にはひばりが巣を作っています。
 ヒナがえさを待って、ぴよぴよ鳴いています。


【蜷川家具店】
 大正10年築。当初は桐だんす等の家具や小物類を製作していました。

【蜷川家具店のひばりの巣】
 3羽いるようで、そのうちの1羽がカメラ目線です(^^;)。毛並みはそろっています。

 銀行跡の建物を利用した「佐原町並み交流館」
 休憩施設になっています。地域の建物の写真パネルが展示。大型液晶では、佐原のお祭りの模様のビデオが流されています。のの字廻しを拝見して、観ているこちらもつい、力が入ります。

 右手の小道に山車を発見します。
 上仲町山車。人形は太田道灌です。

【佐原町並み交流館】
 銀行の建物跡を利用した、観光案内所。地域の案内や展示などが行なわれます。


【小道の向こうが気になる】
 メイン通りからのびる、細い小道が気になります。歩いてみると・・・(→)。

【上仲町の山車】
 山吹會による、上仲町の山車がいました。人形は太田道灌。額には「徳威」の文字。


■お祭りの出店
 再びメイン通りを歩きます。
 いたるところで、特設テント(特産品テント村)屋台村(小江戸茶屋)みたいな出店を目にします。お祭りを盛り上げようとする、地域の方々の努力がひしひしと感じられます。


【特産品テント村】
 地域の特産品を即売会形式で販売。芋アイスやつき立てのお餅などを取り扱い。

【小江戸茶屋】
 こちらでは焼きそばや、かき氷などが販売。奥に食事スペースがあります。


■荒区の山車
 おまつりステージに着きました。
 広場の一角には荒区の山車が停まっています。


【荒区の山車】
人形は経津主命(ふつぬしのみこと)です。人形の製作は浅草三代目の人形師、安本亀八によるもの。今にも動き出しそうな人形は、人形師の力量と言うことなのでしょう(−−)。野田芸座連。


【経津主命(ふつぬしのみこと)】
 皮膚感や体形など、本当に生きているような躍動感が感じられます。

【龍の彫り物】
 山車には生き生きとした龍の彫り物が見られます。角が折れてしまっているのは残念。


■浜宿の山車
 八坂神社方面に歩いていくと、前から浜宿の山車がやってきます。
 人形は武甕槌命(たけみかづちのみこと)


【子供たちが曳く浜宿の山車】
 八坂神社方面から、子供たちに曳かれた浜宿の山車がゆっくりとやってきます。子供たちの参加するお祭りというのは、良いものですな〜(^^)。


【武甕槌命(たけみかづちのみこと)】
 荒々しく力強い印象を受ける人形です。

【立派なワッパ】
 直径6、70cmくらいの大きなワッパです。


■浜宿の“のの字廻し”
 ゆっくりと移動する浜宿の山車は、おまつりステージ前の十字路までやってきます。
 何かが起きそうです・・・。すると山車はゆっくりとのの字廻しを始めました!(@@)。実を言うと、のの字廻しを観るのは初めてなんです(-ω-*)。力強くじりじりと山車が回ります。山車をがっちりと固定する男達の姿。体をピーンと伸ばし、ぐっと耐えている表情がすばらしい!!(><)。


【グッと力が入る】
 大きく重い山車に力を加えていきます。足の筋肉が、ピーンと張っています。。。

【テコで軸を守る】
 テコをしっかり固定しないと、きれいに回りません。


■佐原の風景
 少し小道に外れると小野川があり、ビオトープみたいに公園が作られています。


【長妙山 浄国寺】
 大通りから細い道に入っていくと、お寺があります。

【小野川】
 油六酒店の先で再び小野川に合流します。ここまで下ると、違う川のように見えます。


■佐原の大祭 神幸祭
 大通りでは八坂神社方面から「神輿の渡御・神幸」が行なわれ、行列でぞろぞろと歩いてきます。
 天狗様(猿田彦)もいます。下駄は2本足のタイプ。
 八坂神社の鳥居からは、ふらふらと神輿が現れました。ふにゃふにゃした担ぎ方なので、見た目よりもそうとう軽いのかもしれません。。

 宮司さん人力車に乗り、行列に続きます。鳥居からはさらに関係者が後に続き、山車がやってきます。

【3人のささら】
 獅子の被り物をした“ささら”が行列の先頭を歩きます。


【神幸祭 猿田彦】
 猿田彦が履く下駄の足は1本であることが多いのですが、こちらの猿田彦は2本足の下駄を履いておられます。


【八坂神社 鳥居】
 奥が賑やか。神輿がやってくるようです。右側の灯籠手前には人力車が待っています。

【神輿】
 たくさんの担ぎ手により、神輿はぐらぐらと担ぎ上げられます。見た目より軽いのかも。


【宮司さんが人力車に乗る】
 本殿のほうからやって来た宮司さんは、人力車に乗って移動するようです。

【屋台】
 寄付金が書かれた半紙がたくさん貼られた山車。太鼓が積まれています。


■八坂神社
 ここで八坂神社の境内に入っていきます。
 参拝道の両脇には出店が立ち並びます。辺りは新緑に包まれ、昔懐かしい夏祭りの景観になっています(^^)。最近ではこうした景観の祭りが少なく、感激。

 八坂神社拝殿を正面から眺めます。狛犬がめずらしいかも。向かって左側の狛犬が、求愛型のポージング。書籍などで見たことはありますが、実物で求愛型を見たのは初めてです。
 裏手に回り、神殿も撮影します。

【出店で賑わう参拝道】
 KOUJINN(旅人)の子供の頃は、こんな雰囲気の神社があるところに住んでいました。


【八坂神社】
 周辺の飾りつけから察するに、かなり歴史に根付いた神社なことがわかります。。

【千木と鰹木】
 神明造りの屋根の構成に準じています。神明造りにより、崇高な印象を受けます。


【求愛型の狛犬】
 お尻を高く突き上げて、求愛のポーズをとる狛犬です。

【戦闘態勢の狛犬】
 戦闘ポーズとも取れる、右足を岩場に乗せ、戦いの雰囲気が出ています。


 出店で売られている、「モヤッとボール」もどきに苦笑いです(^_^;)。


【「モヤッとボール」もどき】
 くじを引いて、大小様々な大きさの「モヤッとボール」もどきを当てます。フジテレビ系列「脳内エステ IQサプリ」に出てくる「モヤッとボール」をマネして作られた感じ。「モヤッとボール」は、小学生に大人気なんだそうです。


■下仲町の山車
 小道で下仲町の山車に出会います。人形は菅原道真(すがわらのみちざね)

 ちょうど手踊りを始めたところ。大人から子どもまでそろって踊る手踊りを見るたびに、「よく揃っているな〜。練習も大変だろうな〜」と客観的に感心してしまいます。東京寄りに生活があると、住宅環境や新興住宅地の関係で、昔ながらのものを引き継いでいく、といったことから離れていってしまいます。。「その場限り」で事が進められ、長期的なつながりが生活の中に少なくなっていきます。こういう事情の中、「子どもから大人までが何の違和感もなく、一体となって事を行なう」というのは、非常に貴重なことなのではないでしょうか!!!(>O<)カタッテシマッタ!。

【下仲町の手踊り】
 何の違和感もなく、子供から大人までが一緒になって、当たり前のように踊る姿に、毎度毎度カルチャーギャップを感じます(-ω-`)。。


【下仲町の山車を曳く】
 手踊りが終わると、山車が移動し始めます。ピーンと綱を引っ張ります(^^)。


【下仲町の山車】
 人形は菅原道真。額には「徳頌」の文字。

【下仲町のワッパ】
 油(?)が染み込み、年季を感じます。


■小野川沿いにて
 小野川沿いに出ました。
 先ほど八坂神社から出てきた山車神輿とすれ違います。
 眼下の小野川では佐原囃子を演奏しながら、サッパ舟が下っていきます。


【宮司さんの人力車とすれ違う】
 八坂神社前から出発した宮司さんの人力車や、屋台などとすれ違います。

【佐原囃子を演奏するサッパ舟】
 小野川を下ってくるサッパ舟からは、佐原囃子の演奏が聞こえてきます。


【八日市場の鯉】(2コマ)
 八日市場の山車の鯉は、口がぱくぱく動いてかわいいにゃ〜(´-ω-`)ゴロゴロ♪。

【安全ミラー越しの祭り風景】
 カメラを持った方々が、一生懸命安全ミラー越しに撮影していたので、マネします。。


■伊能忠敬の旧宅
 川沿いを歩いていくと、伊能忠敬の旧宅があります。国指定の史跡なんですねー。出入りは自由なので、入ってみます。家屋の内部も拝見することができます。土間と昔ながらの木造の構造物に見とれてしまいます。

 日本地図を測量した伊能忠敬は、もともと醸造業の婿養子でした。それが50歳になってから日本地図を作成するために一念発起して旅立ったのです。人間、やろうと思えばいくつになってもできるんだなーと、世の中高年の方々(自分を含む)に言い伝えたい気分です。って言うか、皆さんすでに知っているのかもしれません・・・(^^;)。

【伊能忠敬 旧宅】
 地図測量の神様、伊能忠敬先生の旧宅。元々は醸造業を営んでいました。国指定史跡。


【伊能忠敬 像】
 当時の50歳と言うのは、現在よりも老齢に見られていたはず。チャレンジ精神に感服。

【旧宅内部】
 住居部分と店舗部分から構成。この部屋は店舗部分で、元々土間だったそうです。


【樋橋(とよはし)】
 江戸時代初期に佐原村の灌漑用水を東岸から西岸に送るための樋を小野川に架けたのが始まり。

【水戸屋】
 江戸時代中期頃の築。旧・伊能三郎右衛門家の穀倉。飢饉の時は村民に米などを分け与えました。


■仁井宿の山車
 メイン通りに戻ると、前から仁井宿町(にいじゅくまち)の山車がやってきます。
 山車にはで作ったが乗っかっています。ぴよぴよって感じです。かわいいです(>o<)。くちばし部分と、羽の片のもっこりとした感じ、尾っぽのびろーんっていうところが、私好みなんです!!。インコフェチなので、ああいう鳥には弱いのです!!(>w<)。

 お祭りステージ手踊りが始まります。あわせるようにして、先ほどまで酔って騒いで山車を曳いてきた若者も、神妙に踊ります。

【仁井宿町の山車】
 メイン通り八坂神社方面から、大きな鷹が乗った、仁井宿町の山車がやってきます。


【仁井宿町の鷹】
 きゃー(@O@)。鷹のくちばしが、チョーかわいい〜(´≧ω≦`)。羽のもっこり感も◎。

【鷹の尾っぽ】
 尾っぽも愛嬌があって、かわいいですにゃん!(>▽<)。ひっぱりたい〜。


【騒ぐ仁井宿町の若者】
 ステージ前で山車が停まると、仁井宿町の若者がテンションを上げて騒ぎます(^^;)。

【おまつりステージで手踊り】
 ステージで仁井宿町のメンバーによる手踊りが始まります。


【仁井宿町の手踊り】
 おまつりステージで手踊りが始まると、今まで騒いでいた若者達が神妙な面持ちで手踊りを始めました。うーん(−−)、こういうメリハリを拝見しても、お祭りが騒ぐだけの場では無く、「崇高な催し」であることが分かります。。


■下仲町の手踊り
 つづいてやってくる浜宿町の山車
 ゆっくりと、おまつりステージ前の交差点に入ってきます。先ほどこの交差点でのの字廻しを見せてくれたあの山車です。下仲町の山車も交差点に入り、浜宿町下仲町手踊りを行ないます。


【浜宿町の山車 再び】
 八坂神社方面から浜宿町の山車が再びおまつりステージ前の交差点に入ってきます。

【下仲町(右)と手踊り】
 交差点で浜宿町と下仲町が合流し、2町一緒に手踊りを始めました。


【下仲町の手踊り】
 おまつりステージでは下仲町による手踊りが始まっています。


 船戸区の山車が来ました。人形は神武天皇です。


【船戸町の山車】
 子供たちに曳かれ、船戸町の山車が来ます。

【神武天皇】
 初代天皇である神武天皇。


■田宿町の山車と手踊り
 小道で田宿区の山車が止まっており、手踊りが始まりました。
 人形は伊邪那岐尊(いざなぎのみこと)


【田宿町の手踊り】
 メイン通りから小道に入ると、田宿町による手踊りが始まりました。


【伊邪那岐尊】
 田宿町の人形は伊邪那岐尊です。

【田宿町のワッパ】
 他の町に比べ、古風なワッパです。


■寺宿町の山車と手踊り
 田宿町の後には寺宿町の山車が続きます。人形は金時山姥(きんときやまんば)。ちょっと怖い表情の人形です。。


【寺宿町の手踊り】
 田宿町の奥では寺宿町による手踊りが行なわれています。

【金時山姥】
 俗に言う「金太郎」ですな。山姥の表情が怖すぎです・・・(´=ω=`)ブルブル。


【寺宿町のワッパ】
 他の町同様、比較的新しいワッパです。佐原町の標準型と言って良いのかもしれません。

【「て」の象鼻】
 痛みも少なく、メンテナンスがされているということでしょうか。


■寺宿町の“のの字廻し”
 寺宿町の山車が小道から90度左折し、おまつりステージ前の交差点にゆっくりと、ゆっくりと進んで行きます。。
 交差点の中心に山車が入っていった時、テコでがちっと車輪を固定しました。山車を貫く丸太棒2本を数人の男達が後ろ向きにがっちりと反るようにして固定します。時計回りに丸太棒を体ごと臼を引くかのごとく、体を預けていきます。
 山車前方に2つのテコが入っています。テコが外れないように、力を込めてテコを押さえつけます。このテコは、男一人に対し一本で、2つのテコあわせて2人の男だけで固定しています。ちょっとでもテコを支える力に雑念が入ると、テコは外れてしまうかもしれません。

【おまつりステージ前の交差点】
 寺宿町の山車がゆっくりと、おまつりステージ前に曳かれていきます。正にここで、のの字廻しが始まるのです!。


【寺宿町 のの字廻し】
 山車のワッパに、がっちりとテコ棒を差し込みます。ここでしっかりと固定しないと、立派なのの字廻しは決まらないのです!(><)。


 山車の角では神輿を背負うようにして、男が山車に力を入れています。体は45度よりも傾斜してピーンと伸びています。腕の筋肉にも力が入って、力強い筋が見て取れます。滴る汗。

 男は左手でがっちりとテコを固定し、右手は山車に。頭も山車にこすり付けるようにして、全身で山車を受け止めています。



 ぎりぎり、じりじりと山車は、ゆっくりゆっくり回転していきます。
 ぶれることなく山車が3回ほど回ったでしょうか。のの字廻しが無事に終了しました。

 感動しました(T△T)。
 普段はだらしないお父さんだったりしても、この光景を目に焼き付ければホレちゃいます。まさに男の勲章。パパだいすき!!って、娘からキスをされてしまうかもしれません!(*^^*)。

 山車が立ち去った後の交差点には、のの字廻しの勲章が、くっきりとまん丸の円を描いています。


【のの字廻しの勲章】
 山車がのの字廻しでつけた勲章です。きれいな円を描いています。


■佐原の大祭の風景
 ステージでは潮来市からの有志が、潮来囃子を演奏。
 暑かった祭りにひとときの安らぎを与えてくれます。

 お昼を食べずに撮影していました・・・(==)。15時を回っています。
 小江戸茶屋でハムかつ(200円)とドリンクを購入し、しばし休憩。


【潮来囃子の演奏】
 潮来市の有志が潮来囃子を演奏。水郷つながりで県域を越えての活動に感嘆。

【ハムかつ】
 お昼を食べずに時刻は15時を回っています。。ハムかつでしばし休憩です。。

 そろそろ戻らなければなりません。
 もちろん、この後は夜祭になり、もっともっと盛り上がっていくことでしょう。
 佐原駅まで歩きます。


■鹿島神宮駅を経由する
 佐原駅に着くと、ちょうど鹿島神宮行きの電車0番線から発車するようです(@@)!。
 きっぷを買っていませんでしたが、改札の方に了承を取って改札を抜けさせてもらいます。駆け足で0番線へ。地方路線では、電車内できっぷが買えるのです。

 ボックス席を確保。流れ行く景色を眺めます。利根川常陸利根川鰐川と海と見間違えそうな大きな川を3つ渡ると終点、鹿島神宮駅です。

【「ようこそカシマへ」の植え込み】
 鹿島神宮駅に入っていく車窓左手には、「ようこそカシマへ」の植え込みがあります。


■大洗鹿島線で水戸駅へ
 反対側のホームでは、大洗鹿島線の赤い気動車が発車を待っています。
 ボックス席を確保し、車両後方の車掌さんからきっぷを購入します。1750円。


【鹿島神宮駅ホーム】
 鹿島神宮駅は、JR車両の反対側ホームが大洗鹿島線となっています。

【しかおのラッピング】
 大洗鹿島線の車両には、鹿島アントラーズのマスコットラッピングです。


 車両内部は少し混雑しています。赤いユニフォームを着た方が目立ちます。浦和レッズ(´・ω・`)?と思いましたが、次の鹿島サッカースタジアム駅(旧・北鹿島駅)に鹿島アントラーズのスタジアムがあることを思い出しました。そうかー今日はカシマサッカースタジアムで鹿島戦があるんですなー。

 思ったとおり、次の鹿島サッカースタジアム駅で多くのお客さんが降りていきました。

 鹿島臨海鉄道は、ゆっくりと北上し、水戸駅を目指します。

【カシマサッカースタジアム】
 ワールドカップの会場にもなりました。


 およそ1時間30分掛けて、水戸駅に入線します。
 改札でsuicaの処理をしてもらい、予約してある東横イン 水戸駅南口店に向かいます。


【水戸駅に到着】
 1時間30分の長旅でした(´=ω=`)。

【水戸駅改札】
 私の3番目の故郷(?)、水戸駅。。


■ホテルにチェックイン
 今日の東横イン 水戸駅南口のフロントは大変混雑。
 いつもはすんなりチェックインできるのですが、たくさんのお客さんと時間がぶつかってしまったようで、10分くらい待ちました。

 チェックイン後、1階ロビーで夕食無料カレーライスをいただき、満足します。

 荷物を持って部屋に行きます。
 広くて清潔な部屋に満足しつつ、明日のためにゆっくりすることにしました。

【カレーライス】
 無料夕食サービスです。


つづく:大洗磯前神社と大洗海岸、大貫海岸
 
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取材・掲載 お問い合わせ
更新日 2005/10/31
2005年10月31日 UP

関連リンク
第54回 水郷潮来あやめ祭り大会(20050619)
鹿島神宮 提灯まち、神幸祭(20040901)


 
【サイト紹介】茨城県土浦市で生まれ、すぐに県外で育ちました。「故郷は遠きにありて思うもの」とは言いますが、歳を取れば取るほど故郷への愛着は深まるばかり。1985年(昭和60年)3月17日から9月16日まで茨城県筑波研究学園都市にて開催された『国際科学技術博覧会(通称:科学万博-つくば’85)』〔EXPO'85〕の思い出を皮切りに、幼い頃よく連れて行ってもらった土浦駅を中心に活動の場を広げます。サイト開催当初は茨城県県南地域(土浦市・つくば市)を中心に活動を広げていましたが、現在では県央、県北、県西、鹿行と活動の幅を広げています。時には茨城県を飛び越え、常磐線つながりで「常磐線旧トンネル(廃トンネル)」を福島県まで求めたり、廃線となった筑波鉄道を散策したり。日立電鉄廃線の時には、最終列車に乗ったりします。祭り好き、花火好き、山車好き。茨城県の第一人者になるべく、足を使った泥臭い取材を心がけていく、「いばらき だいすき」なサイトです。将来の夢は茨城県で一花、いや、たくさんの咲かせること。故郷に錦を飾る予定です。

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