ぶらり茨城
 『ぶらり茨城』は、いばらきを訪れた時の訪問記をつづっています。
 身近ないばらきの「今」を取り上げます。
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■ 大利根の展望(徳満寺) ■
利根町(県南) : 2005年6月28日(火)取材


 西武ライオンズ松坂投手が自チームの選手のことを「球ぎわが弱い」と非難していましたが、KOUJINN(旅人)も県境が弱いことに気がつきました(*-ω-*)。

 利根川を下っていった先に成田線 布佐駅があります。布佐駅千葉県側にありますが、利根川を越えた徳満寺茨城県利根町にあり、茨城百景碑「大利根川の展望」が存在するといいます!!(><)。
 このくらいの距離だと、家からはあまりにも近くて訪問するのをためらってしまいます。。逆に言えば、日帰りで訪問するにはちょうど良い距離でもあります。成田線を使うのは「いばらきだいすき」的に言うと旅情があまり感じられないのですが、いつかは訪問する場所(−−)。レッツらゴーで最寄り駅に向かいます。


■成田線 布佐駅に向かう
 13時40分頃、常磐線我孫子駅に下車します。
 橋上の改札脇には、笹の葉の七夕の飾り。我孫子駅は毎年、改札脇に笹の葉を飾りますねー(^^)。

 キオスク茨城新聞を探しましが売っていません・・・。よく考えたら、我孫子駅千葉県でした。売っているわけがありません(^^;)。

 缶コーヒーを購入し、成田線の出発を待ちます。

【七夕の飾り】
 我孫子駅の改札脇には毎年、七夕の飾りが飾られます。


【出発を待つ成田線】
 2番線には成田駅行きの電車が出発を待っています。

【駅そば】
 我孫子駅ホームには駅そば弥生軒。昼時ということもあり、混んでいます。


■成田線 布佐駅
 成田線は30分ほどで布佐駅に到着します。
 2,30人くらいのお客さんが降り立ちます。なかなか繁盛している駅です。平日だから、これくらいの利用者があるのかも(^^)。

 お客さんが引けたところで、布佐駅ホーム駅看板などを撮影します。
 駅舎橋上駅。雰囲気としては、常磐線ひたち野うしく駅を小さくしたような印象です。

【布佐駅 駅看板】
 昭和30年に布佐町は町村合併促進法に基づき、我孫子町と合併しました。


【布佐駅ホーム】
 成田線の線路は単線区間が多く、すれ違いのために対向式の駅があります。

【橋上改札】
 天井が高く、常磐線ひたち野うしく駅を小さくしたような感じです。


 徳満寺利根町役場がある東口に降り立ちます。
 いやー、今日も暑いですにゃ〜(==;)。
 日焼けに弱い体質なので、日焼け止めクリームを塗ってから、駅周辺を撮影します。

 布佐駅東口前には、小さなタクシーロータリーがあります。駅前にカーブになったあまり広くない道路がありますが、かなりの頻度で大型トラックなどが通り過ぎていきます。ちょっとコワイ。

【東口に出る】
 利根町役場近くに徳満寺があるので、東口から出ることにします。


【布佐駅 東口前】
 駅前に大きな商業施設はありませんが、個人商店規模でお店が連なるようです。駅前のカーブのある細い道は、大型ダンプが頻繁に通り、怖い(´=ω=`)ブルブル。


【成田線 布佐駅東口】
 駅前の発展と比較すると、たいへん立派な駅舎であることが分かります。

【路線バス】
 利根町役場方面に行くバスがあることは調査済みですが、近いので歩きます。


■布佐駅前商店街
 駅前を歩き始めます。
 駅前はお店がいくつかあって、商店街が形成されています。中には閉店してしまったパチンコ屋魚屋化粧品屋さんなどがあります。

 布佐郵便局のところまで来たら、左折。ファッションセンターしまむらのあるT字路を右手に見ると、山なりになる道になります。利根川を横断する、栄橋につながっています。道路幅が広い割には歩道の幅もきちんととっているので、安心して歩けます(^^)。

【閉店してしまったお店】
 奥が化粧品屋さん。手前が魚屋(仕出屋?)さんだったようです・・・。


【パチンコ屋】
 ATOMという名前が読めます。

【雑貨屋さん】
 立派な看板建築です。こちらは現在も、営業中されています。


【布佐郵便局】
 駅前から歩いてきて、布佐郵便局が見えたら、左折します。

【ファッションセンターしまむら】
 ロードサイド型衣料店。T字路になりますので右折します。


■栄橋の利根川
 栄橋
 大利根川を横断する橋。広大な川幅に感動します。これなら茨城百景です!(><)。

 撮影しながら進んでいくと、進行方向の少し左手に、木々に包まれたちょっとした小高い山になった場所が見えます。どうやらあそこに徳満寺がありそうです。

【栄橋につながる坂道】
 坂の向こうには利根川があります。


【利根川 栄橋からの眺め】
 うーん、川幅といい雰囲気といい、すばらしい眺めですな〜(´-ω-`)。


【栄橋を横断中】
 車の往来はもちろん、歩行者や自転車の往来もたくさん。生活の橋ですにゃ〜。

【鳩?】
 栄橋や利根川の至る場所で、鳩の巣があるようで、出入りが確認できます。


■徳満寺(布川城跡)
 橋を渡ると、入口と思われる場所に「徳満寺」の石。一方では「布川城跡」とかかれた碑もあります。もともとはお城があったんですね〜(−−)。
※利根町教育会のサイトでは「布川」を「ふかわ」と表記していますが、少し前の書籍を調べると、「うかわ」と読んでいる事例もあります。

 敷地の中に入っていきます。
 木々に包まれた境内右手には、布川保育園があります。お寺神社の敷地近くに、保育園があるケースって本当に多いですねー。先日の筑西市(旧・下館市)の中館観音しかり、那珂市(旧・瓜連町)の常福寺しかり。

【左の森に徳満寺がある】
 雰囲気的に、昔は右の森とくっついていて、後からこの道ができたものと推測できます。


【徳満寺の石】
 真言宗 徳満寺の文字。裏手に保育園。

【「布川城跡」の石】
 この辺りは昔、お城だったようです。


【仏像】
 座っている姿は、一般的な感じがします。

【仏像(臥像)】
 寝る姿(臥)は、南方仏教(タイ・ビルマ)でよく見かける姿です。


 境内で目に付いたのが「十九夜塔」
 この徳満寺にある十九夜塔は、日本最古の1658年のもので、現在見つかっている中で日本最古の石塔です。


【時念仏塔(ときねんぶつとう)】
 「斎念仏」とも書き、「斎」は仏事における食事を示します。時念仏は食事を伴なった念仏講です。元禄14年(1701)建立。

【(日本最古の)十九夜塔】
 旧暦19日の夜、寺や当番の家に集まり、如意輪観音の前で般若心経などを唱える行事(十級夜講)がありました。万治元年(1658)のもので、日本最古の石塔。

 お寺というだけあって、供養塔もかなり目立ちます。

 右手に客殿。正面には本堂(地蔵堂)があります。
 客殿本堂も、屋根のつくりがもったりしていて、趣のある意匠です。


【徳満寺 客殿】
 木々を抜けると、右手に徳満寺の客殿があります。


【徳満寺の絵馬】
 貧しい農民は、時として養うことのできない稚児を、間引くことがありました・・・(´TωT`)。

【水かけ地蔵尊】
 お寺の一角には、水かけ地蔵尊もあります。


【徳満寺 本堂】
 元亀年間(1570〜1573)に祐誠上人が中興したお寺。当初は今の門前に建てられましたが、この地方を治めていた豊島氏が慶長の乱(1600)で滅ぶと、布川城跡(現在の場所)に寺を移しました。本尊の「木像地蔵菩薩主像」は、「子育て地蔵」と呼ばれています。


【徳満寺 本殿 軒先部のつくり】
 およそ400年前から続く徳満寺 本堂の各部分のつくりは、現在の視点から見るとたいへん手が込んでおり、非常に価値のあるものとなっています。


【額のつくり】
 3羽のキジ(?)が羽ばたいています。

【獅子の木鼻】
 飛び掛ろうとする、躍動感あふれる獅子。


■茨城百景 大利根の展望
 本堂の左手に、茨城百景 大利根の展望を見つけてしまいました〜(><)。

【本堂の左手】
 本堂の左手に回ると、数々の石を発見!。

【小林一茶の句碑】
 「段々に朧よ月よ籠り堂」と詠まれてます。


【茨城百景 大利根の展望】
 先ほどの栄橋からの大利根の眺めは、正に茨城百景でした(>O<)。


■山門から出る
 利根川側の山門から出て行きます。
 階段を下りていくと、両脇にお地蔵さんがずらっと並んでいます。


【山門】
 利根川に面する山門。昔の写真によると茨城百景碑は、この山門前の左手にありました。

【山門に通じる階段】
 階段を下りていき、山門を見上げます。こちらが正式な入口だったようです。


【階段横のお地蔵さん】
 規格がばらばらな所を見ると、訳アリのお地蔵さんのような気がします。。

【「布川浅間神社祭礼」の案内】
 7月6日(旧暦6月1日)に来見寺において、祭礼が行なわれるようです。


 布佐駅に戻り、成田線我孫子駅に行きます。


つづく:泊崎大師堂(牛久沼)
 
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更新日 2005/10/11
2005年10月11日 UP

関連リンク
六反田六地蔵尊と大塚池(20050711)
瓜連城跡と常福寺、静神社(20050305)


 
【サイト紹介】茨城県土浦市で生まれ、すぐに県外で育ちました。「故郷は遠きにありて思うもの」とは言いますが、歳を取れば取るほど故郷への愛着は深まるばかり。1985年(昭和60年)3月17日から9月16日まで茨城県筑波研究学園都市にて開催された『国際科学技術博覧会(通称:科学万博-つくば’85)』〔EXPO'85〕の思い出を皮切りに、幼い頃よく連れて行ってもらった土浦駅を中心に活動の場を広げます。サイト開催当初は茨城県県南地域(土浦市・つくば市)を中心に活動を広げていましたが、現在では県央、県北、県西、鹿行と活動の幅を広げています。時には茨城県を飛び越え、常磐線つながりで「常磐線旧トンネル(廃トンネル)」を福島県まで求めたり、廃線となった筑波鉄道を散策したり。日立電鉄廃線の時には、最終列車に乗ったりします。祭り好き、花火好き、山車好き。茨城県の第一人者になるべく、足を使った泥臭い取材を心がけていく、「いばらき だいすき」なサイトです。将来の夢は茨城県で一花、いや、たくさんの咲かせること。故郷に錦を飾る予定です。

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