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■■■ 鹿島神宮 行宮祭(あんぐうさい)と還幸祭 ■■■ |
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2004年9月2日(木)取材 |
■鹿島神宮 行宮祭と還幸祭
茨城県鹿嶋市の鹿島神宮にて行なわれる、イベントの2日目。行宮祭、と還幸祭で昨日降りてきた神が再び還っていくという内容のイベントです。町内では山車が巡行し、時には曳き手が踊り、たいへん興味深い文化であることが確認できます。
茨城県南であっても、土浦、石岡、真壁とは、山車の形状はもちろんのこと、雰囲気もまったく異なります。 |
7時頃起床。
鹿島神宮での行宮祭は10時からです。まだまだ時間があります。
ホテルは朝食つきなので、朝食券を握り締め、1階の食堂に行きます。
朝食は鉄火丼。朝から鉄火丼とは豪勢ですな〜。でも、付け合せにかぼちゃの煮つけが出てくるところは、いばらきチックかも(^m^)。
ちなみに朝食でかぼちゃの煮つけが出たのは、2001年のまつりつくばで宿泊したつくばスカイホテル以来です・・・。かぼちゃの煮つけが出るたびに、このことを思い出します(^^;)。 |

【朝食】 |
鉄火丼にかぼちゃの煮つけ、焼き卵にトマト。家でもよくこういうご飯のときがあります。 |

【食堂】 |
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【東幹久さんのサイン】 |
テーブルやイスが昭和後期を感じさせてくれます。TV横には有名人のサイン色紙。 |
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2日前になまず料理店のほうに来店された、東幹久さんのサインです。 |
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チェックアウト時に、気になっていた芸能人のサイン色紙を見せていただきます。最近では数日前に東幹久さんと遠山景織子さんが訪問されたそうで、貼り出す前のお二人のサイン色紙を見せていただきました。
ちなみに、ここビジネスホテル鈴章さんは、鹿島神宮近くになまず料理店も経営されています。そのお店でいただいたサイン色紙が、このホテルに貼られることがあるそうです。
大きい荷物を一旦、駅前のロッカーに預けます。
鹿島神宮に向かいます。
すでに鹿島神宮前の通りでは、疲れきった山車が2基停止しています。
聞いたところ、今朝方4時に「朝曳き」があったそうです。そういわれてみれば、ホテルで明け方にお囃子が聞こえてきたような気がしたのです。耳鳴りか何かかと思って、そのまま寝てしまったのですが、あれが「朝曳き」だったのかもしれません(´・ω・`)。 |

【停止している山車】 |
疲れているような雰囲気を出しています。 |
■行宮祭
鹿島神宮の境内に足を運びます。
ちょうど行宮祭が始まったところです。
祭壇の前にござが敷かれ、4名の女性達がござの上で踊り始めました。
踊りが終わると宮司がお祈りし始めます。
お祈りが終わると関係者が席を立ち、本殿の方へ移動してしまいました。
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【鹿島神宮の境内に移動】 |
まだ街中は出歩く人も少なく、お祭りのにぎやかさを感じさせません。 |

【宮司の儀式】 |
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【ござが敷かれる】 |
祭壇に向かい、読み上げています。 |
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祭壇前にござが敷かれました。 |
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【4人の女性による踊り】 |
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祭壇前で4人の女性達が踊りを踊り始めました。 |
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昨日の釜の跡はきれいに清掃されています。
近くに「稲荷社(いなりやしろ)」と呼ばれる、社があります。

【提灯】 |
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【稲荷社】 |
昨日の提灯まちで使われた提灯が寄せ集められています。 |
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江戸時代以前は、直会(なおらい)の場所としてこの広場が使われていたそうです。 |
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■稽照館跡
鹿島神宮入り口脇は、現在でこそトイレがありますが、その昔、この場所には「稽照館」と呼ばれる建物があったそうです。今で言うところの公民館みたいな役割でしょうか。昭和3,40年代頃まで存在したそうです。しかし、その頃すでに利用されていなかったようで、だいぶ廃れていたとのこと。

【鳥居前に戻る】 |
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【トイレがあるスペース】 |
釜のある場所から鳥居前に戻り、右手を見ると(→)のような場所があります。 |
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この場所に「稽照館」と呼ばれる、建物があったそうです。 |
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【稽照館跡の碑】 |
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明治初期に学問所として利用され、昭和初期には公民館のようにして利用されたそうです。昭和3,40年代まで存在したとのこと。 |
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■祭りの風景
祭り会場をぶらつきます。
まだ昼前なので、どこの出店も営業を始めていません。

【からあげ】 |
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【たこ焼き】 |
紙コップにから揚げを入れて販売。 |
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お祭りの定番です。400円。 |
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【「のの字回し」の交差点】 |
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昨晩、この十字路で山車が「のの字回し」を行なったようです。 |
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■仲町区の山車
仲町区のところで、仲町区の山車が停止しています。
車輪(わっぱ)部分には塩が盛られ、すぐには動き出さない気配。じっくりと観察させていただきます。すると、山車の部分部分で、古い飾りが使われていることがわかります。仲町区の山車は平成14年に新造されたそうで、一部の古い飾りはそのときの旧山車のパーツを流用したものだそうです。 |
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【綱】 |
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【額】 |
この綱で山車を曳きます。 |
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「徳神」と書かれた額。 |
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【梃子(てこ)】 |
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【車輪(わっぱ)に盛られた塩】 |
てこを使い、山車の方向転換をします。 |
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塩で清められている車輪です。 |
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【両脇に古い彫り物】 |
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全体的に新しい山車ですが、部分部分で旧山車で利用されていた彫り物を使っています。古いものと新しいものが融合されています。 |
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■新町区の山車
街中をぶらつき、新町区の山車を見つけます。
新町区の山車も比較的新しいように感じます。平成4年に作られた山車のようです。この山車もまた、今まで使っていた彫り物を流用している部分が見られます。 |

【新町区の山車】 |
休憩中で山車が静止しています。 |
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【聖徳太子】 |
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新町区の人形は聖徳太子。建築関係の守護神として崇められています。 |
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【真新しい梃子(てこ)】 |
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【新旧の彫り物】 |
構造部材に新しさが感じられます。 |
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奥の黒っぽい彫り物が旧タイプのもの。 |
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■角内区の山車
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【角内区の山車】 |
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倉庫に収納されており、出発のときを待っている感じです。 |
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■祭り会場をふらつく
この地域のおみやげで有名な丸三老舗前を通ります。
しばらく歩くと仲町区の提灯と小型の山車を見つけます。

【丸三老舗】 |
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【仲町区の小型山車】 |
鹿嶋地域で有名なお菓子のお店。 |
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提灯と小型山車が置かれています。 |
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街中では5基の山車といたるところで出会います。
山車が大通りに集合します。挨拶が始まり、各々の山車で曳き手が踊りを踊りはじめました。昨晩も観ましたが、こうして曳き手が踊る光景ってのは、新鮮ですねー。
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【角内通りに山車が集結】 |
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5期の山車が角内通りに集まります。 |
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【代表者が集まる】 |
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【仲町区の踊り】 |
代表者が集まり、挨拶が行なわれます。 |
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扇子を使って踊るのがこの地方の踊り。 |
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【大町区の踊り】 |
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【新町区の踊り】 |
みなさん踊りに団結力があります。 |
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大人から子供まで一緒に踊ります。 |
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【桜町区の踊り】 |
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【ラジオ局が取材】 |
皆さん踊りがそろっていてすばらしい。 |
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地元のラジオ局が取材をしています。 |
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■山車の巡行
踊りが終わると、山車は巡行を始めます。一般車の通行を停めての、街ぐるみの巡行です。山車は市内を巡行し、鹿島神宮の前まで移動しました。
鹿島神宮内では「還幸祭」が執り行われ、昨晩のように様々な衣装を身にまとった方々が進行を始めます。還幸祭では先ほどまで山車を曳いていた曳き手までが整列し、進行している方々を神妙な雰囲気で見送っています。進行が終わると山車は再び動き出し、鹿島神宮の鳥居前で180度のターンを繰り広げます。 |

【山車が巡行を始める】 |
矢印の細い道に山車が入っていきます。 |
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【新町区の山車】 |
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角内通りから細い道に90度方向転換をします。上手に曲がります。 |
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【すべての山車が細道に】 |
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【細い道から出てくる】 |
上手に山車は細い道に入りました。 |
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山車はさらに左折します。こんな感じで鹿島神宮の鳥居前まで移動します。 |
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■還幸祭
鹿島神宮内では、昨日の神幸祭の反対の行事になる、還幸祭が行なわれようとしています。それぞれの役割に扮した方々が、席に座って待っています。

【まもなく還幸祭】 |
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【天狗様も登場】 |
席に座って時間が来るのを待っています。 |
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なれない下駄にぐらぐらしながら登場。「大丈夫?」とおかめに言われています。 |
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【宮司の挨拶】 |
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【行列が進行する】 |
宮司の挨拶で還幸祭は始まります。 |
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ぞろぞろと行列が進行し始めます。 |
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【還幸祭の行列が進む】 |
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鹿島神宮前の通りを目指し、歩いていきます。 |
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【還幸祭の風景】 |
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【お神輿】 |
様々な服装がご覧いただけます。 |
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このお神輿が還幸祭で重要となります。 |
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【山車の前を行列が通っていく】 |
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今までにぎやかにしていた山車も、行列が通るときは神妙にしています。 |
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■帰るために鹿島神宮駅に戻る
もうすぐ17時になる時間。帰る準備をしなければなりません。
坂道で帰る途中、茨城百景の碑を見つけました。って言うか、『鹿島神宮』の碑が何故こんなところにあるのでしょうか?(??)。
塚原ト伝の石碑もあります。

【茨城百景の碑】 |
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【剣豪塚原ト伝の石碑】 |
『鹿島神宮』の碑を発見しました。 |
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資料なし。 |
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■寝過ごしてしまいました・・・
電車が来ているので、乗り込みます。疲れてついウトウトしてしまいます。寝てしまい、気がつくと、電車は降りなければならない佐原駅を乗り過ごし、再び鹿島神宮駅に戻っているではありませんか!!(@@)。こりゃやばいと停車した駅、十二橋駅で降ります・・・。
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【十二橋駅】 |
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また電車を乗り過ごしてしまいました・・・(´・ω・`)。 |
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【待合室の壁にバッタ】 |
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【駅ホーム外から撮影】 |
ライトの明かりに寄せられて、壁にべったりとバッタがたくさんいます(><)。 |
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周りには何もなく、ただ時だけが流れていく十二橋駅です。 |
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十二橋駅周辺は何もありません・・・。ただ時間だけが過ぎていきます。よーくみると、駅の明かりに集まった、バッタが駅舎を覆っています(@@)キモチワルーイ。それでも普段味わうことの無い、独特な駅の雰囲気。20分ほど待っていると、佐原駅行きの電車が入線してきます。最後の最後にトラぶりましたが、こうして鹿島神宮への旅は終わろうとしています。
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