ぶらり茨城
 『ぶらり茨城』は、いばらきを訪れた時の訪問記をつづっています。
 身近ないばらきの「今」を取り上げます。
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■ 常磐線 北上の旅2004春 旧トンネル ■
その2〜第3耳ヶ谷トンネル、第2耳ヶ谷トンネル、第1耳ヶ谷トンネル、
泉沢トンネル、岩迫トンネル
2004年4月4日(日)取材


 常磐線 北上の旅2004春 2日目。

 朝7時に起床です。だらだらとTVを観ます。どうやら今日は一日中のようです。場合によってはが降るとのこと。8時になったので、2Fのボンジュールにてバイキング方式朝食をいただきに向かいます。
 朝食は思っていたよりも良質です。和食(ご飯)でも洋食(パン)でもどちらでもいけるように、おかずも多彩に用意されています(^O^)。

【朝食】
 ついつい食べ過ぎてしまうバイキング形式は、少しずつチョイスするのがベター。


【高級なロビー&フロント】

いわきワシントンホテル
 いわきワシントンホテルは2階がロビー兼フロントになっています。高級〜♪。  部屋の質に満足、食事に満足♪。今日も旧トンネル散策に弾みがつきます!。


 9時にチェックアウト。9時20分のいわき駅発、原ノ町駅行きの電車に乗るべく、に向かいます。いわき駅にて自転車輪行バックにしまい、改札で18きっぷにハンコを押してもらって電車に乗り込みます。発車3分前でした。


■再び桃内駅
 10時23分桃内駅に到着です。

 桃内駅で降りるのは私だけです(^^;)。
 無人駅なので、車掌さん18きっぷを見せ、電車から降ります。3番線に到着です。高架橋を渡り、1番線にある駅舎ベンチに荷物を置き、折りたたみ自転車を組み立てます。ぽつぽつと雨が降っているので、持ってきた雨具に身を包みます。

 桃内駅から北上して、小高駅を目指します。この間には少なくとも3つのトンネルがあることが確認できています。駅前にある、国道120号を道なりに進みます。

【桃内駅】
 昨日の旅の終わりであった桃内駅から本日はスタートします。


■第三耳ヶ谷トンネル
 しばらく進むと、左手に畑が見えまして、さらに奥に常磐線の線路があるようです。レンガ調のトンネルがうっすらと見えますw(゜O゜)w。早速、旧トンネルを発見してしまいました。畑の中をお邪魔して、トンネルに近づきます。小高い場所にあるので、上ってみると、やはり旧トンネルでした。さらに奥には常磐線現行トンネル「第三耳ヶ谷トンネル」がありました。トンネルの距離は比較的短いようで、すぐに出口の光が確認できます。すぐ向こう側にもうひとつトンネルがあるようです。


【畑の向こうに旧トンネルのレンガが見える】
 桃内駅からしばらく進むと左手に、レンガ調のトンネルが見えます。


【近寄ってみる】

【第三耳ヶ谷トンネル】
 畑の中をお邪魔させていただき、近寄ると旧トンネルであることが確認できます。  旧トンネルの奥に、現行の第三耳ヶ谷トンネルが存在します。単線です。


【旧・第三耳ヶ谷トンネル】
 ごらんいただくと分かるとおり、第三耳ヶ谷トンネルの距離は短いですし、さらに続く旧トンネルも短いです。まっすぐに続いています。


■第二耳ヶ谷トンネル
 第三耳ヶ谷トンネルを通過した次のトンネルが「第二耳ヶ谷トンネル」です。


【トンネルに入る】

【第三耳ヶ谷トンネルを抜ける】
 第三耳ヶ谷トンネルに入り、通過します。あっという間にトンネルは終わります。  トンネルを抜けるとそこはトンネルだった。と言ったとか言わなかったとか・・・。


【現行トンネルを振り返る】

【進行方向のトンネル】
 第三耳ヶ谷トンネル現行線があります。  第二耳ヶ谷トンネルがあります。


【旧・第二耳ヶ谷トンネル(桃内駅側)】
 藪に包まれつつありますが、かっちりとしたトンネルが確認できます。

 第二耳ヶ谷トンネルも距離は短く、すぐに通過することができます。通過し終わると、道はさらに続いています。少し歩くと、先ほどの国道120号線の上を渡るようにして、この道があることがわかりました。自転車を置いてきてしまったので、取りに行かなければなりません。


【トンネルを通過】

【先ほどの道路(国道120号)】
 第二耳ヶ谷トンネルを通過します。  トンネルを抜けると、先ほどの道路が。

【旧・第二耳ヶ谷トンネル(小高駅側)】
 通過したトンネルを振り返り撮影します。

 国道120号につながる道には頑丈な鉄柵が設けられていました。しかしすぐ隣側に通り抜けられる道があります(^^;)。


【道路はつながっている】

【さらに先にもトンネルが】
 国道120号線と常磐線旧線の保守用道路は柵を隔ててつながっています。  第三、第二と続いてきたので、先のあのトンネルは第一耳ヶ谷トンネルでしょう。

 いったん国道120号線側から先ほどの畑まで戻ります。
 自転車を確保し、再び旧線跡の道路まで上がっていきます。


【国道120号に戻る】

【先ほどの柵がある坂道】
 自転車を取りに戻り、進みます。  すぐに、先ほどの旧線後への道を発見。


■第一耳ヶ谷トンネル
 先ほどの「第三耳ヶ谷トンネル」「第二耳ヶ谷トンネル」はすでに確認したので、さらに先になるであろう道を進むと、またまた旧トンネルが見えてきました。これが「第一耳ヶ谷トンネル」のようです。「第一耳ヶ谷トンネル」の距離も短いですが、小高駅側の出口付近が水位が低いためか、かなりの水溜りになっています。こういうときは自転車で来て正解だったなーと思います(^^)。ザーッと水溜りを自転車で走りぬけ、トンネルを出ます。
 「第一耳ヶ谷トンネル」小高駅方面のレンガが少し崩れています。


【第一耳ヶ谷トンネル(桃内駅側)】
 柵を乗り越えてすぐに、第一耳ヶ谷トンネルがありました。


【壁面にプレート】

【第一耳ヶ谷トンネル(小高駅側)】
 1959年6月に作られたということでしょうか。  水位が低く、水たまりができています。


■泉沢トンネル
 旧トンネルはここまでかなーと思っていたら、まださらに先に旧トンネルがあるようです。丸い円形なトンネル、「泉沢トンネル」です。泉沢トンネルは少し距離があるようですが、無事に通過できました(^^)。

 泉沢トンネルと抜けると、旧線跡現行線路に吸収されてしまいました。

【さらに先にトンネル】
 第一耳ヶ谷トンネルの先にもありそうです。


【泉沢トンネル(桃内駅側)】
 丸いアーチの意匠設計はめずらしいかも。


【トンネルを抜ける】

【泉沢トンネル(小高駅側)】
 泉沢トンネルを抜けると、左手の常磐線現行に合流するように無くなります。  同じ泉沢トンネルでも意匠設計には大きな差がかんじられます。

 いや〜、かなりの収穫ですね〜(^O^)。ここまで旧トンネルが簡単に散策できるとは思いませんでした。事前の調査って、やっぱり有効ですね〜(^^)。
 下調べの段階では、桃内−小高間にはこれ以上、旧トンネルはありません。
 国道120号に戻り、小高駅を目指します。


■小高駅に向かう
 大悲山道場前を通過します。次第に道は傾斜がきつくなってきます。
 薬師堂 観音堂の看板があります。見学していきたいところですが、今回は旧トンネル探索の旅。このまま小高駅を目指します。


大悲山道場

【薬師堂 観音堂】
 どうやら剣道の道場のようです。  日本三大麿崖仏のひとつだそうです。

 しばらくして、小高駅前の商店街通りに入りました。小高駅の看板。やっとのことで小高駅に到着です。

 ちょっとだけ小高駅で休憩することにします。18きっぷを改札で提示して、ホームに入ります。ホームでたっぷりと撮影。なかなか良い写真が撮れました(^^)v。

【小高駅への案内板】
 駅前の商店街通りにて小高駅の看板。


【小高駅】
 常磐線で現存する駅舎の意匠設計にもっとも用いられている駅舎です。


【小高駅 改札】

【小高駅 看板】
 Suicaには対応していません。昔ながらの改札に懐かしさを覚えます。  アクリルボードの駅看板。


■磐城太田駅を目指す
 再び、旧トンネル探索の旅に戻ります。
 今度目指すのは、小高駅−磐城太田(いわきおおた)駅間にあるトンネルです。

 道中、旧線で使用されていたのかわかりませんが、使われていない橋桁跡を発見します。

 畑の中の砂利道を進んでいきます。右手には常磐線の線路があります。砂利道はT字路で左に曲がっていきます。右手が泥道。その泥道に入っていくと、両脇をに包まれた金柵が目の前にそびえました。どうやら常磐線保守用の道路につながっているようです。金柵には鍵が掛かっていますが、柵の左手に人が通れるほどのスペースがあります。入っていいのかにゃ〜(´-ω-`)って思っていたら、いつの間にか体が金柵の向こう側に入っていました(^^;)。

【旧線の橋桁跡】
 レンガ積み上げ式。線路はすでに撤去されており、この橋桁は使われていません。


【T字路】

【保守用道路につながる柵】
 畑の中を突き進むとT字路があります。ここを右手に曲がります。  ここより先は、常磐線の保守用道路がありますので、柵でさえぎられています。


■岩迫トンネル
 金柵の中の手前側が保守用の道路で、車の2輪の跡が見て取れます。その奥側に現行の常磐線の線路があります。保守用の道を少し進むと、右手の常磐線岩迫トンネルが現れます。保守用の道路には少し奥まったところに、旧トンネルの岩迫トンネルが隠れるようにしてありました。

 旧トンネルの岩迫トンネルは250m程度で微妙に長い距離。それでも足元を気をつけながら通り抜け、旧岩迫トンネルも攻略しました。旧線跡は現行の線路に吸収されるようにして無くなってしまいました。

【岩迫トンネル】
 右手が現行常磐線のトンネル。左手が旧線の岩迫トンネルになります。


【岩迫トンネル(小高駅側)】
 現行のトンネルより少し奥に位置しています。


【トンネル内部】

【岩迫トンネル通過】
 ケーブルが引かれています。  微妙に距離のあるトンネルでした。


【岩迫トンネル(磐城太田駅側)】
 比較的かっちりとしたつくりのデザインになっています。


【線路脇の溝】

【かなり深い】
 藪に包まれていますが、線路脇には排水用の溝が掘られています。  30cmくらいの深さがありますので、廃線訪問の際にはうかつに藪に入れません。



 先ほどの砂利道T字路まで戻ります。

 相馬小高神社の看板を右手に曲がります。道はだんだんと傾斜がきつくなっていきます。「赤木山長命寺跡」「金性寺跡(きんじょうじあと)」の看板があります。
 長命寺は相馬孫五郎重胤(そうままごごろうしげたね)が行方郡に移る際に同行した相馬市代々の祈願寺とのこと。慶長16年(1611)に相馬市中村に移り現在は相馬市岩ノ子にあります。
 金性寺(きんじょうじ)は弾正大庇弼相馬盛胤(だんしょうだいひつそうまもりたね)が婦人の掛田御前(かけたごぜん)の供養のため永禄12年(1569)に長命寺前の小高字堂前に建てられました。後に小高城跡に移り、明治時代になり小高長小屋木の天王寺を経て現在は小高町仲町にあります。

【「相馬小高神社」の看板】
 ここを右折すると、山道になります。


【赤木山長命寺跡と金性寺跡の案内板】
 ともに現存しないお寺の跡が紹介されています。


 ある程度山道を上り詰めたところ、原町市の看板。すると道は下り坂になりました。
 一気に道を下りきり、常磐線の踏み切りにぶつかります。小高街道踏切です。踏み切りを渡りすぐT字路。左に曲がり少し勾配が上がります。道なりに進むと小道がありましたので、小道に入ります。左手に常磐線の線路が見えます。スペースがありましたので休憩します。

 購入してあったチョコレートを食べながら、きれいに咲いた梅の木を眺めます。

【原町市】
 山道を上り詰めたところに原町市の看板。


【自転車で一気に駆け下りる】

【小高街道踏切】
 後は坂道だけなので、自転車で一気に駆け下ります。  ここを左手に曲がります。


【小道に入る】

【通過する車両】
 メイン道路から小道に入ると左手に常磐線が沿うようにしてあります。  休憩しながら常磐線を眺めます。


【お花見】
 畑の敷地内に植えられた桜の木が満開状態です。


 出発。くねくねした道を進んでいきます。

 大橋を渡り、常磐線を見逃さないように進んでいくと、公園らしき敷地を見つけました。敷地には碑が建てられています。碑には「敷地を提供してくれて、このようなすばらしい土地になった」旨のことが書かれています。
 池がありますが、水位が低くコの字ブロックがおかれている部分だけが深くなっていて、そこにじっと鯉がいるのが確認できます。

【突き当りを右に】
 休憩した小道をまっすぐに進むとT字路。


【道なりに進む】

【踏切を渡る】
 くねくねと昔からの道のようです。  何度も踏み切りを渡りました。


【川がある】

【大橋】
 橋が架かっているようです。  ダムの放流寺は水位が上昇します。


【小さな公園】
 特別な遊具はありません。記念碑だけが目立つ公園です。


 小浜踏切を渡り、遠くに高架橋が見えます。あそこが磐城太田駅のようです。

 磐城太田駅に到着。駅前に自動販売機があるのでドリンクを買って飲みます。折りたたみ自転車輪行バックにしまい、雨具も脱いでしまいます。
 今回の常磐線旧トンネル探索の旅もこれにておしまい。

 電車が来るまで、駅周辺を探索しました。

【小浜踏切】
 高架橋が見えるので、駅があるはず。


【駅前の通りを進む】

【小屋】
 だんだんと駅が近くなってきます。  線路脇には使われていない小屋がありました。掃除用具などがしまってあります。


【磐城太田駅】
 今回の終着駅となりました。無人駅です。現代建築なデザイン。








(この項 終わり)
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更新日 2005/04/10
2005年04月10日 UP

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【サイト紹介】1985年(昭和60年)3月17日から9月16日まで茨城県筑波研究学園都市にて開催された、『国際科学技術博覧会(通称・科学万博−つくば’85)』〔EXPO’85〕や、茨城県県南地方(土浦市・つくば市)のイベント、JR常磐線(旧トンネル)、廃線となってしまった筑波鉄道(つくばりんりんロード)を中心に繰り広げる、「いばらき だいすき」なサイトです。

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