ぶらり茨城
 『ぶらり茨城』は、いばらきを訪れた時の訪問記をつづっています。
 身近ないばらきの「今」を取り上げます。
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■ 大洗の旅 幕末と明治の博物館、大洗・アクアワールド ■
大洗町県央) : 2005年9月3日(土)取材

 鹿島神宮で行なわれたお祭りの翌日、計画も無い一日が始まります。
 大洗鹿島線で大洗に向かい、気になっていた「幕末と明治の博物館」や、「大洗・アクアワールド」に訪問します。「幕末と明治の博物館」では、明治天皇の書「立行不惑(りっこうしてまよわず)」に感銘を受け、「大洗・アクアワールド」では、企画展 「ヤドカリってなぁに?」でかわいいヤドカリ君を堪能。
 最後は、これまでの経験の中で超難関の茨城百景「大洗と磯濱海水浴場」を、藪の中から発見します。普通に探したら絶対に見つからない場所に、茨城百景碑は埋もれていました・・・(´=ω=`)。

 7時30分頃起床。ここは、茨城県鹿嶋市「ホテルがんけ」
 昨日、おとといと、鹿島神宮のお祭りの取材を頑張り、鹿島市街地で2泊もしてしまいました。鹿島神宮のお祭りも終わったことですし、帰宅する日です。

 8時過ぎに1階の食堂に下ります。

 広いガーデンのような机とイスの食堂に、KOUJINN(旅人)の食事がぽつんと置かれています。どうやら朝食をいただくのはKOUJINN(旅人)だけのようで、ちょっと寂しくもあり、旅館っぽいな〜と少しうれしくもあります(*^^*)。

 きちんとすべての食事を食べ終え、食堂の中にいる係りの方に、「ごちそうさま〜」と挨拶をして部屋に戻ります。

【ガーデンのような食堂】
 TPOを選ばない家具を使っているところが茨城チックです(ほめ言葉のつもりです)。


【朝食】
 ボリューム満点の朝食。朝からお腹がいっぱいになってしまいました(^^;)。

【浴室】
 ミニ浴槽(写真右)とシャワーで構成された、個室浴槽。昨晩利用させていただきました。


■日常の鹿島神宮の風景
 荷物をまとめチェックアウト。
 鹿島神宮のお祭りも終わってしまったし、取材対象が限られない今日こそKOUJINN(旅人)の腕の見せ所です。

 まずは鹿島神宮の境内に行ってみることにします。
 鹿島神宮の鳥居前に、観光用の馬車がいます(@@)。

【洗面所から街並みを眺める】
 ホテルがんけの洗面所からは、鹿島神宮前の街並みを眺めることができます。


【鹿島神宮前の通り】
 昨日までお祭りが行なわれていたとは思えないくらい、静かな風景となっています。

【観光用馬車】
 普段の鹿島神宮前では、観光用の馬車が運営されているのでしょうか!?(@@)。


■鹿島神宮のお祭りの後片付け
 提灯まち窯の広場となった場所では、使われなかった?が焼却処分されています。提灯まちの提灯も解体作業に入っていて、分別作業が行なわれています。

 楼門前に行くと、森林から降り注ぐ太陽の光が神秘的。

【藁の焼却処分】
 提灯まちの時に、あまった藁のようです。


【提灯を解体中】
 提灯まちの提灯を解体しています。

【分別してます】
 お祭り行事とはいえ、ゴミは分別。


【幻想的な鹿島神宮境内】
 鹿島神宮の境内では、藁を燃やす煙と太陽からの日差しが微妙なバランスとなり、幻想的な空間を生み出しています。

 来た道を戻ります。鹿島神宮前の通りにあるお店を撮影しながら鹿島神宮駅へ。


■大洗鹿島線で大洗駅へ
 大洗鹿島線に乗り、水戸駅方面に向かうことにします。
 鹿島神宮駅大洗駅までのきっぷを購入し、改札を通ります。ホームでは鹿島アントラーズカラーの、真っ赤な大洗鹿島線の気動車がぶるぶるいって出発を待っています。

 大洗鹿島線鹿島神宮駅水戸駅をつないでいますが、営業区分としては隣の鹿島サッカースタジアム駅(旧・北鹿島駅)まではJRの線路になります。
 『鹿島神宮駅-(JR)-鹿島サッカースタジアム駅-(大洗鹿島線)-水戸駅』というのが正しい解釈です。

【鹿島臨海鉄道 大洗鹿島線】
 鹿島神宮駅から水戸駅をつなぐ鉄道。


【大洗駅までのきっぷ】
 鹿島神宮駅からひとつ隣の鹿島サッカースタジアム駅までの区間は、JR扱いです。

【大洗駅 駅看板】
 KOUJINN(旅人)的には、幼い頃から「茨城の海=大洗」というくらい刷り込まれています。


■「幕末と明治の博物館」へ
 大洗駅で下車し、地域バス「海遊号」一日乗車券(200円/大人)を購入。バス停「幕末と明治の博物館入口」で下車。


【バス停「幕末と明治の博物館入口」】
 大洗駅前から出ている地域バス「海遊号」に乗って到着。前方の木々の中に博物館。

【幕末と明治の博物館 入口】
 敷地内には博物館のほか、キャンプ場スペースを用意しています。


●藤田東湖先生の像
 本日最初に向かうのは、「幕末と明治の博物館」です。もともとの名称は「常陽明治記念館」と呼ばれていましたが、平成9年にリニューアルオープンし、建物を増築するなどして「幕末と明治の博物館」に生まれ変わりました。

 敷地内は博物館のほか、キャンプ場の施設も持ち合わせています。キャンプ場のスペースには、寝台列車の個室ソロの車両があります。

 一角に、水戸家9代藩主斉昭の右腕となって働いた、藤田東湖先生の像があります。

【寝台列車 個室ソロ】
 寝台列車北斗星で言うところの、「JR東日本車両」といったところでしょうか・・・。


【藤田東湖先生の銅像】
 水戸家9代藩主斉昭の右腕となって働いた、藤田東湖先生の銅像。安政の大地震(安政二年/1855)で、建物の下敷きとなり、亡くなりました。


●竹内勇之助先生の像と田中光顕伯の像
 常陽明治記念館の建立の主軸となった幕末の志士、田中光顕の像。


【竹内勇之助先生の像】
 茨城交通 水浜線(現・茨城交通)の社長を務めた竹内勇之助先生の銅像。

【幕末と明治の博物館】
 もともとは常陽明治記念館として設立されましたが、後に幕末と明治の博物館となります。


【田中光顕伯銅像】
 明治天皇に宮内大臣として仕えた田中光顕伯の銅像。田中伯は水戸を敬愛し、明治天皇の像を建立し、自分の財産を寄進して昭和4年に常陽明治記念館を建立されました。田中伯の精神に感激した大洗町が、土地を無償で提供。「常陽明治記念館」は「幕末と明治の博物館」と名称を変え、現在に至ります。

 幕末と明治の博物館は、幕末の歴史にかかわる人物や出来事などについて展示されています。
 明治天皇大正天皇昭和天皇御品等も展示。KOUJINN(旅人)の心に響いたのは、明治天皇が記した『立行惑不(りっこうしてまどわず)』の書。「一度、行動したら、迷わず突き進みなさい」と言う意味。
 いろいろと迷ってしまうことのある、この世の中。こうして『立行惑不』の文字を拝むことができたことは、KOUJINN(旅人)の心の支えのひとつになります。。
 館内は撮影禁止のため、もどかしい思いをしつつも、展示をじっくりと見学して行きます。
 およそ1時間30分掛けて、展示を見学しました。


■アクアワールド・大洗(大洗水族館)
 次に向かうのは、アクアワールド・大洗(大洗水族館)です。
 水族館は夏休み後の土曜日とあって、親子連れでたいへん賑わっています。

 企画展「ヤドカリってなぁに?」では、国内外の様々なヤドカリについて展示。『ヤドカリスタジオ』では、撮影キットである「かぶりもの」、「はさみ」、「リュック式ヤドカリ貝殻」が用意され、子どもたちの記念撮影を自由に行なうことができるようになっています。

【アクアワールド・大洗の入場券】
 地域バスの路線図に付いてくる割引券を使って、1620円で入場することができます。


【アクアワールド・大洗】
 以前は「大洗水族館」と呼ばれていましたが、最近では「アクアワールド・大洗」としゃれた名称呼ばれています。


【たこくらげ】

【マンボウ】


●企画展 ヤドカリってなぁに?

【企画展 ヤドカリってなぁに?】
 水族館内の一角のブースでは、企画展「ヤドカリってなぁに?」が行なわれています。かわいいイラストパネルを用いて、ヤドカリの生態系などを紹介。


【やどりんちゃんとやどぽん君】
 この企画展のために作られたであろう、やどりんちゃん(左)と、やどぽん君(右)の人形。

【透明シェルのやどかり】
 透明シェルを使って、ヤドカリの貝の内部を見ることができます(@@)。


【ヤドカリ変身キット】
 一角にある「ヤドカリスタジオ」では、“ヤドカリ変身キット”が2組あり、子どもたちが記念撮影をすることができますv(^^*)V。


【イルカショーステージ】
 まもなくイルカのショーが始まるようです。しかし、時間が無いため今回はパス(><)。

【アクアワールド・大洗 外観】
 一番最後になってしまいましたが、こちらがアクアワールド・大洗の建物になります。


■茨城百景 大洗と磯浜海水浴場
 大洗観光協会前(バス停「観光情報センター前」)に移動。

 数ヶ月前に、茨城百景「大洗海岸」を探しに来ましたが、そのときは茨城百景碑を見つけることができませんでした。
 その後、茨城百景 大洗海岸は、魚介類を販売するお店の裏手の崖の藪の中にあるとご報告をいただいていたのです!(@@)。

【大洗観光協会】
 地域バス「海遊号」で一つ先の、バス停「観光情報センター前」にて下車。バス停の目の前。

 ここかと思われる藪の中を入って行きます。心なしか踏み慣らされているような気がします。藪の中だと平衡感覚が多少薄れ、さらに足場が斜面のため、2度ほど転んでしりもちをついてしまいます・・・(´=ω=`)。


【一つ上の道路】
 観光協会がある建物より、一つ上にある道路に出ます。

【バス停「大洗ビーチパレス」(茨城交通)】
 バス停の隣に魚介類を売るお店があります。この裏手(山の中)に入って行きます。。

 蜘蛛の巣や、などを振り払い、を突き進んでいくと細長いが奥に見えます。


【藪の中 山の中】
 夏草が生い茂り、草木もバンバンに伸び放題。蜘蛛の巣も張り巡らされ、ジャングル状態。

【藪を漕いでいくと、碑が・・・】
 ジャングル状態の藪の中を漕いでいくと、空地があり、碑が建っています・・・。

 茨城百景「大洗と磯濱海水浴場」です〜(@O@)。うーん、この茨城百景碑、今まで探し出した中で、一番難易度が高いぞ〜。


【茨城百景 大洗と磯浜海水浴場】
 茨城百景が制定されたのは、昭和25年。当時は茨城交通 湊線と呼ばれる電車が水戸駅から通じ、海水浴客などを運んでいました。湊線を含め、茨城交通の鉄道は廃線に。当時の思い出を包み込むかのように藪が茨城百景碑を覆い隠していました・・・(TT)。

 外から見ると、この藪はお土産屋さんの裏手の敷地だし、急斜面だしってことで、「もともとこの場所に茨城百景碑があるかもしれない」という事前情報がなければ、256%踏み入れることの無い場所です。。

 今回は事前に教えていただいたので見つけることができましたが、偶然に頼って探していたら、3世代に渡っても見つけることはできませんでした〜(@@)グルグル。

 超難易度の高い茨城百景碑を発見することができ、大満足です♪。
 バスで大洗駅に戻ります。

【碑を振り返るとお店】
 茨城百景碑から振り返ると、先ほどのお店の屋根が見渡せます・・・。


■水戸、そして帰宅
 大洗鹿島線水戸駅へ。18時過ぎ、大洗鹿島線水戸駅に入線します。

 今回は予定に無い宿泊で、長丁場の取材になってしまいました。。2日目は18時間取材でしたし、かなり頑張った。
 まだまだ早い時間ですが、今回の取材はここまでにして、帰宅の徒に着くことにします。

【水戸駅に民主党 菅前代表来る!】
 水戸駅に、民主党の菅さんが来るようです。


もどる:鹿島神宮 朝曳き、行宮祭、還幸祭、年番引継)(この項おしまい)
 
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更新日 2006/04/13
2006年04月13日 UP

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【サイト紹介】茨城県土浦市で生まれ、すぐに県外で育ちました。「故郷は遠きにありて思うもの」とは言いますが、歳を取れば取るほど故郷への愛着は深まるばかり。1985年(昭和60年)3月17日から9月16日まで茨城県筑波研究学園都市にて開催された『国際科学技術博覧会(通称:科学万博-つくば’85)』〔EXPO'85〕の思い出を皮切りに、幼い頃よく連れて行ってもらった土浦駅を中心に活動の場を広げます。サイト開催当初は茨城県県南地域(土浦市・つくば市)を中心に活動を広げていましたが、現在では県央、県北、県西、鹿行と活動の幅を広げています。時には茨城県を飛び越え、常磐線つながりで「常磐線旧トンネル(廃トンネル)」を福島県まで求めたり、廃線となった筑波鉄道を散策したり。日立電鉄廃線の時には、最終列車に乗ったりします。祭り好き、花火好き、山車好き。茨城県の第一人者になるべく、足を使った泥臭い取材を心がけていく、「いばらき だいすき」なサイトです。将来の夢は茨城県で一花、いや、たくさんの咲かせること。故郷に錦を飾る予定です。

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