ぶらり茨城
 『ぶらり茨城』は、いばらきを訪れた時の訪問記をつづっています。
 身近ないばらきの「今」を取り上げます。
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■ 波崎町 輪行の旅 ■
2004年4月10日(土)取材

 掲示板でご提案ををいただきました。

思い出した事が 投稿者:パイプカット 2004/02/21(Sat) 13:16 No.188
こんにちわ。
以前、用事があり波崎町に行ったのですが(たしか押場か川尻近辺だったと思うのですが)、家屋も少ない農村の照葉樹の林の中の道が、とても静かで心が落ち着いた記憶があります。
KOUJINN(旅人)さんも一度行ってみてください。
とても心が安らぎますよ。


 7時に起床。今日は茨城県最南端の街、波崎町へ行くのです。
 青春18きっぷも今日が最終日。あと1回分残っています。

 折りたたみ自転車を組み立て、最寄り駅まで向かいます。駅のはじっこで自転車を折りたたみ、輪行バックにしまいます。改札で18きっぷの5回目に、ハンコを押してもらいます。自転車を抱え、ホームまでエスカレータで上ります。
 ホームは時折強い風が吹きます。

【輪行バック】
 折りたたみ自転車の中には、もっと小さくたためるタイプもあるようです。

■成田駅に向かう
 8時31分電車が入線。新松戸駅まで行き乗り換え、常磐線我孫子駅まで行きます。電車は我孫子駅ホーム6番線に到着します。成田駅方面に行く成田線は4番線。電車を担いで高架橋をのぼり、エスカレーターで降ります。キヨスクでチョコと缶コーヒーを購入。9時15分、成田線が出発です。成田線の窓の外は自然が多く、これが国際空港に行く路線かと思うとギャップがあり面白い(^^)。


【単線が続く】

【自然に包まれている】
 国際空港に行く路線なのに、単線。  のんびりとした風景。自然が一杯です。


 9時58分成田駅に到着しました。銚子駅行きの成田−銚子成田線は、10時19分に向かいの5番線から出ます。まだ時間がありますので、ホームの柱に自転車をつないでおいて、一旦途中下車をします。

 18きっぷを改札に見せます。成田駅の駅舎を撮影し、改札脇のキヨスクでドリンクを購入し、再び改札を通らせてもらいます。電車が入線してきます。レトロチックなブルーとクリーム色の113系です(^O^)。ボックスシートタイプだし、地方路線はこうじゃなっくっちゃね!(^^)v。

【成田駅 看板】
 地元から約1時間30分かけて到着。


【成田駅 改札】

【成田駅 駅舎】
 suicaに対応。自動改札です。  近くに成田山新勝寺があるので、こういう意匠なのかも。新幹線の駅のよう。

 入線してきたこの電車は、ここで後ろの車両を切り離すそうです。ふーん、切り離し作業って、土浦駅だけのイベントではなかったんですね〜(@O@)。


【車両切り離し作業】

【電車内】
 関東圏で切り離し作業が見られる駅は、結構あるようですねー。  ボックスシートが空いてますが、折りたたみ自転車があるので2人席にします。


■銚子駅に向かう:成田線
 ひとりでボックス席を陣取っては申し訳ないので、2人席を確保。出発を待ちます。電車内はそれなりに混んでいます。40%くらいかしら?。それでも座席には余裕があり、私が2人席を陣取っても大丈夫なほどです(^^)。
 およそ1時間20分の間、山の中や田んぼが広がる自然豊かな風景を電車は進んで行きます。


【下総豊里駅】
 葉桜になりつつあります。若干、桜の花びらが残っています。


【遠くに利根川】

【特急しおさい】
 成田駅から銚子駅に向かう沿線の左手には、利根川が遠目に見えます。  銚子駅のホームでは旧国鉄色の特急しおさいが、発車を待っています。

 早起きが堪えたのか、うつらうつらしながら電車の中ですごします。


■銚子駅
 11時38分、遅れも無く、銚子駅に到着しました。銚子駅JRとしては盲腸駅です。この先(犬吠埼)に進む、銚子電鉄に乗り換えることができるので、厳密には盲腸駅ではありません。
 ホーム銚子駅駅舎内をたんまりと撮影し、駅を出ます。


【銚子駅 駅案内板】

【銚子駅 改札】
 盲腸駅なので松岸駅の反対に駅は存在しません。  suicaに対応していない、昭和を感じさせるボックス型の改札。


【銚子電鉄案内板】

【大きなホームと屋根】
 銚子駅からさらに伸びる銚子電鉄線の乗り場があるようです。  運搬が鉄道しかなかった時代、荷物やお客さんであふれかえったことでしょう。


【銚子電鉄線 銚子駅】
 オランダ風風車がおしゃれな駅舎?待合室?です。

 駅表のはじっこのほうで折りたたみ自転車を組み立てます。


■銚子駅で自転車を組み立てる
 JR銚子駅の駅前は広いロータリーがあり、椰子の木などのシダ植物が多く、立派な雰囲気をかもし出しています。

 駅正面には広い大通りが突き抜けています。その大通りをまっすぐに自転車を進めることにしました。最初の目標は、銚子大橋を渡り、茨城県入りすることです。そうです、忘れそうになっていましたが、今回の目標は「波崎町」です。銚子千葉県なのです!(^^;)。

【銚子駅 駅舎】
 切妻屋根の大きくどっしりとした駅舎。

 駅前の大通りをまっすぐ進むと、広大な海、いや、川に出くわしました。利根川です。この川がもうちょっと右手に流れていくと、海になるのです(^^)。


【突き当たりのT字路】

【利根川】
 駅前の大通りをまっすぐ進んでいくと、T字路に突き当たり、水辺が見えます。  川幅が大変広い。一見すると、海と見間違えます。銚子大橋が見えますねー。


■銚子大橋
 銚子大橋が左手に見えましたので、進みます。橋の下まで行き、橋の入り口まで回り込みます。

 銚子大橋は1車線ずつのせまい道路幅しかありません。さらに、歩道部分が狭く、最初はあった金網も、進んでいくと無くなってしまいました・・・。唯一の橋の手すり高さは、自転車に乗っていると、腰下くらいにしか感じられず、かなり怖い(´>ω<`)ブルブル。
 撮影しながら5分ほど掛けて、橋を渡りきりました(==)フウフウ。

【銚子大橋】
 車道両側1車線で、補助部分が大変狭い。さらに、手すりが低くでコワイ〜。


■波崎町
 さあ、これからが波崎町です!。
 茨城県最南東に位置する町、波崎町。町の中をまっすぐに1本の道が走っています。これが国道124号線です。さらにひとつ東寄りにも道路が走っています。まずは太平洋側に行ってみようと、街中を走ってみることにしました。


【ようこそ波崎町へ】

【手をつなごう!広域合併】
 波の形のかわいらしいモニュメントでお出迎えしてくれました。  鹿嶋と神栖と波崎の広域合併を促す看板。※神栖と波崎が合併し神栖市になるそうです。


 国道から外れてしまった町並みは、ぽつんぽつんとお店らしき建物が並んでいますが、シャッターで閉じられています。中には崩れ、朽ち落ちている建物もあり、だいじょうぶかなーって心配になります(^^;)。

 そんな街中を抜けていくと、海が見えました。
 海岸沿いを走ります。

 広大な平地の遠くに、港らしきものが見えたので近寄ります。

【町並み】
 国道から一本裏の道に入ると、シャッターな店舗が並ぶ町並みが続きます。


【漁業関係の建物】

【漁業に関連する道具】
 敷地内に漁業に関連する道具が置かれています。  網やロープやブイがこんもりと置かれています。

 だんだんと辺りは魚くさくなってきました。さらに海鳥の鳴き声。そして、海鳥がたくさん辺りを飛び回っています。どうやら、ここが波崎漁港のようです。


【公園のような敷地】

【波崎漁港】
 太平洋に向かい合うようにして、公園のような敷地があります。  大きな船が接岸している、波崎漁港。すでに昼時なので営業終了みたい。

 さらに北西へと自転車を進めます。
 「リゾートインあおの」前を通過。やはりこの辺り特有の?椰子の木が植えられています。南国って感じがしますね〜(^^)。
 「はさき生涯学習センター」も発見。近くに「はさき おさかなセンター」もあります。が、おさかなセンターのほうは閉まっています。つぶれてしまったのかしら(??)。


【南国な雰囲気】

【はさき生涯学習センター】
 リゾートインあおの前を通過します。あたり一面、椰子の木で南国風です。  立派な公共施設があります。


 海岸寄りの道路を進んで行きます。
 海は見えず、両方ともみどりに包まれた環境です。ところどころにごみが捨てられており、ちょっと気分のいいものではありません。地元の人が捨てるような気はしないし、海に遊びに来た人たちが捨てていったのでしょうか。


■やまこ庵にて昼食
 街中を進んでいって、国道124号にぶつかります。12時をすでに回っているし、どこかで昼食を食べたいのですが、これ!といったお店に決められずにいます・・・。しばらくすると、店構えも安心な「やまこ庵」という和風レストランが見えました。ここにしよう!。
 店内のテーブル席に案内され、「上ヒレかつ御膳」(1470円:税込)を注文します。ちょっと高い気もしますが、こういうときは奮発しないとね!(^^)b。


【やまこ庵】

【上ヒレかつ御膳】
 和風レストラン。そばから定食までいろいろとそろっています。  さくさくなころもと、やわらかい、ひれ肉に大満足♪(^-^)モグモグ。

 出てきたヒレかつに大満足!。ヒレ肉は柔らかいし、ころももさくさくでおいしい。ご飯の量も最初は少ないかな?って思いましたが、たくさんのヒレかつがあったので、ちょうど良い量です。
 トイレで着替えを済ませ、会計をし、店を出ます。


■利根川川辺
 しばらく124号線を上って行きます。このまま行っても面白くないので、適当なところで左折しました。

 完全に民家の立ち並ぶ区域です。どんどん進んでいくと、広大な芝生のあるスポーツの広場に出ました。さらに突き進むと、利根川が見え、ベンチがある場所にたどり着きました。

 この利根川、都心ではめったに体験することのできない“海辺”ならぬ“川辺”が体験できます。海が近いこともあってか、川辺には貝殻がたくさん落ちています。海のにおいもします。

【細い道を入っていく】
 国道からはずれ、細道に左折します。


【利根川の川辺】
 ベンチがあったりするので、公共の広場なのかしら(´・ω・`)?。



【まるで海岸】

【貝殻が落ちている】
 ここだけとって見ると、海岸のようですが、利根川の川辺です。  牡蠣らしき貝殻なども落ちています。海に近いからあるのかしら?。


■かもめ大橋を確認
 再び国道124号に戻り、上ります。
 しばらく進むと「利根かもめ大橋」の看板が見えます。帰りのルートを確認すべく、かもめ大橋のほうへ進めます。かもめ大橋は自転車でも通ることのできる、有料道路です。無料であれ、有料であれ、ここを通ることができれば、帰りのルートがちょっと楽になります(^^)。


【国道124号北上中】

【「かもめ大橋」入口】
 メインとなる国道をがんがん北上。たまに大型ダンプが隣を通り、怖いです。  かもめ大橋は有料橋。銚子大橋まで戻らずに済むので、有料でもOKです。


■かえるの歌が聞こえてくるよ
 安心してこのまま北上することにしました。今度は国道の一本利根川寄りになる道路を進むことにします。
 民家もありますが、目立つのは田んぼです。田んぼからはかえるの歌が聞こえてきます(^^)。なつかしいなー。昔、と言っても20年以上前ですが、私は埼玉県浦和市内谷に住んでいました。そこは辺りが田んぼで、夜になると鈴虫の羽の音や、かえるのぐわぐわっていう声が響いていたんです。今はすっかり集合住宅が建ってしまったり、田んぼは埋め立てられて駐車場になってしまいました。ああ、このかえるの鳴き声、なつかしいな〜(´TωT`)。

【国道からひとつ裏の道】
 国道124号をはずし、利根川寄りの道を進みます。


【田んぼから、かえるの歌が聞こえてくるよ】

(写真の田んぼをクリックすると、かえるの歌が聞こえてきます)
 「波崎町の旅」は、かえるの歌を確認するために来たのかもしれません。

 北上。生活のにおいのする道を進んで行きます。自然がいっぱい。国道から一本はずれた道なので、車の往来も少なく、時間の流れがゆっくりのような気がします。


【葉桜】

【バス停 川尻】
 桜も散り始め、葉っぱと入れ替わっています。  掲示板に記してあった「川尻」とは、この辺りなのでしょうか。

 但馬山の付近まで行って、折り返すことにします。
 国道124号に出て、今度は南下します。長い長い国道を南下し、やっとかもめ大橋の看板を見つけます。


■かもめ大橋を横断
 かもめ大橋へ。
 かもめ大橋には料金所が一箇所だけあり、そこで料金を払います。私は自転車なので、「軽車両」扱い。20円です(^^;)。

 かもめ大橋は歩道部分の幅が広く、自転車での走行が大変走りやすいです。さらにてすり銚子大橋より若干高く設計されているようで、これもまた良い。橋の途中で茨城県千葉県の県境を発見。さらに遠方に、風力発電のプロペラを2基発見してしまいました(^^)。

【かもめ大橋 料金所】
 料金所はここ一箇所だけ。無人化されています。自転車は軽車両なので、20円。


【歩道部分が広い】

【しじみの養殖?】
 これだけ幅があれば、安全です。  あまり知識がないのですが、しじみ?。


【県境】

【風力発電のプロペラ】
 真ん中の角パイプは千葉県の管理。  波崎町は風力の町でした(´>ω<`)。


■椎柴駅
 かもめ大橋を渡りきり、駅を探します。
 GPSを頼りに自転車を走らせます。ここから一番近いのは椎柴(しいしば)駅です。

 椎柴駅が見えました。青い壁に重い瓦。とても古臭い駅舎です。
 中の窓口は、板でふさがれている無人駅。Suicaにも対応しない改札は、とても懐かしい気がします(^^)。
 まもなく電車が来るようなので、急いで自転車をたたみます。

【椎柴(しいしば)駅】
 古めかしい駅舎。瓦屋根に重厚感。


【ベニヤでふさがれた窓口】

【フレームの改札】
 乗車証明書の機械が設置されてます。  昔はこういう改札がたくさんありました。

 16時26分、銚子方面から電車がやってきました。自転車を担いで電車に乗り込みます。2人席を確保。成田駅まで1時間強、ウトウトしながら電車の旅です。
 成田駅で乗り換え。我孫子駅まで成田線に乗ります。我孫子駅から新松戸駅。そして武蔵野線最寄り駅まで帰ります。


(この項 終わり)
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更新日 2005/04/20
2005年04月20日 UP

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【サイト紹介】1985年(昭和60年)3月17日から9月16日まで茨城県筑波研究学園都市にて開催された、『国際科学技術博覧会(通称・科学万博−つくば’85)』〔EXPO’85〕や、茨城県県南地方(土浦市・つくば市)のイベント、JR常磐線(旧トンネル)、廃線となってしまった筑波鉄道(つくばりんりんロード)を中心に繰り広げる、「いばらき だいすき」なサイトです。

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