連節バス
 連節バスは常磐線万博中央駅から万博会場までを結んだ、2台のバスが連なるようにして作られた特殊なバスです。富士重工とドイツのボルボ社の共同制作によるもので、当時の道路交通法では利用できなかった連節バスは特別な処置により、万博期間中は一般道路で利用できるようになっていました。実行委員会は連節バスの利用需要をかなり多く見込んでいたようですが、科学万博が開催された1985年(昭和60年)代はマイカーや団体バスの利用客が多かったようで、利用計画目標の半分くらいしか達成できなかったとの報告があります。
 前期のような特殊需要だったため、万博終了後は一般道路で利用できず成田空港内のリムジンバスとして使われたり、北海道旭川の旭川電気軌道においては学生の積雪時の通学用バス、およびオーストラリアなどで使われるために売却されました。
 最近では新型の連節バスを幕張の京成バスが導入した実績があり、藤沢市でも平成17年3月に導入を予定しているようです。
 

(2001年8月21日撮影)
北海道旭川市にある旭川電気軌道にて、科学万博-つくば'85で利用された連節バスが現在でも健在です。しかしここ数年、がたが出始めており、廃車になる可能性も考えられるようです。万博マニア(バスマニア)は、早めの訪問が必要かと思われます。


(2001年8月23日撮影)
幕張で使われている連節バスは新規に作られたもので、科学万博のお下がりではありません。なお、一部で間違われているようですが、“連接”バスではありません。“連節”です。


案内
旭川電気軌道


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