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 山川不動尊と結城の街並み 
茨城県結城市(県西) : 2006年1月4日(水)取材

 青春18きっぷを3回分残したまま、新年(2006年元旦)を迎えてしまいました。。
 茨城百景の資料を整理。結城市に山川不動尊があり、そこに茨城百景碑があるのです。正月は『いばらき だいすき』な活動もしていませんし、初詣も兼ねて山川不動尊に訪問することにします。

 年が明けて、今年もめでたい。
 と言いたいところですが、弊社は喪中でした・・・(´=ω=`)。


 茨城県内のニュースをつまみ読みしていると、新年の初詣の話題がちょくちょく出てきています。KOUJINN(旅人)は、初詣をする人ではないので、この辺りの話題に疎いのです。。
 茨城百景の資料整理をします。18きっぷもまだ3回分残しているし、どこかに出かけたい気分。日帰りで行ける場所はないかなーと、調査をしていると、山川不動尊が目に留まりました。

 初詣→山川不動尊←茨城百景

 山川不動尊水戸線結城駅が最寄り駅です。水戸線のこの区間は、JRのお得なきっぷで該当するものが少なく、自分にとっては18きっぷくらいしか活用できない区間です。ならばと、結城駅に行くことにしました!。


■宇都宮線 小山駅に向かう
 最寄り駅から18きっぷ改札を通り、京浜東北線大宮駅
 大宮駅宇都宮線を待ちます。ちょうど「快速」が来たので乗り込み、水戸線に接続する小山駅を目指します。
 残念ながら車両はロングシート。車内は若干混雑。。車両のはじっこの方でおとなしくしています。北上するに伴い、車両内のお客さんの数が減ってくるので、そうなって初めてシートを斜めに座って流れ行く景色を楽しむのです(^^)。

 13時過ぎ、小山駅到着。
 だらだらしていたら、接続時間が4分しかない水戸線が出発してしまいました。。

 ならばと、小山駅構内を探索します。「旅情報 水戸線沿線コーナー」の展示があり、下館駅から接続する「真岡鐡道」のパネル展示。他にも笠間市「稲田みかげ石」や、真壁町(現・桜川市)「石灯篭」なども展示されています。

【水戸線沿線コーナー】
 「匠の水戸線沿線」には、石のまちとして有名な稲田(笠間市)や、真壁町(桜川市)があります。

 14時8分発の勝田駅行きが15番ホームに入ったようです。
 ホームに行くと、水戸線の車両内はほどほどに混んでいます。


【16番線につながる線路】
 東北本線(宇都宮線)と水戸線(16番線)をつなぐ線路の砕石(さいせき)が真新しい。

【出発を待つ】
 15番線には勝田駅行きの白電。接続4分の電車に乗れなかったので、約30分待ち。


■結城駅
 小山駅を出発して10分ほどで結城駅に到着です。
 結城駅水戸線の中でもかなり立派な駅舎を持つ駅。橋上改札の駅です。水戸線では片側のみのホームだけの駅や、駅舎すら無い駅もたくさんある中で、異色な存在。


 そう言えば、結城市(結城駅)上陸は初めてかも〜(^m^)。通過とかはしたことがありますが、目的を持っての上陸は今までありません。駅ホームと構内の写真を撮り、改札18きっぷを提示。北口に出ます。

【駅看板 結城駅】
 「結城紬」として「結城」の名は知っておりました。こうして訪問したのは今回が初めて♪。


【結城駅からの「名所案内」】
 こうして案内板を見ると、「なかなか見どころのある街ですな〜」と思いますが、「徒歩15分」とか、「バス20分」などといった文字が見えます・・・。気軽に訪問できる距離ではありません。。


【結城駅ホーム】
 橋上改札は立派な建築です。島式+片側構成のホーム構成は、水戸線でよく見られます。

【橋上改札】
 簡易型suicaに対応。ステンレスの改札ボックスは、マニアにはたまらない(はず)。


■結城駅前の市民情報センターにて情報を入手
 駅前には大きなロータリーがあり、コモディイイダが入った商業ビル「シルクロード」があります。

 右手には大きな近代的な施設。フレームとガラスでできた、現代風な意匠を持ちます。結城市民情報センターという施設です。その一角に、観光協会のスペースがあり、展示案内を行なっています。

【シルクロード】
 コモディイイダなどが入ったショッピングビル。


【銅像「ふれあい」】
 結城駅橋上駅化を記念して建立。

【結城市民情報センター】
 図書館や多目的ホール、物産センターなど。

 さて、行きたい山川不動尊ですが、実は結城駅から10キロくらい離れた場所にあります・・・(==)。
 歩いていけないことはありませんが、死にます(==)。
 なので、路線バスを使って訪問するのです。が、以前に調べていた通り、山川不動尊に行くバスは朝と夕方の2便しかありません(T▽T)。さすが、地方のバスは気合が入っていますなー(´TωT`)シクシク。

 気落ちしながら、ふらふらと先ほどの市民情報センター観光協会の中に入ります。
 中では地元の方々のお茶のみスペースになっているようで、一瞬ひるみます(==)。。パンフレットがいくつかあるのでいただきます。その上で、「山川不動尊に行きたいのですけれど、何か方法はありますか?」みたいに質問します。調べてもらって分かったのですが、この結城市内には「結城市巡回バス」(無料!)が走っており、いくつかあるルートのうち、山川不動尊を経由する路線も存在します。山川不動尊を経由するバスは、週に2日だけの運行。2日しか運行されていないのに、なんと!本日水曜日は運行日で、あと10分ほどでバスが来ることが分かりました!(@@)。
 これを「運命(さだめ)」と言わず、なんと言うのでしょうか・・・。KOUJINN(旅人)がこれほど茨城を愛し、尽くしているからこそ・・・・・・(以下省略)。


 お礼を言って案内所を出て、駅前のバス停バスを待ちます。

 駅前にはタクシーが客待ちをしています。無料のバス目的地(山川不動尊)まで行ってしまって、申し訳ない気分です(^^;)。
 しばらくしてバスがやってきました。のんびり待っていたら、スーッとバスは目の前を通り過ぎ、50mほど離れた場所に停まりました。おっと、自分が待っていたバス停は、違う路線のバス停でした(^^;)。

 幸いにも、このバスに乗る地元の方が4,5名待っており、乗り降りの関係ですぐには出発しません。バス乗車に間に合い、無事に乗ることができました。

【バス停「結城駅北口」】
 結城駅北口前すぐ。しかし、このバス停は山川不動尊に行くルートではありませんでした。。


■結城市巡回バス(無料)にて山川不動尊を目指す
 一応確認のため、運転手さんに「山川不動尊に行きますか?」と聞いたところ、バスの案内パネルを指差し、「行くよ」みたいな返答?でした(^^;)。まあ、地元(地方)のバスだし、良い接客を期待せずに乗ることにします。

 そういう意味では、土浦のキララバス(きららちゃん)の運転手さんは(一度しか乗ったことがないけれど)接客も中レベルだし、繁盛する理由も分かるなーと妄想してしまいます。

 バスは発車。大通り(結城岩井線)を走らせ、水戸線の線路を橋でまたぎ、南下します。

【結城市巡回バス 車内】
 送迎バスなどで使われる大型バス。車内は喫煙可能なようで、ちょっとたばこ臭い。。

 鹿窪運動公園も経由します。鹿窪と書いて、「かなくぼ」と読むんですねー。
 生活道路の細い道にも入っていきます。この辺りは、やっぱり地元のバスですなー。


【鹿窪運動公園】
 このバスルートにおいて、目的地の一つになるであろう運動公園。

【生活道路にも入っていく】
 大通りだけでなく、こうした車がすれ違うのもためらってしまうような道にも入ります。



■茨城百景 山川不動尊(包括風景)
 およそ30分。バスバス停「不動尊前」に到着しました。もちろん無料(^^)。

 駅に戻るバス今のルート逆に戻っていくので、「道路の反対側で待っていてくれればOK」とのこと。帰りのバスは次が最終便なので、乗り遅れないようにしなければなりません。調べると、バスが来るまでおよそ25分くらいです。

 バスを下り、目の前に山川不動尊の正門(山門)があり、その右手前に茨城百景碑がありました〜~~~\(^O^)/~~~。

【バス停「不動尊前」】
 結城駅からバスで30分。帰りのバスまで25分しか時間がありませんので、撮影を急ぎます。


【茨城百景 山川不動尊(包括風景)】
 本当の茨城百景は「結城史蹟と名崎の送信所」になり、ここ「山川不動尊」は“包括風景”扱いです。包括風景の場所に茨城百景碑があることは珍しいですが、碑に「包括風景」と刻まれているもの珍しい。

 茨城百景「山川不動尊」。碑には「包括風景」の文字が刻まれており、今まで見てきた茨城百景碑とは意匠が異なります。側面に彫られた文字を読むと、「昭和30年」の文字。茨城百景昭和20年に制定されています。公式の碑の場合、「昭和20年」の建立となるはず。そういう意味では、この碑は公式のものではないのかもしれません。地元の方々、もしくは関係者が県とは別に製作し、建立した、と考えるのが本当のところなのかも。
 しかし、毎度言っていることですが、「本物であるとか偽者であるとか」は関係ありません。茨城百景の意義を汲み取り、後世に伝える。これができているか、できていないかが重要なのです!(><)。


■結城百選 山川不動尊
 他にも見慣れない「結城百選」の石もあります。ピンク色の石でできていて、かわいらしい中に、存在感があります。さすがは石のまちです。


【正門(山門)】
 バス停を下りると目の前に正門があり、向かって右手に茨城百景。左手に結城百選。

【結城百選碑】
 ピンク色の御影石(?)で作られた「結城百選」の碑。六角形でかわいらしい意匠です。


■山川不動尊
 門を通り抜けると、今度は楼門です。こちらもまた、存在感のある意匠。
 などの細かい意匠にも手が込んでいます。左右の隋人像は、雷神風神でしょうか。


【山川不動尊 楼門】
 山門を抜けると真っ赤な楼門。

 楼門の奥に入っていくと、正面に山川不動尊 本堂。右手に鐘撞き堂があります。

 山川不動尊は真言宗豊山派に属する、明王山不動院大栄寺(だいえいじ)の本尊。
 不動尊弘法大師の作といわれ、「平将門京都の東寺から関東に持ち帰った」と伝えられています。

【山川不動尊 境内全景】
 楼門をくぐると、正面に本堂。右手に鐘撞き堂。


【山川不動尊 本堂】

【山川不動尊 鐘撞き堂】

 不動尊正面両側にある、灯篭の重量感。屋根内側のつくりの巧妙さ。床板の波打ち具合。擬宝珠に彫られた、土地の人々の名前等、見どころ満載です♪。


【本堂前の灯篭】
 重厚感のある灯篭。

【軒裏の彫り物】
 彫り物の技術がかなり古い。江戸以前?。


【たわむ高欄 床板】
 水分のぬけ切った床板は、たわんでいます。

【擬宝珠(ぎぼし)】
 胴には当時の方の名前が彫られています。

 本堂の裏手には、茨城県県指定文化財に指定された「山川不動明王座像」の収蔵庫があります。重要な文化財を守るため、昭和50年に建てられました。

 と、一通り撮影していたら、バスの時間になろうとしています。。正面の道路まで戻ります。

 山川不動尊は現在の公道(古河筑西線?)から、すこし奥まったところにあります。不動尊の敷地に面する道路は、かろうじて車が行き違いできる程度の幅員。

【「山川不動明王座像」収蔵庫】


■結城市巡回バスのルールなど
 バスが来ましたので乗り込み、結城駅に戻ります。
 道中、2名ほど乗ってきます。商売としてバスが営業していけるかは疑問がありますが、地元の方がこのバスを活用しているなーといった感覚は受けますので、これからも地元のために役立ってほしいです(^^)。
 しかし、「下車ボタン」が無いため、下りたい時は運転手さんに大きな声で「次ぎ下ります!」と言うのは、ちょっと恥ずかしい〜(^^;)。


■もう1ルートを旅する
 まもなく16時というところで、結城駅に到着です。

 うーん、微妙に時間があるなーと思っていたら、別ルートの巡回バスが後10分ほどで出発するようです。結城市役所結城城跡(公園)を経由経由。行きたいと思っていた弘経寺(ぐきょうじ)方面のバスです(^^)♪。歩いて行けないことも無いですが、途中まで乗っていったら便利かも。と言うことで、このバスに乗って市役所のところまで行くことにします。

【結城市巡回バスの車両】
 赤茶色の大型送迎バス。無料運行なので、入金ボックスなどは装備されておりません。

 今度はお客さんは自分ひとり夕方のバスですから、地元のお母さんとかは夕飯の支度とかで外に出る時間では無いですよねー(^^;)。運転手さんに「この辺りはもともと城下町だから街が入り組んでいる」だとか「ところどころにお寺がある」だとか、お聞きします。
 すぐに市役所弘経寺の方向をお聞きして、お礼を言ってバスを降ります。


【バス停「市役所」で降りる】
 市役所前の日高川通りは、昭和63年「紬のふる里歴史の道」整備事業で整備されました。

【「まちづくりグリーンリボン賞」】
 平成3年7月、竹内藤男県知事(当時)より送られた賞。県内で時たま目にします。


■結城百選の旅
 住吉神社愛宕神社光福寺金福寺と巡っていきます。一本道をまっすぐ歩いていくだけで、これだけの神社お寺に訪問できます。そして、さきほどの「結城百選」の碑もたくさんあります。結城百選碑を探すだけでも、十二分に面白いかもしれません(^m^)。

 街並みに普通に存在する住宅も、昭和初期?を感じさせる木造建築や、蔵造りがあったりして、じっくり観ていったら時間がいくらあっても足りません(><)。

【弘経寺方向に進む】
 市役所前から弘経寺方面、西に向かって歩き始めます。日が落ち始めています。急がねば。


【住吉神社】

【結城百選 住吉神社】


【光福寺】

【結城百選 光福寺】


【金福寺】

【結城百選 金福寺】


■弘経寺
 いよいよ弘経寺
 そう言えば、水海道市にも千姫さまの弘経寺ってありましたねー。

 正面の楼門をくぐると、右手に鐘撞き堂。正面に本堂。左手に宝堂(?)があります。それぞれが木造を基調とした構造になっており、じっくり観たい気分。しかし、すでに日がかなり落ちてきて、三脚なしの撮影は非常に厳しくなってきています(><)。今日は三脚を持ってきていないのです・・・。

【弘経寺 山門】
 市役所方向から来ると、この山門に出くわします。この入口は正面では無いようです。


【弘経寺 楼門】
 山門をくぐり、右手に楼門がそびえます。

【結城百選 弘経寺】
 弘経寺も結城百選に指定されています。


【弘経寺 本堂】
 寿亀山(じゅきざん)弘経寺は浄土宗。桃山時代(文禄四年/1595)に結城家18代の城主秀康(ひでやす/家康の子供)が息女松姫追善供養のために檀誉上人を招いて建立したと伝えられています。


【弘経寺 宝堂】

【弘経寺 鐘撞き堂】


■結城の街並み
 16時40分を過ぎたところ。

 街並みを撮影しながら、歩いて結城駅に戻ることにします。
 酒造所郷土館
 小西金物店の蔵はかなり立派。
 秋葉糀味噌醸造
 常光寺の大仏
 旅館 石崎

 うーん、ここまで日が落ちてしまうと、完全に撮影の限界です〜(><)。

【酒造所】
 酒蔵や酒造りを見学させていただけるようです。が、タイムアップです〜(@@)。


【本場結城紬 郷土館】
 小倉商店さんが運営する結城紬の資料館。2階には織り場が設けられています。入場無料。

【小西金物店】
 明治初期の建築。手入れが良いのか建物の状態が非常に良いです。


【秋葉糀味噌醸造】
 お味噌屋さん。こちらも蔵造りの建築をそのまま今でも利用しているようです。

【常光寺の大仏】
 ほとんど照明が無い中で強引に撮影。。。この時間帯で、ノンフラッシュ撮影は限界。。。


【旅館 石崎】
 切妻屋根の旅館。こういうところに宿泊してみたいものですな〜(^O^)。

【結城駅】
 やっと結城駅に戻ってまいりました。夜のライトアップがステキな駅舎です♪。


■また来たい、結城
 結城駅に到着。
 小腹が空いたので、駅前のイイダにてタイムセールのチキン(100円)と、ペットボトルのお茶(100円)を購入して、駅構内で食します。

 突発的に訪問した割には、茨城百景碑を発見できたし、次回の訪問目的(=結城の街並みを散策する)もできました。かなり満足な結城市訪問でした(^^)。

 18きっぷ駅員さんに見せ、改札を通ります。

【改札】
 またゆっくり、結城に訪問しに来ます!。


(この項おしまい)
 
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