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25 誰にも出会わない、八甲田遊歩道で遭難!?



八甲田山で遭難・・・?

 あたり一面、雪が積もっています。積雪量は10〜15センチくらいあります。
 装備は万全ですが、傾斜だとか、たまに深い穴があったりとかで注意が必要です。本来この「ゴールドライン」8の字にコース設定されています。ちょうどその8の字の交差点に当たったときに、あまりの地理的・気候的条件が悪いので戻ることにしました。

 途中、誰一人とも会いませんし、すれ違いません。誰もいないはずなのに、雪の中から視線を感じます。ちょっと怖くなってきます。さらに強くなる風。「八甲田山死の彷徨」が時たま頭をよぎります。

 こんなに遠かったかなーと帰りの道を歩いています。「まさか遭難!?」、と思っていた矢先、地面の茶色くなってきました。

 !?、いや違います。ドロですね。足元がぬかるんでいまして、そのドロのように雪にこびりついているんです。山頂公園駅に着きました。


 「自然の保護」。  遊歩道がスタートします。本来、良い天気であれば、ここからすばらしい眺めが拝めたに違いありません。


 木が雪に埋もれています。  視界はあまりよくなく、進行方向が確認できる程度です。


 「北八甲田の歴史」。赤倉岳、大岳、高田大岳、小岳、地獄沼などが「八甲田」を構築していると書かれています。  積雪は深く、15〜20cmの深さ。防水加工のミドルシューズを履いてきて正解でした。


 足跡だけを頼りに、進んでいきます。  時折、雨とも霧とも判別しにくい風が吹き抜けます。


 「田茂萢の全景です」。  霧でまったく見えません・・・。


 道がぬかるんでいて、小さい川になっています。  まだまだ先は長いようです。


 この「遊歩道」の案内板だけが頼りです。  案内板。ちょうど、この地点が、8の字のクロスする場所のようです。天候も悪いし、戻ることにしました。


 足跡らしきものを頼りに進みます。この遊歩道では、まったく他人に出会いません。不安がよぎります。  「林内の植物」。


 「アオモリトドマツ」。  依然として、視界はよくありません。


 そろそろ元の駅についても良いころなのに、道が続きます。  地面が赤く変色してきました。不吉に思いましたが、単純に、泥が混ざり合っているだけで、山頂駅近くであることを知らせてくれているのでした。


2001年11月24日 取材
2002年7月20日 UP


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